ボルボXC60の燃費は悪い?購入前に知るべき全知識

ボルボXC60の燃費は悪い?購入前に知るべき全知識

こんにちは、Tです。

かつてボルボV90のオーナーだった僕にとって、ボルボというブランドは今でも特別な存在です。あのスカンジナビアンデザイン、リビングのような居心地の良い内装、そして何より「乗る人のことを一番に考えている」と伝わってくる、あの独特の安心感。本当に良いクルマでした。

さて、今回はそんなボルボの中でも特に人気の高いSUV、XC60の「燃費」について、最新情報に基づいて深く掘り下げていきたいと思います。

XC60のデザインや安全性に惹かれているけれど、やっぱり気になるのは日々の維持費、特に燃費ですよね。「輸入車だし、燃費はあまり良くないのかな…」「実際のところ、リッター何キロくらい走るんだろう?」そんな風に思っている方も少なくないはずです。

僕もV90に乗っていた頃、燃費は常に気になるポイントの一つでした。だからこそ、今回は元オーナーとしての視点も少し交えながら、皆さんの疑問に正直にお答えしていきたいと思います。この記事を読めば、XC60の燃費に関するあらゆる情報が手に入り、あなたがXC60を選ぶべきかどうかの判断材料になるはずです。

この記事で分かること
  • XC60のグレード別カタログ燃費とリアルな実燃費
  • ネット上の口コミからわかるXC60の本当の評価
  • ライバル車種と比べてXC60の燃費は優れているのか
  • 購入後に後悔しないための燃費向上のコツ
目次

ボルボXC60の燃費は?公式数値と実燃費を解説

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60-hybrid/
  • XC60の公式カタログ燃費をグレード別に紹介
  • PHEV(Recharge)の圧倒的な燃費性能
  • オーナーが語るリアルな実燃費はどのくらい?
  • 燃費に関するネット上の口コミや評判を調査
  • 「燃費が悪い」という噂は本当なのかを検証

XC60の公式カタログ燃費をグレード別に紹介

クルマ選びをするとき、まず基本となるのがメーカーから公表されている「カタログ燃費」ですよね。これは、違うクルマ同士の燃費性能を比べるための、いわば共通の「物差し」のようなもの。XC60は実際どれくらいの性能を持っているのか、まずはこの公式な数字から見ていきましょう。

昔のクルマのカタログには「JC08モード」という燃費基準が使われていましたが、今はより実際の運転シーンに近い国際的な基準、「WLTCモード」で測定されています。

このWLTCモードの良いところは、単に一つの数値を示すだけでなく、

  • 市街地モード(WLTC-L): 信号や渋滞など、ストップ&ゴーが多い状況
  • 郊外モード(WLTC-M): 信号が少なく、比較的スムーズに走れる状況
  • 高速道路モード(WLTC-H): 高速道路などを一定の速度で巡航する状況

という3つの走行シーンごとの燃費も測定している点です。これにより、ご自身の主な運転スタイルと照らし合わせて、よりリアルな燃費をイメージしやすくなりました。

それでは、最新の2026年モデル(MY26)の日本仕様を例に、XC60のカタログ燃費を見てみましょう。

グレード駆動方式パワートレイン燃費(WLTCモード)
Plus B5FWD2.0Lガソリン + 48Vマイルドハイブリッド13.3km/L
Ultra B5 AWDAWD2.0Lガソリン + 48Vマイルドハイブリッド12.8km/L
Recharge Plug-in hybrid T6 AWDAWD2.0Lガソリン + プラグインハイブリッド14.3km/L

(出典: ボルボ・カー・ジャパン公式サイト 諸元表)

以前のモデルよりも、全体的に数値が向上しているのが分かりますね。

特に注目したいのは、FWD(前輪駆動)の「Plus B5」が登場したことです。これまでXC60はAWD(全輪駆動)が中心でしたが、このFWDモデルは駆動系の部品が少なくなる分、車体が軽くなり、結果として13.3km/Lという優れた燃費性能を実現しています。雪道を走る機会が少ない方や、街乗りがメインの方にとっては、とても合理的で嬉しい選択肢だと思います。

