こんにちは、Tです。
まだスバルのレガシィに乗っていた頃、真冬に白川郷へ行ったことがあります。東海北陸自動車道は路面が雪で白く染まっていて、その中を走っていきました。さすがのレガシィで、ダンロップのウィンターマックスを履いていたこともあり、安心感のある走りだったのを今でも覚えています。
その後に乗ったV90 T6 AWDもAWDでした。ただ、正直に言うとV90では雪道を走る機会がないまま手放しています。だからこそ、「ボルボで雪道は本当に大丈夫なのか」は、自分でもきちんと調べておきたかったテーマでした。
調べてわかった結論は、ボルボの雪道性能は車種の名前ではなく「駆動方式」と「タイヤ」で決まる、ということです。この記事では、現行モデルの駆動方式を公式の諸元表で1台ずつ整理したうえで、冬に効く装備、スタッドレスの準備、冬支度のチェックリストまでまとめました。
- 現行ボルボの駆動方式とグレードの一覧(2026年10月時点)
- AWD・FF・後輪駆動EVそれぞれの雪道での得意と不得意
- 冬に効く装備と、雪で使えなくなることがある装備
- 10月〜11月にやっておきたい冬支度チェックリスト
結論|ボルボの雪道性能は「駆動方式」で決まる

先に結論をお伝えします。ボルボが雪道に強いかどうかは、車種ではなく駆動方式で決まります。AWDなら発進や上り坂で心強い。FFや後輪駆動のEVでも、スタッドレスタイヤを履いて慎重に走れば平地の雪道は走れますが、坂の多い地域や雪国で毎日乗るならAWDを選ぶ価値があります。そして、どの駆動方式でも「止まる・曲がる」を左右するのはタイヤです。
まずは、いま新車で選べるボルボがどの駆動方式なのかを整理しておきましょう。
現行モデルの駆動方式一覧(2026年10月時点)
ボルボというと「AWDのクルマ」というイメージを持っている方も多いと思います。私もなんとなくそう思っていました。ところが、ボルボ・カー・ジャパンの公式サイトに載っている諸元&価格表を1台ずつ開いてみると、同じ車種の中にFFとAWD、後輪駆動とAWDが混ざっているモデルがいくつもありました。
| モデル | グレード | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| XC40 | Essential B3 / Plus B3 / Ultra B3 | FF(前輪駆動) | 509万〜599万円 |
| XC40 | Ultra B4 AWD Selection(特別仕様車) | AWD | 649万円 |
| XC60 | Plus B5 AWD / Ultra B5 AWD / Ultra B5 AWD Dark Edition | AWD | 799万〜889万円 |
| XC60 | Ultra T6 AWD Plug-in hybrid(2026年モデル) | AWD | 1,029万円 |
| XC90 | Plus B5 AWD / Ultra B5 AWD / Ultra T8 AWD Plug-in hybrid | AWD | 1,019万〜1,294万円 |
| V60 | Core B4 / Ultra B4 Classic Edition(特別仕様車) | FF(前輪駆動) | 659万〜739万円 |
| V60 | Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection(特別仕様車) | AWD | 939万円 |
| V60 Cross Country | Ultra B5 AWD(2026年モデル) | AWD | 804万円 |
| EX30 | Plus P5 / Ultra P5 Long Range | 後輪駆動 | 479万〜579万円 |
| EX30 | Ultra P8 AWD | AWD | 629万円 |
| EX30 Cross Country | Ultra P5 Long Range | 後輪駆動 | 599万円 |
| EX30 Cross Country | Ultra P8 AWD | AWD | 649万円 |
| EX40 | Ultra Single Motor Classic Edition(2026年モデル) | 後輪駆動 | 749万円 |
| ES90 | Plus / Ultra Single Motor Extended Range | 後輪駆動 | 979万〜1,129万円 |
| ES90 | Ultra Twin Motor Performance | AWD | 1,229万円 |
| EX90 | Plus Twin Motor / Ultra Twin Motor / Ultra Twin Motor Performance | AWD | 1,199万〜1,399万円 |
