こんにちは、Tです。
2026年5月27日、ボルボ・カー・ジャパンからEX30のグレード名称と一部仕様変更が発表されました。ぱっと見た印象としては「名前が変わっただけ?」と思いそうですが、公式の最新諸元表まで見ていくと、ラインナップの整理、インテリア設定、生産週による仕様差まで含めて、購入検討中の方は一度整理しておいた方がいい内容です。
特に大きいのは、従来の4グレード構成から、2027年モデルとして3グレード構成に整理されたこと。479万円のエントリー価格は残しつつ、539万円だった「Plus Single Motor Extended Range」が表から消えています。ここはかなり大事です。
- 2026年5月27日に発表されたEX30の変更点
- 旧グレード名と新グレード名の対応関係
- 価格、航続距離、バッテリー容量、駆動方式の新旧差
- 2026年第26週生産分までと第27週生産分以降の内装差
- 今からEX30を買うならどのグレードを見ればよいか
EX30は3グレード構成へ

今回の変更を一言でまとめると、EX30は「Plus P5 Electric」「Ultra P5 Long Range Electric」「Ultra P8 AWD Electric」の3グレード構成になった、ということです。ボルボ公式のラインナップページでも、2027年モデルとしてこの3つが掲載されています。
従来の2026年モデルでは、EX30は「Plus Single Motor」「Plus Single Motor Extended Range」「Ultra Single Motor Extended Range」「Ultra Twin Motor Performance」の4グレードでした。さらに特別仕様車やCross Countryもあるので、少し複雑でした。
今回の整理で、通常モデルはかなり見やすくなりました。入口は479万円のPlus P5、長距離重視なら579万円のUltra P5 Long Range、走りとAWD重視なら629万円のUltra P8 AWD。
| 新ラインナップ | 価格(税込) | 駆動方式 | WLTC航続距離 | バッテリー容量 |
|---|---|---|---|---|
| EX30 Plus P5 Electric | 479万円 | RWD | 390km | 51kWh |
| EX30 Ultra P5 Long Range Electric | 579万円 | RWD | 560km | 69kWh |
| EX30 Ultra P8 AWD Electric | 629万円 | 電子制御AWD | 535km | 69kWh |
価格だけを見ると、479万円、579万円、629万円の3段階。従来から価格が変わったというより、539万円の中間グレードが抜けて、グレードの意味をはっきりさせた変更と見るのが自然です。
販売開始日は2026年5月27日
ボルボ・カー・ジャパンの発表日は2026年5月27日で、同日から販売開始とされています。今回の変更は単なる予告ではなく、すでに販売ラインナップへ反映されている変更です。
ボルボ公式のEX30ページでは、2027年モデルとして3グレードが掲載され、その下に従来の2026年モデル4グレードも併記されています。つまり、在庫や生産タイミングによって、商談時に2026年モデルと2027年モデルが混在する可能性があります。
ここはディーラーで必ず確認した方がいいです。「EX30のUltraで」と言っても、2026年モデルなのか、2027年モデルなのか、生産週はいつなのかで、内装の組み合わせが変わる可能性があります。
新旧グレード名称の対応表

今回いちばん混乱しやすいのがグレード名です。以前の「Single Motor」「Twin Motor Performance」という表記から、「P5」「P8 AWD」という表記に変わりました。
| 旧名称(2026年モデル) | 新名称(2027年モデル) | 位置づけ |
|---|---|---|
| Plus Single Motor | Plus P5 Electric | エントリー。51kWh、RWD、390km |
| Plus Single Motor Extended Range | 該当グレードなし | 539万円の中間グレードは通常ラインナップから外れた形 |
| Ultra Single Motor Extended Range | Ultra P5 Long Range Electric | 長距離仕様。69kWh、RWD、560km |
| Ultra Twin Motor Performance | Ultra P8 AWD Electric | 高出力AWD。69kWh、535km |
「P5」と聞くと新しいパワートレーンのように感じるかもしれませんが、諸元表を見る限り、最高出力や航続距離が大きく変わったわけではありません。Plus P5 ElectricとUltra P5 Long Range Electricはいずれも後輪駆動で、最高出力は200kW(272ps)。P8 AWD Electricは前後モーターのAWDで、前115kW、後200kWの構成です。
私の見方としては、今回の名称変更は「スペック変更」よりも「グローバル表記への整理」に近いです。ボルボは近年、B3/B4/B5、T6/T8、PHEV、BEVと名称体系が増えていて、ユーザー目線では少しわかりにくくなっていました。P5/P8表記も最初は慣れが必要ですが、少なくともEX30の中では、P5がRWD系、P8がAWD高出力系と理解すれば大きく外さないと思います。
消えたのは「Plus Single Motor Extended Range」
今回の変更で個人的にいちばん気になったのは、539万円だったPlus Single Motor Extended Rangeが通常ラインナップから消えたことです。これは「Plus装備で航続距離560kmが欲しい」という人にとって、かなり痛い変更かもしれません。
従来は、479万円のPlus Single Motorと、579万円のUltra Single Motor Extended Rangeの間に、539万円のPlus Single Motor Extended Rangeがありました。つまり、Ultraの豪華装備までは要らないけれど、ロングレンジは欲しい人にちょうどよい選択肢だったんですよね。
| 選びたい条件 | 従来 | 新ラインナップ |
|---|---|---|
| 価格最優先 | Plus Single Motor 479万円 | Plus P5 Electric 479万円 |
| 航続距離560kmを安く欲しい | Plus Single Motor Extended Range 539万円 | 該当なし |
| 航続距離560km+上級装備 | Ultra Single Motor Extended Range 579万円 | Ultra P5 Long Range Electric 579万円 |
| AWDと高性能 | Ultra Twin Motor Performance 629万円 | Ultra P8 AWD Electric 629万円 |
この差は、実際の商談で効いてくると思います。長距離移動が多い人が新車でロングレンジを選ぶなら、基本的には579万円のUltra P5 Long Range Electricを見ることになります。結果として、ロングレンジ狙いの最低予算は40万円上がったように見えるわけです。
仕様変更の中身:外装・内装・装備

