XC60の安全性に死角なし?インテリセーフの全機能と「本音の評価」を解説

XC60の安全性に死角なし?インテリセーフの全機能と「本音の評価」を解説

こんにちは、『VOLVO LIFE JOURNAL』のTです。

ボルボといえば「安全」というイメージ、皆さんお持ちだと思います。

僕も以前V90に乗っていたからこそ、その安全思想には本当に共感している一人です。

XC60を検討されている方にとって、安全性はやっぱり一番気になるところですよね。

カタログを見ると「インテリセーフ標準装備」と書いてあるけれど、「それって具体的に何なの?」「他のメーカーの安全装備と何が違うの?」と、いまいちピンとこない…なんてこともあるかもしれません。

僕自身、V90に乗っていた時にインテリセーフに「おっ」と助けられた経験が何度かあります。

この記事では、ボルボの安全技術の中核である「インテリセーフ」について、XC60に搭載されている機能を、僕の元オーナーとしての視点も交えながら、できるだけ分かりやすく解説してみたいと思います。

少しでも、皆さんのクルマ選びの参考になれば嬉しいです。

この記事で分かること
  • XC60のインテリセーフの機能が一覧でわかる
  • 衝突回避や運転支援の具体的な仕組みがわかる
  • 客観的な衝突試験の評価がわかる
  • 年式による安全装備の違いのポイントがわかる
目次

XC60の安全性を支えるインテリセーフの全貌

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60-hybrid/
  • XC60 インテリセーフ 概要と機能一覧
  • City Safety(衝突回避/軽減ブレーキ)の実力
  • パイロット・アシストと車線維持支援の性能
  • BLIS(ステアリングアシスト付き/進化型)とは
  • 対向車線衝突回避支援(オンカミング・レーン・ミティゲーション)

XC60 インテリセーフ 概要と機能一覧

https://www.volvocars.com/jp/safety/technology/

まず、「インテリセーフ(IntelliSafe)」って何?というところからですよね。

これは、何か一つの機能の名前ではないんです。

ボルボが開発した安全技術や運転支援技術の「すべて」をまとめた、いわば総称(パッケージ名)のようなものですね。

ちなみに、最近のボルボ公式のサイトなどを見ると、この「インテリセーフ」という名前を大々的に使うことは少なくなってきたように感じます。

おそらく、安全機能が多機能になり、標準装備が当たり前になった今、個別の「City Safety」や「パイロット・アシスト」といった機能名で呼ぶほうが分かりやすくなった、ということかもしれません。

とはいえ、「ボルボの安全機能の全体像」を指す言葉としては、今でも「インテリセーフ」が一番しっくりくると僕は思います。

この記事でも、その方が分かりやすいと思うので、ボルボの安全パッケージ全体を指す言葉として「インテリセーフ」という名前で進めていきますね。

すごく大雑把に分けると、

  1. 事故を未然に防ぐ技術(アクティブセーフティ)
  2. 万が一の事故の被害を減らす技術(パッシブセーフティ)

この両方が含まれています。

今のXC60(現行モデル)には、これらの機能が基本的に「全車標準装備」されています。

これがボルボのすごいところだと僕は思います。

ご要望いただいたので、最新(2025年10月現在・MY25モデル)の公式サイトの情報を元に、インテリセーフに含まれる機能を「すべて」書き出してみますね。

(年式やグレードによって名称が微妙に違ったり、含まれない機能があるかもしれない点は、ご了承ください)

【衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム】

  • City Safety(シティセーフティ)
    • 歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能(夜間含む)
    • インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)
    • 対向車対応機能
    • ステアリング・サポート(衝突回避支援機能)

【先進運転支援機能】

  • パイロット・アシスト(車線維持支援機能)
  • 全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
  • ステアリング・アシスト付BLIS™(後車衝突回避支援機能付ブラインドスポット・インフォメーション・システム)
  • 衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)
  • リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム

【危険回避・運転支援】

  • オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)
  • ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援機能)
  • LKA(レーン・キーピング・エイド)
  • DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
  • RSI(ロード・サイン・インフォメーション)