一覧にして一番意外だったのはXC40です。カタログモデルの3グレードはすべてFFで、AWDは特別仕様車のUltra B4 AWD Selectionだけ。「XC40はSUVだからAWD」と思い込んで中古車や在庫車を探すと、FFを選んでしまうことがありそうです。
EX30も同じ名前で2つの駆動方式があります。グレード名に「P5」が付くのは後輪駆動、「P8 AWD」がAWDです。しかも、悪路のイメージが強い「Cross Country」にも後輪駆動のP5があるのは、正直ちょっと驚きました。名前の雰囲気だけで判断しないほうがよさそうです。ES90とEX40は「Single Motor」が後輪駆動、ES90とEX90の「Twin Motor」がAWDと覚えておくとわかりやすいと思います。
XC60は、2027年モデルの3グレードも、2026年モデルのまま販売が続いているプラグインハイブリッドも、すべてAWDです。ただ、2026年モデルにはFFの「Plus B5」があり、公式サイトのラインナップにもまだ載っているので、在庫車や中古車を見るときはグレード名に「AWD」が付いているかを確認してください。経緯は次の記事にまとめています。
ボルボ XC60 一部変更で全車AWD化|旧FFエントリーと何が変わったか元ボルボオーナーが解説
なお、正確な仕様や価格、在庫の状況は、購入前にボルボ公式サイトや販売店で必ず確認してくださいね。
レガシィからV90へ。結果的にAWDを乗り継いだ話
ここで少しだけ、私自身の話をさせてください。大学生の時にフルローンで買ったのが、スバルのレガシィ ツーリングワゴン(BRM型)でした。ステーションワゴンの魅力に目覚めたのはこのクルマです。その後、24歳でボルボのV90 T6 AWD Inscriptionに乗り換えました。
こう書くと「AWDにこだわってきた人」に見えるかもしれません。でも、正直に言うとどちらも駆動方式を意識して選んだわけではありません。レガシィはワゴンとしての使いやすさ、V90はあの流れるようなサイドビューと重厚なフロントに惚れ込んで選びました。気づいたら、2台ともAWDだった、というのが本当のところです(笑)
そのうえで、冒頭の白川郷の話を振り返ると、あの日に安心して走れたのは、AWDとスタッドレスタイヤの両方がそろっていたからだと思っています。もしどちらか片方だけだったら、同じ気持ちで走れたかどうかはわかりません。AWDはクルマを前に進める力を助けてくれますが、雪の上で止まったり曲がったりする力は、最後はタイヤが路面をつかめるかどうかにかかっているからです。
一方で、V90では雪道を走ったことがありません。なので、この記事でボルボの雪道での走りについて書くときは、私の体験ではなく、公式の諸元表や取扱説明書、雪の上で試乗したプロの試乗記を根拠にしています。ここは誤解のないようにお伝えしておきたいところです。
それでも、レガシィで雪道を走った経験から言えることがひとつあります。AWDは「あると安心」な仕組みであって、「あれば大丈夫」な仕組みではない、ということです。この感覚は、ボルボを選ぶときにも、そのまま当てはまると思います。
駆動方式別|ボルボの雪道の走りはここが違う

ここからは、AWD・FF・後輪駆動のEVという3つのタイプごとに、雪道での得意と不得意を整理します。その前に、雪道で意外と効いてくる「最低地上高」も公式の諸元表から並べておきます。深いわだちや、除雪の後に残った雪の盛り上がりを越えるときは、この数字の差が出やすいからです。
| モデル | 最低地上高 | 駆動方式 |
|---|---|---|
| XC90 | 210〜225mm | AWD |
| XC60 | 210〜215mm | AWD |
| EX90 | 210〜215mm | AWD |
| XC40 | 210mm | FF / AWD |
| V60 Cross Country | 205mm | AWD |
| EX30 Cross Country | 195mm | 後輪駆動 / AWD |
| ES90 | 175〜190mm | 後輪駆動 / AWD |
| EX30 | 175mm | 後輪駆動 / AWD |
| EX40 | 175mm | 後輪駆動 |
| V60 | 145〜150mm | FF / AWD |
同じボルボでも、XC90とV60では最大で80mmの差があります。V60 Cross CountryがV60より55mm以上高いのも、数字で見ると納得感がありますね。
AWD(XC60・XC90・ツインモーターのEVなど)
