こんにちは、Tです。
私が乗っていたV90はAWDでした。雪国に住んでいるわけではないんですが、それでも「四駆で良かった」と思った瞬間は何度かあって。雨の高速で車線変更したときの安定感とか、ちょっとした上り坂の雪でも何事もなく発進できたときとか。安全を一番に考えるボルボに乗るなら、やっぱり全輪駆動の安心感は捨てがたいなと、ずっと思っていました。
そんな私からすると、2026年6月4日に発表されたXC60の一部変更は、地味だけどけっこう大きいニュースでした。これまでエントリーに残っていたFF(前輪駆動)モデルが姿を消して、XC60が全車AWDになったんです。しかも価格はほとんど上がっていません。
- XC60 一部変更の中身(FF廃止・全車AWD化)と発表の背景
- 廃止された旧FF「Plus B5」と新「Plus B5 AWD」の価格・スペック比較
- 新ラインアップ全4グレードの価格と、Dark Edition昇格・50台限定車の中身
- 全車AWD化のXC60は「買い」か、旧FF中古とどちらを選ぶかの判断軸
ボルボXC60が一部変更、エントリーが全車AWD化

まず今回のXC60 一部変更で何が起きたのか。ニュースの見出しだけだと「ラインアップ変更」とあっさり書かれていますが、中身を見ると一番のポイントははっきりしています。エントリーグレードの駆動方式が、FFからAWDに切り替わったことです。
FFの「Plus B5」が消えてAWDになった
これまでXC60のマイルドハイブリッド(B5)には、前輪駆動の「Plus B5」と、四輪駆動の「Ultra B5 AWD」という2つの軸がありました。一番安いPlus B5はFFで、価格を抑えたい人の受け皿になっていたわけです。
今回の一部変更で、このFFの「Plus B5」が廃止されました。代わりに新しく入ってきたのが、全輪駆動の「XC60 Plus B5 AWD」(799万円)です。つまりXC60は、エントリーからフラッグシップのプラグインハイブリッドまで、すべてAWDで統一されたことになります。
正直、最初にこのニュースを見たときは「ついにFFやめたか」という感想でした。輸入SUVでFF設定があること自体は珍しくないんですが、ボルボの安全哲学を考えると、全車AWDで揃えてくるのは筋が通っているなと思います。雪やぬかるみで「うちのXC60はFFだから」と気を遣う必要がなくなるのは、地味だけど効く変化です。
旧FF Plus B5と新AWD Plus B5を比較する
では、廃止された旧FFモデルと、新しいAWDモデルは具体的に何が違うのか。エンジン(B5マイルドハイブリッド)の中身は基本的に共通で、変わったのは駆動方式と、それにともなう価格・燃費です。数字で並べてみます。
| 比較項目 | 旧 XC60 Plus B5(廃止) | 新 XC60 Plus B5 AWD |
|---|---|---|
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) | AWD(四輪駆動) |
| メーカー希望小売価格 | 789万円 | 799万円 |
| エンジン | 2L直4ターボ+48Vマイルドハイブリッド(B5) | |
| 最高出力 | 250PS(184kW)/ 350Nm | |
| WLTC燃費(目安) | 約13.3km/L | 約12.8km/L |
| 位置づけ | 価格重視のFFエントリー | 全車AWD化後のエントリー |
※燃費はFF時のPlus B5とAWDモデルの公表値をもとにした目安です。正確な数値はボルボ公式サイトの諸元表をご確認ください。
こうして並べると、エンジンも出力も変わっていないことがわかります。B5は1968ccの直列4気筒ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたユニットで、250PS・350Nm。2025年の改良でミラーサイクル化されて燃費効率も上がっています。変わったのは「FFかAWDか」と、それにともなう価格差10万円、そしてAWD化による燃費のわずかな低下、この3点に集約されます。
燃費が0.5km/Lほど落ちるのは、四駆になって駆動系が増えて重くなる以上は仕方ないところ。ただ、私の感覚だとこれは誤差の範囲です。V90も2リッターで2トン近い車体を動かしていて街乗りはリッター8〜9kmでしたから、それに比べればXC60のB5はずっと優秀ですし、0.5km/Lの差でAWDの安心が手に入るなら全然アリだなと思います。
「+10万円でAWD」がうまい理由
今回の変更で一番「うまいな」と思ったのが、この価格設定です。旧FFのPlus B5が789万円で、新AWDのPlus B5 AWDが799万円。差はたった10万円です。
ここで思い出してほしいのが、これまでのXC60でAWDが欲しかったらどうしていたか、という話です。FFのPlus B5(789万円)から四駆が欲しいと思ったら、一気にUltra B5 AWD(879万円)まで上がる必要がありました。つまりこれまでAWDにするには実質90万円のステップアップが必要だったわけです。
それが今回、エントリーの時点でAWDが799万円。旧FFからの値上げはわずか10万円で、四駆が標準になりました。見方を変えれば、XC60のAWDが実質80万円も安く手に入るようになったとも言えます。装備の差はあるのでUltraと単純比較はできませんが、「四駆が欲しいだけ」の人にとっては大きな朗報です。
輸入車って、AWDやオプションを足していくと平気で何十万円も上がっていくので、こういう「値上げを最小限に抑えて中身を底上げする」やり方は素直に評価したいです。10万円の値上げで「全車AWD」という看板も手に入る。ボルボにとっても買う側にとっても、悪くない落としどころだなと思います。
新XC60ラインアップ全体を価格で整理する
エントリーのAWD化だけが今回のニュースではありません。特別仕様だったDark Editionがカタログモデルに昇格したり、50台限定車が追加されたりと、ラインアップ全体が少し動いています。まずは全体像を価格で整理しましょう。
XC60の現行ラインアップと価格一覧
2026年6月4日時点での、XC60の主要ラインアップと価格は以下のとおりです。すべてAWDで統一されている点に注目してください。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 価格 |
|---|---|---|---|
| XC60 Plus B5 AWD | B5 マイルドHV | AWD | 799万円 |
| XC60 Plus B5 AWD Selection(50台限定) | B5 マイルドHV | AWD | 821万円 |
| XC60 Ultra B5 AWD | B5 マイルドHV | AWD | 879万円 |
| XC60 Ultra B5 AWD Dark Edition | B5 マイルドHV | AWD | 889万円 |
| XC60 Ultra T6 AWD Plug-in hybrid | T6 PHEV | AWD | 1029万円 |
こうやって眺めると、799万円のPlus B5 AWDから1029万円のT6 PHEVまで、約230万円の幅で5本のグレードがきれいに並んでいます。マイルドハイブリッドのB5で堅実にいくか、EV走行も楽しめるT6 PHEVまで手を伸ばすか。自分の予算と使い方で選びやすい構成になったと思います。
Dark Editionがカタログモデルに昇格