【事故被害の軽減(パッシブセーフティ)】

  • ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護機能)
  • 被追突時警告機能(静止時ブレーキ維持機能付)
  • WHIPS™(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)
  • 衝突時ブレーキ維持機能
  • 衝撃吸収機構付フロントシート
  • 衝突時ブレーキペダルリリース機能

【視界確保・駐車支援】

  • 360°ビューカメラ(またはパーク・アシスト・カメラ)
  • パーク・アシスト(フロント/リア/サイド)
  • アダプティブ・ブレーキライト(急ブレーキ時に点滅)
  • フル・アクティブ・ハイビーム(グレードによる)

…こうして書き出すと、本当にすごい数ですよね。

しかも、これらが連携して、ドライバーを助けてくれるのが「インテリセーフ」というわけです。

この後、特に重要な機能をいくつかピックアップして、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

City Safety(衝突回避/軽減ブレーキ)の実力

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/features/#disclaimer-_K-Sg8iLOAUOELTVjNLof

シティセーフティは、インテリセーフの中でも一番有名かもしれませんね。

いわゆる「自動ブレーキ」と呼ばれる機能の中核です。

前方の車や歩行者、自転車などにぶつかりそうになった時、まず警告音で知らせてくれて、ドライバーが反応できなければ自動でブレーキをかけてくれる機能ですね。

このシティセーフティが優れているな、と僕が感じるのは、検知できる対象の広さです。

  • 車両
  • 歩行者
  • サイクリスト(自転車)
  • 大型動物(シカやトナカイなど)

大型動物まで検知するあたりが、北欧スウェーデンのメーカーらしいですよね。

もちろん、夜間や暗い場所でもしっかり機能するように設計されています。

さらに、僕が特にすごいと思うのが「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」です。

これは、交差点で右折しようとした時に、対向車線を直進してくる車とぶつかりそうになったら、自動でブレーキをかけてくれる機能。

日本の道路って、こういう「右直事故」の危険性が高い場面がすごく多いと思うんです。

僕もV90に乗っていた時、この機能に直接助けられたわけではないですが、「これがある」というだけで、運転中の安心感が全然違いましたね。

パイロット・アシストと車線維持支援の性能

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/specifications/

これはもう、長距離ドライブや高速道路での運転が多い方には、必需品とも言える機能だと僕は思います。

僕もV90で高速に乗るときは、ほぼ毎回お世話になっていました。

「パイロット・アシスト」は、いわゆる運転支援機能(自動運転レベル2に相当)です。

  • ACC(全車速追従機能)
    • 設定した速度を上限に、前の車との車間距離を保ちながら自動でついていく機能。渋滞などで前の車が止まれば、こっちも自動で停止します。
  • LKA(車線維持支援)
    • 車線の真ん中を走れるように、ステアリング(ハンドル)操作を優しくアシストしてくれる機能。

この2つが組み合わさって、高速道路での運転の疲れを劇的に減らしてくれるんですよね。

特に渋滞中のノロノロ運転…。あれって、アクセルとブレーキの操作がすごく疲れるじゃないですか。

パイロット・アシストがあれば、車が自動で停止・発進を繰り返してくれるので、精神的なストレスが本当に軽くなります。

ただし、これは「自動運転」ではないので、そこは注意が必要ですね。

あくまで「アシスト(支援)」です。

なので、ハンドルからは常に手を離さず、軽く握っておく必要があります。

僕のV90の経験だと、カーブが急なところや、雨で車線が見えにくい時なんかは、アシストが途切れてしまうこともありました。

過信は禁物ですが、正しく使えばこれほど頼りになる機能はない、と僕は感じます。

BLIS(ステアリングアシスト付き/進化型)とは

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/specifications/

BLIS(ブリス)も、日常の運転で本当に役立つ機能の一つです。

「ブラインドスポット・インフォメーション・システム」の略で、日本語にすると「死角情報システム」ですね。

車線変更をしようとした時、ドアミラーでは見えない死角(ブラインドスポット)に他の車がいると、ドアミラーの根元あたりにあるランプがオレンジ色に光って教えてくれる機能です。