AWDは4つのタイヤすべてに駆動力を配れるので、雪道での発進、上り坂、わだちから抜け出す場面で有利です。ボルボの諸元表では、AWDのグレードの駆動方式は「電子制御AWDシステム」と書かれています。XC60(2027年モデルとプラグインハイブリッド)とXC90、EX90は全グレードがAWD。ほかにXC40の特別仕様車、V60のプラグインハイブリッド、V60 Cross Country、EX30とEX30 Cross CountryのP8、ES90のTwin Motor Performanceが該当します。
ただし、AWDが助けてくれるのは主に「進む」ほうです。ブレーキをかけて止まる距離や、カーブで曲がれるかどうかは、基本的にタイヤと路面の状態で決まります。AWDだからといって、凍った下り坂で早く止まれるわけではありません。むしろ、発進がスムーズなぶん「意外と滑らないな」と感じてスピードを出しすぎてしまうのが、AWDの落とし穴だと思います。
もうひとつ知っておきたいのが、国土交通省の「チェーン規制」です。大雪特別警報が出るような異例の大雪のときに、勾配の大きい峠などの区間で、タイヤチェーンを付けたクルマだけを通すという規制で、2018年から始まりました。チェーンを付けていないとAWDでもスタッドレスでも通れないので、雪の多い地域へ遠出する方は、ボルボの車種とタイヤサイズに合うチェーンを用意しておくと安心です。
個人的に気になるのは、やっぱりV60 Cross Countryです。最低地上高205mmのワゴンでAWD。ワゴン好きの私としては、雪国で乗るボルボのワゴンとして一番しっくりくる存在だと思っています。公式サイトには2026年モデルの諸元表が載っているので、検討する方は販売店で在庫の状況を確認してみてください。
AWDは雪国の方、坂の上に家がある方、スキー場へよく行く方には心強い選択です。ただ、AWDを選んでもスタッドレスタイヤは必須、そして規制区間ではチェーンも必要。この前提だけは忘れないでください。
FF(XC40・V60のFFグレード)
FF(前輪駆動)は、XC40のEssential B3・Plus B3・Ultra B3と、V60のCore B4・Ultra B4 Classic Editionです。FFは重いエンジンが駆動輪である前輪の上に載っているので、2WDの中では雪道で比較的安定しやすいと言われています。4本ともスタッドレスタイヤを履いて、急な操作を避けて走れば、平地の雪道はこなせることが多いはずです。
苦手なのは、雪や氷の上り坂での発進です。坂の途中で一度止まってしまうと、前輪だけでは空転しやすくなります。AWDとの差がいちばん出るのはこの場面なので、自宅の前が坂になっている方や、雪国で毎日乗る方は、AWDのグレードを検討する価値が大きいと思います。
悩ましいのは価格です。XC40でAWDを選べるのは特別仕様車のUltra B4 AWD Selection(649万円)だけで、FFの上位グレードのUltra B3(599万円)との差は50万円。エンジンもB3からB4に変わり、パノラマ・ガラス・サンルーフが標準になるなど装備も違うので、単純な「AWD代」ではありませんが、それなりの差です。V60になるとさらに差が開き、AWDはプラグインハイブリッドの特別仕様車(939万円)か、V60 Cross Country(804万円)になります。
ステーションワゴンが好きな私としては、V60でAWDを選ぼうとすると一気に価格が上がるところは、正直かなり悩むポイントです。もし私が雪の少ない都市部に住んでいて、スキーに行くのは年に数回という使い方なら、V60のFFにスタッドレスタイヤとチェーンをしっかり用意して、天気の悪い日は無理に出かけない、という選び方をすると思います。
- FFで十分なことが多い人:都市部に住んでいて、雪道を走るのは年に数回
- AWDを選ぶ価値が大きい人:雪国に住んでいる、家の前が坂、スキー場によく行く
後輪駆動のEV(EX30のP5・EX40など)
EVの後輪駆動は、EX30のPlus P5・Ultra P5 Long Range、EX30 Cross CountryのUltra P5 Long Range、EX40 Classic Edition、ES90のSingle Motorです。「後輪駆動は雪に弱い」というイメージを持っている方も多いと思いますが、EVの後輪駆動は少し事情が違うようです。
Car Watchに、モータージャーナリストの岡本幸一郎さんがEX30の後輪駆動モデルで新潟・妙高の雪道を走った試乗記(2025年3月公開)があります。19インチのスタッドレスタイヤを履いた状態で、緩い上り坂ならアクセルをじわっと踏めば登れたこと、モーターの細かいトルク制御でスタックしにくいと感じたことが書かれていました。一方で、雪に強いのはAWDだという点は認めていて、駆動輪が穴にはまると抜け出すのは厳しい、という注意点も挙げています。