では、名称以外に何が変わったのか。公式発表と最新諸元表を合わせて見ると、主な変更点は外装、内装、装備パッケージの3つです。
Plus P5 Electricはボディ同色ルーフへ
エントリーモデルのPlus P5 Electricでは、従来のブラックカラールーフからボディ同色ルーフへ変更されています。公式発表では、よりシンプルなスタイリングに磨きをかけた変更と説明されています。
ここは好みが分かれそうです。ブラックルーフはコンパクトSUVらしい引き締まり感がありますが、ボディ同色になると少し落ち着いて、北欧らしいクリーンな印象が強くなります。私自身はボルボに対して「派手さよりも品の良さ」を求めているので、Plusのキャラクターにはボディ同色の方が合っている気もします。
Ultra系は「ブリーズ」から「ハーヴェスト」へ

内装では、Ultra P5 Long Range ElectricとUltra P8 AWD Electricに大きな変更があります。従来のブリーズ系インテリア設定が見直され、2026年第27週生産分以降の諸元表では「ハーヴェスト」が設定されています。
ハーヴェストは、淡い色合いの100%リサイクルポリエステルを使ったテキスタイルと、バイオ素材由来のノルディコを組み合わせた内装です。アクセントにはアプリコット系の色が入り、デコラティブパネルはダーク・フラックス。従来のブリーズより、少し温かみのある方向に寄せた印象です。
| 生産タイミング | Ultra系の主な内装設定 | ポイント |
|---|---|---|
| 2026年第26週生産分まで | テイラード・ウールブレンド(ミスト)など | 諸元表上はR220中心 |
| 2026年第27週生産分以降 | ハーヴェスト、テイラード・ウールブレンド(ミスト) | R870のハーヴェストが追加。ボディカラーとの組み合わせ固定に注意 |
注意したいのは、内装が自由に選べるというより、ボディカラーとの組み合わせがかなり決まっていることです。たとえば第27週生産分以降の諸元表では、ハーヴェストはクラウドブルー、クリスタルホワイト、オニキスブラック系に紐づき、ミスト系はヴェイパーグレー、サンドデューン系に紐づくように読めます。
ボルボは内装と外装の組み合わせが世界観として作られているので、ここは良くも悪くも「選択肢が多い車」ではありません。自分で細かくカスタムしたい人には少し物足りないかもしれませんが、完成された組み合わせを選ぶ感覚はボルボらしいです。
Plus P5にはパワーシート・パッケージが設定
最新諸元表を見ると、Plus P5 Electricには従来からのクライメート・パッケージに加えて、パワーシート・パッケージも設定されています。価格はクライメート・パッケージが8万円、パワーシート・パッケージが12万円です。
| パッケージ | 対象 | 内容 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| クライメート・パッケージ | Plus P5 Electric | ステアリングホイール・ヒーター、フロント・シートヒーター | 8万円 |
| パワーシート・パッケージ | Plus P5 Electric | 運転席8ウェイパワーシート、助手席8ウェイパワーシート、運転席電動ランバーサポート | 12万円 |
これは地味に良い変更です。EX30の479万円という価格を守りつつ、「寒冷地や長距離で欲しい装備だけ足す」という選び方がしやすくなります。個人的には、Plus P5を買うならクライメート・パッケージはかなり優先度が高いです。冬のステアリングヒーターは一度慣れると戻れません(笑)。
価格と主要スペックはどう変わった?
今回の変更で、基本的な走行性能や航続距離が大きく変わったわけではありません。最新諸元表では、全長4,235mm、全幅1,835mm、全高1,550mm、ホイールベース2,650mm、最低地上高175mmという基本サイズは従来どおりです。
| 項目 | Plus P5 Electric | Ultra P5 Long Range Electric | Ultra P8 AWD Electric |
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,235×1,835×1,550mm | ||
| 車両重量 | 1,770kg | 1,790kg | 1,880kg |
| 最小回転半径 | 5.4m | ||
| 最高出力 | 200kW(272ps)後 | 200kW(272ps)後 | 115kW(前)+200kW(後) |
| 最大トルク | 343Nm(後) | 343Nm(後) | 200Nm(前)+343Nm(後) |
| タイヤサイズ | 225/55R18 | 245/45R19 | 245/40R20 |
つまり、今回のニュースで「EX30が速くなった」「航続距離が伸びた」と期待すると、そこは違います。走行性能やバッテリーの基本は従来の延長線上です。変更の中心は、グレード体系と仕様の見せ方、内外装の整理です。
とはいえ、EX30のスペック自体は今見てもかなり強いです。479万円のPlus P5 Electricでも200kW、WLTC390km。Ultra P5 Long Range ElectricならWLTC560km。ボルボ最小SUVという立ち位置を考えると、数字だけなら十分すぎるくらいです。
価格は据え置き。ただし選び方は変わる
新ラインナップの価格は、Plus P5 Electricが479万円、Ultra P5 Long Range Electricが579万円、Ultra P8 AWD Electricが629万円。いずれも従来の対応グレードから価格が大きく変わったわけではありません。
ただし、先ほど触れたようにPlusのロングレンジが消えたことで、560kmの航続距離が欲しい人は579万円のUltra P5 Long Range Electricへ上がる形になります。ここは「価格据え置き」とだけ見ると見落としやすいポイントです。
買うならどのグレードか