雨の日の夜なんかは、ミラーもサイドウィンドウも見えにくくて。

そんな時にこのランプが光ると、「あ、今、横に車がいるんだな」とすぐに分かるので、すごく助かりました。

そして、今のXC60に搭載されているBLISは、さらに進化しています。

「ステアリングアシスト付き」になっているんですよね。

これは、ランプの警告にドライバーが気づかず、そのまま車線変更しようとして、隣の車線の車とぶつかりそうになった場合…。

なんと、ステアリングを自動で補正して、元の車線に戻るように優しくアシストしてくれるんです。

「警告する」だけじゃなくて、最後の最後は「操作にも介入して助ける」というステップに進んでいるのが、いかにもボルボらしいなと思います。

対向車線衝突回避支援(オンカミング・レーン・ミティゲーション)

https://www.volvocars.com/jp/safety/legacy/

これは、ボルボが世界で初めて導入した安全技術の一つで、ボルボの安全哲学を象徴するような機能だと僕は思います。

名前の通り、「対向車線」での「衝突」を「回避支援」する機能ですね。 ただ、これ、他の機能と少し違うのは、「自分がセンターラインをはみ出した時」ではなく、「対向車が自分の車線に進入してきた時」に作動する点なんです。

例えば、カーブなんかで対向車がふくらんできて、「うわ、ぶつかる!」とドライバーが思ったとします。 考えただけでも怖いですが、正面衝突は事故の中でも最も被害が大きくなりやすいケースの一つですよね。

この機能は、そういう「最悪の事態」で、衝突がもう避けられないとシステムが判断した場合、自動でブレーキを作動させて、衝突の衝撃を少しでも和らげてくれる(被害を最小限に抑える)ものなんです。

もちろん、衝突自体を完全に防ぐ機能ではないかもしれません。 ですが、「万が一の最悪の事態でも、被害を1ミリでも減らす」という、ボルボの強い意志を感じる機能ですよね。

データと実証で見るXC60とインテリセーフの安全性

https://www.volvocars.com/jp/safety/overview/
  • ユーロNCAP評価・衝突試験結果で見る実力
  • 衝突安全構造(ボディ構造・強化鋼材)
  • 実際の運転で感じる安全性(オーナーの声)
  • 年式・グレード別 安全装備の違いを比較
  • 総括:XC60の安全性とインテリセーフの価値

ユーロNCAP評価・衝突試験結果で見る実力

ここまで色々な機能を紹介してきましたが、「で、結局のところ、本当に安全なの?」って気になりますよね。

メーカーが「安全です」と言うのは簡単ですから。

そこで参考になるのが、中立な第三者機関による衝突安全テストの結果です。

特にヨーロッパで行われている「ユーロNCAP(Euro NCAP)」は、世界で最も厳しい衝突テストの一つと言われています。

XC60(現行モデルは2017年にテスト)は、このユーロNCAPで、もちろん最高の「5つ星」評価を獲得しています。

すごいのは、その中身です。

評価はいくつかの項目に分かれているんですが、

  • 成人乗員保護性能:98%
  • 安全支援(セーフティ・アシスト)性能:95%

(2017年テスト時)

特に「成人乗員保護性能」で98%というのは、当時テストされた全車種の中でトップクラスのスコアでした。

「安全支援」の項目でも、インテリセーフの機能が高く評価されているのが分かりますね。

こうした客観的なデータが、ボルボの安全性の信頼を裏付けているんだと僕は思います。

衝突安全構造(ボディ構造・強化鋼材)