今回の変更でもう一つ見逃せないのが、「Ultra B5 AWD Dark Edition」(889万円)の扱いです。これまで期間限定の特別仕様車として展開されていたモデルが、常時選べるカタログモデルに格上げされました。
Dark Editionは、その名のとおり外装の加飾類をブラックでまとめた、引き締まった印象の仕様です。標準のUltra B5 AWD(879万円)との価格差は10万円。特別仕様って「今を逃すと買えない」というプレッシャーがあるものですが、それがいつでも選べる定番になったのは、黒系の引き締まったボルボが好きな人には嬉しい話だと思います。
個人的にはボルボのボディカラーって、定番の白黒より「光で表情が変わる」系のメタリックが好きなんですが(V90はマジックブルーメタリックでした)、Dark Editionみたいに統一感でまとめる方向性も、ボルボの知的な雰囲気に合っていて好きです。こういう選択肢が常設になるのはいいことですね。
50台限定「Plus B5 AWD Selection」の中身

そして今回、50台限定で追加されたのが「XC60 Plus B5 AWD Selection」(821万円)です。ベースは新エントリーのPlus B5 AWD(799万円)で、そこに装備を追加した特別限定車という位置づけです。
- 7.5J×19インチ 5ダブルスポーク・アルミホイール(ダイヤモンドカット/グロッシーブラック)
- harman/kardon プレミアムサウンド・オーディオシステム
- ボディカラーはクリスタルホワイト/オニキスブラック/フォレストレイクの3色
- インテリアはカルダモンのシートカラー

https://jp.volvocars.com/pressrelease/images/?pageID=14827#

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注目したいのは、ベース(799万円)との差が22万円で、19インチアルミとharman/kardonが付いてくるという点。単品で付ければ軽くこの金額は超えるので、けっこうお得感があります。とくにharman/kardonは、私がV90で惚れ込んだB&Wほどではないにしても、純正オーディオとしてはかなり満足度の高いシステムです。音楽を大事にする人なら、22万円差ならSelectionを選ぶ価値は十分あると思います。
ただし50台限定なので、気になる人は早めに動いたほうがいい。限定車は「迷っているうちに完売」が本当によくあるので、ピンと来たら問い合わせだけでも先にしておくのがおすすめです。
全車AWD化のXC60は買いか、旧FFモデルと比較する