一方で、AWDの安心感を重視するなら「Ultra B5 AWD」ですね。FWDとの燃費差はわずか0.5km/Lです。この少しの差で、雨の日や高速道路での安定性がさらに高まることを考えると、AWDの価値は十分にあると個人的には感じます。

そして、やはり別格なのがプラグインハイブリッドの「Recharge」モデル。ハイブリッド燃費として14.3km/Lという数値も立派ですが、このクルマの本当の凄さは、次のセクションで詳しくお話しする「EV走行」にあります。このカタログ燃費は、あくまでエンジンとモーターが協調して動いた場合の一つの目安、と捉えておくと良いかもしれませんね。

PHEV(Recharge)の圧倒的な燃費性能

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/

XC60の燃費を語る上で、プラグインハイブリッドの「Recharge」モデルは、もはや主役と言ってもいい存在かもしれませんね。単に「燃費が良い」という言葉だけでは片付けられない、ライフスタイルそのものを変える可能性を秘めた選択肢だと僕は思います。

このモデルの凄さは、一言で言うと「普段は電気自動車、遠出の時だけハイブリッド車」という、二つの顔を使い分けられる点にあります。

日常を変える「81kmのEV走行」

まず驚くべきは、バッテリーの力だけで走れる距離です。現行モデル(MY26)の場合、満充電の状態で最長81kmもの距離を、ガソリンを一滴も使わずにモーターだけで走行できます(※WLTCモードにおける等価EVレンジ)。

この「81km」という数字が、実は多くの人の日常をカバーできてしまう、絶妙な距離なんですよね。

例えば、

  • 片道15kmの通勤(往復30km)
  • 仕事帰りにスーパーで買い物(+5km)
  • 週末に少し離れたショッピングモールへ(往復40km)

といった使い方なら、ほとんどガソリンスタンドに行く必要がなくなります。自宅に帰ったら、スマートフォンのように充電ケーブルを挿しておく。それだけで、翌朝にはまた静かで力強い電気自動車として走り出せるわけです。この体験は、日々のストレスを一つ減らしてくれる、想像以上に快適なものだと思います。

状況で選べる3つの走行モード

Rechargeモデルの賢いところは、ドライバーが状況に応じてクルマの性格を選べる点です。

  • Pureモード(EV走行)
    • エンジンを一切使わず、モーターの力だけで走るモードです。驚くほど静かで、アクセルを踏んだ瞬間からスッと滑らかに加速する感覚は、一度味わうと病みつきになります。街乗りや普段の移動は、基本的にこのモードで十分ですね。
  • Hybridモード(自動最適化)
    • クルマがエンジンとモーターの使⽤を⾃動で最適に制御してくれる、最も賢いモードです。バッテリー残量や道路状況に応じて、効率の良い⾛りを実現してくれます。特に意識せず、クルマに任せておきたい時に最適です。
  • Powerモード(性能最大化)
    • エンジンとモーター、両方のパワーを最大限に引き出す、最もスポーティーなモードです。高速道路での合流や、追い越しで力強い加速が欲しい場面で頼りになります。XC60が持つ本来のパワフルさを存分に楽しめます。

ガソリンという「安心保険」

もちろん、「充電が切れたらどうしよう…」という心配は一切不要です。バッテリー残量が少なくなれば、自動的にガソリンエンジンが始動し、あとは普通のハイブリッド車として走り続けてくれます。その際のハイブリッド燃費も14.3km/Lと、B5モデルを上回る優れた数値を確保しています。

この「いざとなればガソリンでどこまでも走れる」という安心感こそ、ピュアな電気自動車(BEV)にはない、プラグインハイブリッドならではの最大のメリットと言えるかもしれません。

車両価格はB5モデルよりも高価になりますが、国や自治体からの補助金制度を活用できる場合がありますし、何より日々の燃料代を大幅に節約できます。ご自身のライフスタイル(特に、自宅で充電できる環境があるか、1日の平均走行距離はどのくらいか)と照らし合わせてみて、もし条件に合うようであれば、XC60の魅力を最も深く味わえる、最高の選択肢になると思います。

オーナーが語るリアルな実燃費はどのくらい?