EVでもうひとつ気をつけたいのが、寒さによる航続距離の変化です。EX30の取扱説明書(2027年モデル)には、バッテリーが冷えると残量表示の横に雪の結晶のマークが出て、充電容量や走行可能距離が通常より下がっていることを示す、と書かれています。対策として挙げられているのが、駐車中は充電器につないでおくことと、充電器につないだ状態で出発前にプリコンディショニング(事前の温度調整)をすることです。
加えて、EX30のPlus P5にはヒートポンプ機能が設定されていません(諸元表で「-」)。ヒートポンプは、寒いときに電気ヒーターより少ない電力で車内の暖房を助けて、バッテリーを長持ちさせるための装備で、EX30の取扱説明書では「主にレンジエクステンダー(航続距離を延ばすもの)の役割」と説明されています。冬の航続距離に関わる装備なので、寒い地域で乗る方はグレード選びのときに確認しておくとよいと思います。冬場にどのくらい航続距離が減るかの目安は、こちらの記事にグレード別の表でまとめています。
ボルボEX30で後悔した人の本音|買って失敗する5つの理由と後悔しない選び方
私はEX30を運転したことがないので、走りの感想は言えません。それでも、調べてみて「後輪駆動のEVだから雪はダメ」と決めつけるのはもったいない、と感じました。坂の多い雪国で毎日乗るならP8 AWD、雪道を走るのは年に数回ならP5でスタッドレスと充電計画をきちんと準備する。この考え方がいちばん現実的だと思います。
冬に効くボルボの装備、気をつけたい装備

駆動方式の次に見ておきたいのが装備です。寒い朝にありがたい装備はグレードによって有無が分かれますし、ボルボが得意な運転支援は、雪の日には頼れないことがあります。
寒い朝に効く装備はグレードで違う
冬の朝に効いてくるのが、シートヒーター、ステアリングホイール・ヒーター、アプリからのリモートスタートです。EVではヒートポンプ機能の有無も関わってきます。公式の諸元表で、グレードごとの設定を確認しました。
| モデル・グレード | フロント・シートヒーター | ステアリングホイール・ヒーター | ヒートポンプ機能 |
|---|---|---|---|
| XC40 Essential B3 | 設定なし | 設定なし | - |
| XC40 Plus B3 | パッケージ(8万円) | パッケージ(8万円) | - |
| XC40 Ultra B3 / Ultra B4 AWD Selection | 標準 | 標準 | - |
| XC60 / XC90 / V60 / V60 Cross Country | 標準 | 標準 | - |
| EX30 Plus P5 | パッケージ(8万円) | パッケージ(8万円) | 設定なし |
| EX30 Ultra / EX30 Cross Country | 標準 | 標準 | 標準 |
| EX40 / ES90 / EX90 | 標準 | 標準 | 標準 |
注意したいのは、XC40のEssential B3にはシートヒーターもステアリングホイール・ヒーターも設定がないことです。Plus B3とEX30のPlus P5は、8万円のクライメート・パッケージで追加できます。XC40のパッケージはリア・シートヒーターも含まれ、EX30のパッケージはフロント・シートヒーターとステアリングホイール・ヒーターの組み合わせです。
リモートスタートは、エンジン車とプラグインハイブリッド車が「エンジンリモートスタート」、EVが「エアコンディショナー・リモートスタート」として、Google搭載のコネクテッド機能に含まれています。諸元表の注記では、これらの機能は5年間無償で、それ以降は有償です。出かける前にスマホから車内を暖めておけるのは、冬の朝にはかなりありがたい機能だと思います。
個人的な意見ですが、雪国の方や朝早く出かける方は、シートヒーターとステアリングホイール・ヒーターは妥協しないほうがいいと思います。冷え切ったハンドルを握るのはつらいですし、あとから付けられる装備でもありません。グレード選びで迷ったら、この表を一度見返してみてください。
雪で使えなくなることがある運転支援
ボルボの運転支援は、フロントガラスのカメラや車体のレーダーで周りを見ています。XC60(2027年モデル)の取扱説明書を読むと、雪の日に知っておきたいことがはっきり書かれていました。要点をまとめるとこうです。
- レーダーの正面に汚れや氷、雪が付くと、検知能力が下がることがある
- 車両がレーダーの障害をかならず見つけられるとは限らない
- カメラやレーダーが遮られていると車両が検知した場合、特定の機能が無効になることがある