今回の変更後、EX30を買うならどのグレードが良いのか。これは使い方でかなりはっきり分かれます。
| タイプ | おすすめグレード | 理由 |
|---|---|---|
| 街乗り中心、価格重視 | Plus P5 Electric | 479万円でEX30の基本性能を得られる。クライメート+パワーシートを足しても499万円前後 |
| 遠出も多い、充電頻度を減らしたい | Ultra P5 Long Range Electric | WLTC560km。RWDなので電費も良く、最もバランスが良い |
| 雪道、高速安定性、加速性能重視 | Ultra P8 AWD Electric | 電子制御AWDと前後モーター。価格差50万円を走りで回収できる人向け |
私がいま選ぶなら、正直かなり迷います。街乗り中心ならPlus P5 Electricにクライメート・パッケージとパワーシート・パッケージを付ける選び方はかなり現実的です。合計499万円程度で、必要な快適装備をかなり補えます。
ただ、EVは航続距離の余裕が精神的な余裕に直結します。冬場や高速道路ではカタログ値どおりには走れません。遠出が月に数回ある方、旅行や帰省で高速をよく使う方なら、Ultra P5 Long Range Electricの560kmはかなり魅力的です。個人的には、EX30を長く満足して乗るならここが本命かなと思います。
Ultra P8 AWD Electricは、完全に「走りも欲しい人」向けです。EX30のサイズでAWD、前後モーター、535kmの航続距離という組み合わせは相当ぜいたく。ただ、629万円まで行くとEX40や認定中古の上級ボルボも視界に入ってきます。ここは試乗して、加速感に惚れたら選ぶグレードですね。
EX30への乗り換え前に、いまの愛車の価値を確認しておきたい
EX30は479万円から選べるとはいえ、ロングレンジやAWDを選ぶと600万円級の買い物になります。今乗っている車をどう売るかで、実質負担はかなり変わります。
私自身、V90を手放した時に複数の査定を取って、最安と最高で63万円の差が出ました。下取りだけで決めていたら、たぶん今でも少し後悔していたと思います。
EX30のグレードを迷う前に、まず今の車でいくら資金を作れるかを見ておくと、選べるグレードの現実味がかなり変わります。
まとめ:今回のEX30変更は「整理」と「選択肢の絞り込み」
今回のEX30の変更は、派手なマイナーチェンジではありません。バッテリー容量や航続距離が劇的に伸びたわけでも、価格が大きく下がったわけでもない。ですが、購入検討者にとってはかなり重要です。
特に、ロングレンジを安く狙える中間グレードが消えたこと、Ultra系の内装設定が生産週で変わること、P5/P8という新名称に変わったこと。この3つは商談前に知っておくべきポイントです。
個人的には、EX30のラインナップは少しわかりやすくなった一方で、「ちょうどよい中間」が減った印象もあります。ボルボらしく完成度の高い組み合わせを提示する方向に寄せた、と言えば聞こえはいいですが、選ぶ側としては539万円のロングレンジがなくなったのは惜しいですね。
これからEX30を検討する方は、まずディーラーで「2027年モデルか」「何週生産分か」「内装と外装の組み合わせは何か」を確認してください。価格表の数字だけでなく、実車の内装まで見て選ぶのが、今回の変更後のEX30で後悔しないコツだと思います。


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