カタログ燃費も大切ですが、僕たちが本当に知りたいのは「実際に走ったときの燃費」、つまり実燃費ですよね。

これは乗り方や道路状況によって大きく変わるものですが、オーナーの方々の燃費記録をまとめているサイトなどを参考にすると、おおよその目安が見えてきます。

  • B5(ガソリンモデル)
    • 平均: 9.06km/L 程度 (出典: みんカラ)
    • 街乗り中心だと7〜8km/L台、高速道路では12km/L以上という声が多いようです。
  • D4(旧ディーゼルモデル)
    • 平均: 13〜15km/L 程度 (出典: e燃費)
    • 軽油ということもあり、特に長距離を走る方からの満足度は高いようです。
  • Recharge(プラグインハイブリッド)
    • EV走行を多用する場合、燃費は計測が難しくなりますが、ハイブリッドモードでの走行では15km/L以上を記録することも珍しくありません。

やはり、実際の燃費は乗り方で大きく変わりますね。特にガソリンモデルは、街乗りでのストップ&ゴーが多いと少し厳しい数字になる傾向があるようです。一方で、高速道路を一定のペースで走れば、カタログ燃費に近い数値も十分に狙えると思います。

燃費に関するネット上の口コミや評判を調査

次に、ネット上のオーナーさんたちの声、口コミや評判を見てみましょう。リアルな意見はとても参考になりますよね。

ポジティブな口コミ
  • 「この車格と安心感を考えれば、燃費は十分満足できるレベル」
  • 「ディーゼルモデルは軽油だし、長距離だと本当にお財布に優しい」
  • 「高速だとACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)のおかげもあってか、驚くほど燃費が伸びる」
  • 「PHEVにしてから、近所の買い物はほとんどガソリンを使わなくなった」
ネガティブな口コミ
  • 「都内の渋滞路ばかりだと、リッター7km/L台まで落ち込むことも…」
  • 「国産の同クラスSUVと比べると、やっぱり燃費は少し悪いかな」
  • 「B5はハイオク仕様なので、もう少し燃費が伸びてくれると嬉しい」(※ボルボ公式諸元で無鉛プレミアム指定)

全体的に見ると、「車重や走行性能、安全性を考えれば納得できる」という意見が多いように感じます。ただ、やはり街乗り中心の方や、以前に燃費の良い国産車に乗っていた方からは「もう少し…」という声も聞かれますね。

口コミは個人の使い方や感じ方によって変わるものなので、あくまで一つの参考として、ご自身の乗り方に近い意見を探してみるのが良いと思います。

「燃費が悪い」という噂は本当なのかを検証

「ボルボXC60は燃費が悪い」という噂を聞いたことがあるかもしれません。この点について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

結論から言うと、「乗り方や比較対象によっては、燃費が悪いと感じる可能性はある」というのが僕の考えです。

例えば、トヨタのRAV4ハイブリッド(WLTCモード: 20.3km/L〜 ※グレード/駆動方式により異なります。出典: トヨタ公式サイト)のような国産のライバルと純粋に燃費の数値だけを比べれば、XC60 B5は見劣りしてしまいます。また、前述の通り、渋滞の多い都心部での走行がメインだと、燃費計の数字を見て少しがっかりする場面もあるかもしれません。

しかし、XC60はAWDモデルで車両重量が1.8トンを超えますし(Plus B5はFWD)、あのボディ剛性の高さや、数々の安全装備がもたらす圧倒的な安心感があります。そういった付加価値を考慮すると、個人的には「燃費が悪い」と一刀両断するのは少し違うのかな、と感じます。

燃費性能と、安全性や走行性能、デザインといった他の要素を天秤にかけたときに、XC60の価値をどう捉えるか。そこが判断の分かれ目になるのかもしれませんね。

ボルボXC60の燃費を走行シーンやライバルと比較

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60-hybrid/
  • B5と旧ディーゼルモデルの燃費の違い
  • 高速道路と街乗りでの燃費はどれだけ違う?
  • 主要ライバル比較でわかるXC60の燃費性能
  • 今すぐできるXC60の燃費向上のコツ
  • 満タンでの航続距離はどのくらいか