ここまで読んで「じゃあ新しいAWDのXC60は買いなのか」「中古に残っている旧FFモデルはどうなのか」が気になっている方も多いと思います。私なりの判断軸を正直にお話しします。
AWD化のメリットは雪道だけじゃない
全車AWDになったメリットというと、まず雪道や悪路を思い浮かべる人が多いと思います。もちろんそこは大きい。でも、AWDの恩恵は雪国に住んでいない人にも意外とあります。
たとえば雨の高速道路でのレーンチェンジや、濡れた路面からの発進。四駆は4つのタイヤで駆動力を分散するので、滑りやすい場面での安定感が違います。私はV90のAWDで、雨の日に「あ、四駆だと安心だな」と感じる場面が何度もありました。年に数回しか雪に遭わない人でも、その数回の安心のためにAWDを選ぶ価値はあると思っています。
それともう一つ、見落とされがちなのがリセールバリューの面でもAWDのほうが有利になりやすいという点です。輸入SUVの中古市場では、FFよりAWDのほうが需要が安定していて、売るときの値落ちが緩やかになりやすい傾向があります。全車AWD化は、買うときだけでなく手放すときにも効いてくる変化なんです。
旧FF中古という選択肢はアリか
一方で、廃止された旧FFのPlus B5は、これから中古市場に出てきます。新車では買えなくなった分、中古でFFモデルを狙うという手もあります。これがアリかどうか。
結論から言うと、価格を最優先する人にはアリ、でも条件付きです。FFモデルは新車価格789万円。これが中古になれば当然もっと安くなります。雪にほぼ縁がなく、街乗り中心で「とにかくXC60に安く乗りたい」という人には、FF中古は十分検討に値します。燃費も実はFFのほうがわずかに良い(約13.3km/L)ので、そこも小さなメリットです。
ただし注意点もあります。今後XC60は全車AWDが標準になるので、FFモデルは「型落ち・少数派」になっていく可能性が高い。リセールの面では、先ほど触れたとおりAWDより不利になりやすいです。長く乗って最後に売ることまで考えるなら、多少高くても新車のAWDか、AWDの中古を選んだほうがトータルで損が少ないケースが多いと思います。私自身、中古でV90を買った人間なので中古の魅力はよくわかりますが、駆動方式だけは妥協しないほうが後悔は少ないというのが本音です。
XC60への乗り換えを考えるなら、まず今の愛車の価値を知ることから
新しいAWDのXC60を狙うにしても、旧FF中古を検討するにしても、予算の大きな鍵になるのは「今乗っている愛車をいくらで手放せるか」です。「乗り換えはまだ先」と思っていても、今の相場を知っておくだけで予算の組み方が変わってきます。
私自身の経験から言える結論は、「ディーラーの下取りだけで決めてしまうと、数十万円単位で損をする可能性がある」ということです。少しの手間で、次のボルボのオプションを一つ増やせるかもしれません。
今乗っている車に合わせて、私が実際に活用して「これなら安心」と確信した売却方法を記事にまとめています。愛車を手放す前に、ぜひチェックしてみてくださいね。
「あの時、あっちで査定しておけばよかった……」という後悔だけはしてほしくないので、まずは私の失敗と成功の記録を参考にしていただければ嬉しいです!
Tの結論——「+10万円のAWD」は素直に買い
私の結論はシンプルです。今回のXC60 一部変更、とくにエントリーの全車AWD化は、素直に「買い」だと思います。
理由は、これまで90万円のステップアップが必要だったAWDが、わずか10万円の値上げで標準になったから。燃費の低下は0.5km/L程度の誤差で、得られる安心とリセールの安定を考えれば、コストパフォーマンスはむしろ良くなっています。雪にほぼ縁がなくて1円でも安く乗りたいという明確な理由がある人だけ、旧FF中古を検討する。それ以外の大多数の人には、新しいAWDのエントリーが一番素直な選択だと思います。
※価格・装備・燃費は2026年6月時点の情報です。最新の正確な仕様と価格は、必ずボルボ公式サイトや販売店でご確認ください。
まとめ——XC60 一部変更で「全車AWD」になった意味
2026年6月のXC60 一部変更を整理すると、こういうことです。
FFのエントリー「Plus B5」(789万円)が廃止され、全輪駆動の「Plus B5 AWD」(799万円)が登場。値上げわずか10万円でXC60は全車AWDに統一されました。これまでAWDにするには90万円のステップアップが必要だったことを思えば、実質的にAWDがぐっと身近になったわけです。さらにDark Editionがカタログモデルに昇格し、50台限定のSelection(821万円)も追加されました。
派手な新型発表ではないけれど、「全車AWD」という看板をたった10万円の値上げで手に入れたこの一部変更は、ボルボらしい堅実さが出ていて私は好きです。安全を一番に考えるブランドが、その安全に直結する駆動方式を全車に広げた。地味だけど、こういう変化こそボルボの哲学が出ているなと感じます。
XC60の購入を考えている方は、「FFか AWDか」で悩む必要がもうなくなりました。あとは予算と、B5かT6 PHEVかの選択だけ。シンプルになったぶん、自分の使い方に正直に選べるはずです。気になっている方の背中を、この記事が少しでも押せたら嬉しいです。
(出典:ボルボ・カー・ジャパン公式プレスリリース)
https://jp.volvocars.com/pressrelease/2026-06-04/


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