- 霧、大雨、雪はカメラの視界を大きく狭める。舞い上がった雪にも注意
同じ取扱説明書の「冬季の運転に関する推奨事項」では、運転前にクルマの雪をすべて取り除くこと、特にセンサー部、ライト、ルーフ、ボンネットに注意することが勧められています。フェンダーの内側にたまって固まった雪や氷がステアリング操作に影響することや、ブレーキに付いた雪や氷で効きが悪くなるおそれがあることにも触れられていました。EVのEX30(2027年モデル)の取扱説明書にも、レーダーの正面に汚れや雪、氷が付いているのに気づいたとき、またはレーダーが遮られていると車両が知らせてきたときは、すぐに対処するようにと書かれています。
(出典:ボルボ・カー・ジャパン XC60 取扱説明書「冬季の運転に関する推奨事項」)
「ボルボは安全」という信頼が強いぶん、雪の日もつい運転支援に任せたくなる気持ちはよくわかります。でも、雪の日はカメラもレーダーも人の目と同じように見えにくくなる、と考えておくのが正解です。雪の日は運転支援に頼り切らず、出発前にセンサーまわりの雪を落とす。これを習慣にしておくだけで、ボルボの安全装備をちゃんと生かせると思います。
スタッドレスは必須。ボルボで失敗しないタイヤ選び

ここまで読んでいただいたとおり、AWDでもFFでもEVでも、雪道を走るならスタッドレスタイヤは必須です。この記事では選び方の要点だけに絞ります。銘柄ごとの比較や車種別のサイズ表、ディーラーとネットのどちらで買うかは、こちらの記事に詳しくまとめています。
【2026-27】ボルボのスタッドレスはディーラーキャンペーンとネットどっちが得?車種別サイズとおすすめ銘柄
サイズとロードインデックスを必ず確認
まず確認したいのは、自分のクルマの純正タイヤサイズです。ボルボは同じ車種でもグレードによってホイールのサイズが違います。たとえばEX30は、グレードによって18〜20インチまで分かれています。タイヤの側面に書かれている表示を見るか、購入した販売店に聞くのが確実です。
サイズと同じくらい大事なのが、サイズ表記のあとに続くロードインデックス(LI)です。タイヤ1本が支えられる重さを示す数字で、スタッドレスタイヤも純正タイヤと同じか、それ以上のロードインデックスのものを選ぶ必要があります。同じサイズでも、より重い荷重に対応した「XL(エクストラロード)規格」のタイヤがあるので、ここは見落とさないようにしたいところです。
特に注意したいのがEVです。公式の諸元表で車両重量を比べると、EX30は1,770〜1,880kgで、同じくらいのサイズのXC40 B3(1,660kg)より重くなっています。大きなモデルではさらに差が開き、EX90は2,680〜2,710kg、XC90 B5は2,110〜2,130kg。バッテリーを積むEVは見た目以上に重いので、タイヤの「支える力」が足りているかは必ず確認してください。
もうひとつ、冬は気温が下がるとタイヤの空気圧も下がります。これはEX30の取扱説明書にも書かれていることで、スタッドレスに履き替えたあとも、月に1回くらいは空気圧を確認しておくと安心です。
私がV90に乗っていた頃は、正直ここまで細かくタイヤの表示を見ていませんでした。でも、これからEVを選ぶ人が増えていくことを考えると、「サイズが合っていればどれでもいい」ではなく、ロードインデックスまで含めて選ぶのが当たり前になっていくと思います。迷ったら、タイヤを買うお店で車種とグレードを伝えて確認してもらうのがいちばん確実です。
いつ買う?「雪の予報が出てから」では遅い
スタッドレスタイヤを準備するタイミングは、雪の予報が出る前、できれば10月から11月のうちがおすすめです。理由は3つあります。
- 雪の予報が出ると注文が集中し、人気のサイズや大きいサイズから在庫が減っていく
- タイヤ交換のピット予約も埋まりやすくなる
- ネットで買う場合は、取付店にタイヤが届くまで数日かかる
私自身、V90に乗っていた頃の1月に急にスタッドレスが必要になり、タイヤ専門店を回っても、今日・明日で取り付けられるV90のサイズの在庫が見つからなかったことがあります。そのときの顛末は、スタッドレスの記事に詳しく書きました。
【2026-27】ボルボのスタッドレスはディーラーキャンペーンとネットどっちが得?車種別サイズとおすすめ銘柄
そのときはいろいろな方に助けてもらって何とかなりましたが、毎回そううまくいくとは限りません。もう1か月早く動いていれば、選べる銘柄もデザインも、きっと全然違っていたはずです。あの経験から思うのは、ボルボのように少し大きめのサイズを履くクルマほど、早めに動いたほうがいいということです。店舗を何軒も回って在庫を探すより、ネットで自分のサイズを指定して在庫と価格を比べ、取付店の予約まで済ませてしまうほうが、ずっと早くて確実です。