B5と旧ディーゼルモデルの燃費の違い

現在、新車で選べるのはB5(マイルドハイブリッド)とRecharge(PHEV)ですが、中古車市場では「D4」というディーゼルモデルも人気です。このD4と現行のB5、燃費の面ではどちらが良いのでしょうか。

単純な燃費数値で言えば、実燃費で13〜15km/Lを狙えるディーゼルのD4に軍配が上がることが多いです。B5の実燃費は平均9km/L前後ですから、その差は少なくありません。

さらに、ディーゼルエンジンは燃料が軽油なので、ハイオク仕様のB5(※)と比べて燃料代を安く抑えられるという大きなメリットがあります。(※ボルボ公式諸元で無鉛プレミアム指定) 1リットルあたり20円以上の価格差がありますから、長く乗れば乗るほど、この恩恵は大きくなりますね。

ただ、B5にもマイルドハイブリッドならではの静粛性や、発進時のスムーズさといった魅力があります。音や振動の面では、やはりガソリンエンジンベースのB5の方が快適だと感じる方が多いかもしれません。

どちらが良いかは一概には言えませんが、年間走行距離が多く、燃料代を少しでも節約したいという方ならD4、よりスムーズで静かな乗り味を好むならB5、というのが一つの判断基準になりそうです。

高速道路と街乗りでの燃費はどれだけ違う?

前述の通り、XC60の燃費は走行シーンによって大きく変わります。

街乗り

信号や渋滞でストップ&ゴーを繰り返す街乗りは、クルマにとって最も燃費が悪化しやすい環境です。特に、1.8トン前後の車重があるXC60にとっては、発進のたびに大きなエネルギーが必要になるため、実燃費は7〜9km/Lあたりになることが多いようです。

高速道路

一方、一定の速度で走り続けられる高速道路は、XC60が最も得意とするステージです。特に、ボルボ自慢のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を使えば、無駄な加減速が抑えられ、驚くほど燃費が伸びます。B5モデルでも12km/L以上を記録することも珍しくありません。

僕のV90も、高速道路では本当に燃費が良かったです。ACCに任せてゆったりとクルージングしていると、燃費計の数字がどんどん伸びていくのは見ていて気持ちの良いものでした。

このように、ご自身の主な利用シーンが街乗りなのか、それとも高速道路を使った長距離移動なのかによって、XC60の燃費に対する評価は変わってくるかもしれませんね。

主要ライバル比較でわかるXC60の燃費性能

XC60を検討する際、多くの方が比較対象として考えるであろうドイツのライバル車たち。メルセデス・ベンツ GLC、BMW X3、アウディ Q5と燃費を比べてみましょう。AWDモデル同士で比較してみます。

車種パワートレイン燃費(WLTCモード)
ボルボ XC60 Ultra B5 AWD2.0LガソリンMHV12.8km/L
メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC2.0Lディーゼル18.1km/L (※1)
BMW X3 xDrive20d2.0Lディーゼル14.0km/L (※2)
アウディ Q5 40 TDI quattro2.0Lディーゼル14.5km/L

(※1 出典: 価格.com、※2 出典: 国土交通省 自動車燃費一覧)

こうして見ると、ドイツ勢はディーゼルモデルを主力としており、純粋な燃費数値ではXC60のB5よりも優れているのがわかります。

ただ、これはガソリンとディーゼルというパワートレインの違いが大きいですね。XC60のプラグインハイブリッドモデル(Recharge)を含めれば、また話は変わってきます。

大切なのは、数字の優劣だけでなく、それぞれのクルマが持つ世界観や乗り味、そしてデザインが自分に合うかどうかだと思います。燃費はクルマ選びの重要な要素の一つですが、ぜひ総合的な魅力で判断してほしいな、と個人的には思います。

今すぐできるXC60の燃費向上のコツ

せっかくXC60という素晴らしいクルマに乗るなら、その性能を楽しみつつ、少しでも賢く、経済的に乗りたいですよね。燃費を良くすると聞くと、何か特別なパーツを取り付けたり、難しい知識が必要だったりするイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

普段の運転で少しだけ意識を変えるだけで、XC60の燃費は意外なほど向上します。ここでは、誰でも今日からすぐに始められる、簡単で効果的な燃費向上のコツを5つ、ご紹介したいと思います。

1. とにかく「丁寧なアクセルワーク」を心がける

これが燃費向上において、最も効果的で、一番大切なことかもしれません。特にXC60のような1.8トンを超える車体をゼロから動かすには、想像以上に大きなエネルギー、つまりガソリンを消費します。

  • ふんわりアクセルで発進
    • 信号が青に変わった時、アクセルをグッと踏み込むのではなく、最初の3秒くらいかけて、クルマがスーッと滑らかに動き出すのを意識してみてください。これだけで、発進時の燃料消費を大きく抑えられます。
  • 先の交通状況を読む
    • 運転に慣れてくると、先の信号が赤に変わりそうだな、とか、前の車がブレーキを踏みそうだな、というのが予測できるようになりますよね。そうしたら、早めにアクセルペダルから足を離しましょう。すぐにブレーキを踏むのではなく、エンジンの力を使わずに惰性で走る距離を長くすることが、燃費向上に直結します。
  • 車間距離は心の余裕
    • 前のクルマとの距離を十分に保つことも大切です。車間距離が短いと、前のクルマのわずかな速度変化に合わせて、こちらもアクセルやブレーキを細かく操作しがちです。ゆったりとした車間距離は、無駄な加減速を減らし、結果として燃費だけでなく安全運転にも繋がりますね。

2. タイヤの空気圧は「燃費の基本」

見落としがちですが、タイヤの空気圧は燃費に直接影響する重要なポイントです。

イメージとしては、空気の抜けた自転車を漕ぐのを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。すごくペダルが重いですよね。クルマも同じで、タイヤの空気が減っていると、地面を転がる時の抵抗が大きくなり、前に進むためにより多くのパワーが必要になってしまうんです。

月に一度で良いので、ガソリンスタンドに立ち寄った際にでも空気圧をチェックする習慣をつけるのがおすすめです。XC60の適正な空気圧は、運転席のドアを開けた内側(センターピラー)に貼られているラベルに記載されています。この数値に合わせて調整するだけで、燃費性能をしっかりと発揮させることができますよ。

3. 不要な荷物は「クルマのダイエット」

これもシンプルな話ですが、クルマは軽ければ軽いほど、動かすためのエネルギーが少なくて済みます。

例えば、いつもは使わないゴルフバッグやキャンプ道具、重たい工具箱などをトランクに積みっぱなしにしていませんか。一般的に「100kgの荷物を降ろすと燃費が約3%改善する」とも言われています。常に大人一人分を余計に乗せて走っていると考えると、その影響の大きさがイメージしやすいかもしれません。

定期的にラゲッジスペースを整理して、本当に必要なものだけを積んでおく。これも立派なエコドライブの一つですね。

4. ボルボの先進機能を「賢く使いこなす」

XC60には、燃費向上をサポートしてくれる賢い機能がいくつも搭載されています。これらを使わない手はありません。

  • ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
    • 高速道路を走る際は、ぜひ積極的に使ってみてください。自分でアクセルを操作するよりも、ACCに任せた方が燃費が良くなることが多いです。なぜなら、機械がミリ単位の非常に繊細なアクセルコントロールを行い、人間には難しいレベルで無駄のない、最も効率的な加減速を自動で続けてくれるからです。
  • スタート/ストップ機能(アイドリングストップ)
    • 信号待ちなどでクルマが停車すると、自動でエンジンを停止してくれる機能ですね。慣れないうちは少し気になるかもしれませんが、都市部での走行では、このわずかな停車時間の積み重ねが、燃料の節約に大きく貢献してくれます。