TIREHOOD(タイヤフッド)なら、愛車のサイズの在庫と総額(タイヤ代・送料・交換工賃)をネットで確認して、取付店の予約まで一度に済ませられます。雪の予報が出る前に、まずは自分のサイズでどんな選択肢があるか見ておくだけでも、冬の安心感がかなり違うと思います。
冬支度チェックリスト|XC40・XC60・EX30向け

最後に、10月から11月にやっておきたい冬支度を表にまとめました。取扱説明書の「冬季の運転に関する推奨事項」と「寒冷時の運転」に書かれていることをベースに、車種ごとの注意点を足しています。
| やること | 時期の目安 | 車種ごとの注意点 |
|---|---|---|
| スタッドレスタイヤの手配と取付予約 | 10月〜11月 | 純正サイズとロードインデックスを確認。EVはXL規格の要否も |
| ウォッシャー液を不凍タイプに入れ替える | 初雪の前 | 全車。タンクの凍結を防ぐ |
| ワイパーブレードの点検 | 初雪の前 | 全車。凍結や劣化がないか確認 |
| タイヤの空気圧チェック | 冷え込み始めたら月1回 | 全車。気温が下がると空気圧も下がる |
| バッテリー・冷却液の点検 | 11月の点検時 | エンジン車・プラグインハイブリッド車は販売店の点検で確認しておくと安心 |
| 充電計画とプリコンディショニングの設定 | 寒くなる前 | EX30・EX40・ES90・EX90。駐車中は充電器につなぎ、出発前に車内とバッテリーを温める |
| アプリのリモートスタートを試しておく | 寒くなる前 | 全車(コネクテッド機能は5年間無償、以降は有償) |
| スノーブラシ・解氷スプレー・手袋を積む | 初雪の前 | 全車。センサー部、ライト、ルーフ、ボンネットの雪を落とせるように |
| タイヤチェーンを用意する | 雪の多い地域へ出かける前 | 全車。チェーン規制区間ではAWDでもチェーンが必要 |
XC40にお乗りの方は、まず自分のクルマがFFかAWDかを確認してみてください。FFなら、雪の上り坂での発進は苦手だと知っておくだけでも、ルート選びや出かけるタイミングが変わってきます。Essential B3の場合は、シートヒーターがないぶん、厚手の服やひざ掛けなどの寒さ対策もしておくとよさそうです。
XC60にお乗りの方は、2027年モデルならAWDなので、雪道の発進では心強いはずです。それでも、スタッドレスタイヤとチェーンの準備、出発前の雪下ろしは他の車種と変わりません。2026年モデル以前のFFグレードにお乗りの方は、XC40のFFと同じ考え方で準備してください。
EX30にお乗りの方は、タイヤに加えて「電気の準備」もセットで考えるのがポイントです。駐車中に充電器につないでおけるか、出発前のプリコンディショニングをいつ設定するか。寒い日の遠出の前は、ここまで決めておくと安心して出かけられると思います。
こうして並べてみると、どれも特別なことではありません。でも、雪が降ってから慌てて全部やろうとすると、タイヤの在庫もピットの予約も間に合わない。冬支度は「やることの中身」より「始める時期」で差がつく、というのが私の実感です。
まとめ|ボルボの雪道は「駆動方式+タイヤ+早めの準備」

ボルボで雪道を走るときに押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 駆動方式は車種ではなくグレードで決まる。XC40のカタログモデルはFF、EX30のP5は後輪駆動、XC60は2027年モデルとプラグインハイブリッドがAWD
- AWDが助けてくれるのは「進む」ほう。「止まる・曲がる」はタイヤ次第なので、どの駆動方式でもスタッドレスタイヤは必須
- スタッドレスの手配と冬支度は、雪の予報が出る前の10月〜11月に始める
白川郷へ向かったあの日、レガシィで安心して走れたのは、AWDとスタッドレスタイヤがそろっていたからだと思っています。V90では雪道を走る機会がないまま手放してしまったので、いつかまたボルボに乗れたら、今度はきちんと冬の準備をして雪道も走ってみたい。そんなことを考えながら、この記事を書きました(笑)
ボルボは冬の厳しいスウェーデンで生まれたブランドです。ただ、そのボルボでも雪道を安心して走れるかどうかは、選ぶグレードと、乗る人の準備で決まります。これからボルボを選ぶ方も、いま乗っている方も、雪が降る前に一度、自分のクルマの駆動方式とタイヤを確認してみてください。この冬も、皆さんのボルボライフが安全で楽しいものになりますように。


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