5. エアコンは「AUTO」でスマートに

最後はエアコンの使い方です。特に夏場、車内を冷やすためにコンプレッサーを動かす「A/C」スイッチは、エンジンに負担をかけ、燃費を悪化させる要因の一つになります。

もちろん我慢する必要は全くありませんが、賢い使い方を覚えるだけで少し変わります。 一番のおすすめは、基本的に「AUTO」モードにしておくことです。クルマが車内の温度や湿度を検知して、最も効率の良い方法で風量などを自動調整してくれます。

また、真夏の炎天下に駐車していたクルマに乗り込む際は、すぐにエアコンを全開にするのではなく、まずは窓を全開にして車内の熱気を外に逃がしてからエアコンを使うと、より早く、効率的に車内を冷やすことができますよ。

これらのコツは、どれも特別なことではないかもしれません。でも、こうした日々の小さな心がけが、気づいた時には給油の回数を減らし、お財布にも地球にも優しいカーライフに繋がっていくのだと僕は思います。

満タンでの航続距離はどのくらいか

最後に、満タンにしたときにどれくらいの距離を走れるのか、航続距離の目安を見てみましょう。長距離ドライブの計画を立てる際などに参考になりますね。

XC60の燃料タンク容量は、B5、Rechargeともに71リットルです(※)。

(※出典: ボルボ・カー・ジャパン公式サイト 諸元表)

  • B5(ガソリンモデル):
    • 実燃費を9.0km/Lと仮定すると、約639km走れる計算になります。東京からだと、兵庫あたりまで無給油で行けるイメージですね。
  • D4(旧ディーゼルモデル):
    • 実燃費を14km/Lと仮定すると、航続距離は約994km。1000km近く走れる計算になります。これは本当に心強いですよね。給油の回数が減るのは、思った以上に快適です。
  • Recharge(プラグインハイブリッド):
    • これは計算が難しいですが、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせることで、使い方によってはB5やD4をはるかに超える距離を無給油で移動することも可能です。

どのモデルも、日常生活で航続距離に不満を感じることはまずないと思います。特にディーゼルモデルの航続距離の長さは、長距離移動が多い方にとって大きなメリットと言えるでしょう。

総括:ボルボXC60の燃費性能と賢い選び方

ここまで、ボルボXC60の燃費について様々な角度から見てきました。最後に、この記事の要点をまとめてみたいと思います。

記事のまとめ
  • MY26のカタログ燃費はPlus B5(FWD)が13.3km/L、Ultra B5(AWD)が12.8km/L
  • リアルな実燃費はガソリンモデルが平均9km/L前後、旧ディーゼルD4は13〜15km/Lが目安
  • オーナーの口コミでは「車格や安全性を考えれば満足」という声が多い
  • 街乗り中心だと燃費が伸び悩み「悪い」と感じる可能性もある
  • PHEVはEV走行距離が81kmあり、自宅充電できるなら燃費面で最強
  • 現行モデルはFWD(Plus B5)とAWDが選べる
  • 年間走行距離が長いなら中古のディーゼル(D4)も経済的で魅力的
  • B5は静粛性とスムーズな走りがメリットだがハイオク仕様
  • 高速道路ではACC活用で燃費を伸ばしやすい
  • 街乗りでの燃費は国産ハイブリッドSUVに及ばない
  • ライバルのドイツ勢(ディーゼル)と比べるとB5の燃費数値は見劣りする
  • 燃費だけでなく安全性やデザインなど総合的な価値で判断することが大切
  • 丁寧な運転やタイヤ空気圧チェックが燃費向上の基本
  • 満タンでの航続距離はB5で約640km、D4なら約1000kmが目安
  • XC60は燃費性能と他の魅力とのバランスが取れた一台

XC60の燃費は、決してクラストップというわけではないかもしれません。しかし、ボルボならではの安全性、心地よい内装、そして美しいデザインといった、数字だけでは測れない多くの価値を持っているクルマです。

この記事が、あなたのXC60選びの参考になれば嬉しいです。燃費も大切ですが、ぜひ一度試乗して、ボルボの持つ独特の空気感を肌で感じてみてくださいね。きっと、このクルマが世界中で愛されている理由がわかると思います。

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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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