https://www.volvocars.com/jp/safety/technology/

インテリセーフというと、先ほど紹介したような「ぶつからない技術(アクティブセーフティ)」に注目が集まりがちです。

でも、ボルボが昔から徹底的にこだわってきたのは、万が一「ぶつかってしまった時」に、どうやって乗員を守るか、という「衝突安全(パッシブセーフティ)」の部分です。

XC60の車体(ボディ)も、その思想に基づいて作られています。

特に有名なのが、乗員が乗るキャビン(室内空間)を「セーフティ・ケージ」のように強固に守る設計です。

そのために使われているのが、「ボロンスチール」と呼ばれる超高張力鋼板。

これは、一般的な車の鋼板に比べて、何倍も硬い特殊な鋼材だそうです。

このめちゃくちゃ硬い鋼材で乗員スペースをガッチリと囲んで、大きな事故が起きても室内が潰れないようにしているんですね。

一方で、車の前後の部分はわざと潰れやすく設計して、衝撃を吸収する「クラッシャブルゾーン」の役割を持たせています。

僕がV90を選んだ理由の一つも、この「とにかく頑丈そう」という安心感でした。

ドアを閉めた時の「ボフッ」っていう重い音とか、ボディ全体の「塊感」みたいなものからも、その堅牢さが伝わってくる感じがしましたね。

実際の運転で感じる安全性(オーナーの声)

ここまで機能や構造の話をしてきましたけど、安全性って、スペックやデータだけじゃなくて、「運転していてどう感じるか」という感覚的な部分もすごく大事だと思うんです。

実際にXC60に乗っているオーナーさんの声や、僕がV90で感じていたことで共通しているのは、やはり「運転中の安心感」がとても高い、ということですね。

  • 高速道路での安定感が抜群(これは僕も強く感じました。矢のようにまっすぐ走るというか、どっしりしていて長距離でも全然疲れないんです)
  • ボディがしっかりしている感じ(剛性感)が伝わってくる(ちょっとした段差を越えた時とか、カーブを曲がる時にも、車体がヨレる感じがしないんですよね)
  • インテリセーフのおかげで「ヒヤリ」とすることが減った(警告音や支援機能が、危ない場面の一歩手前で優しく教えてくれる感じです)
  • 守られている感じがする(これは、重厚なドアや、先ほどの頑丈なボディ構造からくる、感覚的な安心感かもしれません)

ドイツ車、例えばBMWのような「駆けぬける歓び」とはまた違う、ボルボならではの「穏やかで、どっしりとした安心感」。

これが、XC60を含む今のボルボの大きな魅力じゃないかなと、僕は思います。

年式・グレード別 安全装備の違いを比較

「ボルボの安全性がすごいのは分かったけど、それって一番高いグレードだけの話じゃないの?」

と、心配になる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そこがボルボの本当に素晴らしいところだと僕は思っています。

XC60は、基本的に全グレードで「インテリセーフ」(または、それに準ずる安全機能パッケージ)が標準装備です。

現行モデルでいうと、「Core」「Plus」「Ultimate」といったグレードがありますが、City Safetyやパイロット・アシスト、BLISといった主要な安全機能は、すべて共通で搭載されています。

「安全は、お金を払って買うオプションではない」

という、ボルボの明確な哲学を感じますよね。

これは、他のメーカー、特にドイツ車なんかと比べても、かなり珍しいことだと思います。

(他社だと、基本的な自動ブレーキはあっても、パイロット・アシストのような高度な運転支援は上級グレードかオプション、というケースが多いので)

ただ、中古車で探す場合には、一点だけ注意が必要です。

XC60は、2017年にフルモデルチェンジして、今の形(SPAプラットフォーム)になりました。

それ以前の初代XC60(~2017年頃)は、搭載されているインテリセーフの世代が異なります。

もちろん、初代XC60も当時の最高水準の安全性を備えていましたが、パイロット・アシストやステアリング・アシスト付BLISといった、今のモデルに搭載されている機能は含まれていない場合があります。

中古車を検討される際は、どの世代のインテリセーフが搭載されているか、確認してみるのが良いと思います。

総括:XC60の安全性とインテリセーフの価値

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回はXC60の安全性と、その中核であるインテリセーフについて深掘りしてみました。

僕も改めて調べてみて、ボルボの安全に対するこだわりがいかに徹底しているか、再確認できた気がします。

最後に、この記事の要点をまとめておきますね。

記事のまとめ
  • インテリセーフはボルボの安全技術の総称
  • 最近は公式でこの名前を使う頻度は減っている
  • XC60には全グレードに安全機能が標準装備
  • City Safetyは「自動ブレーキ」の中核
  • 車、歩行者、自転車、大型動物まで検知する
  • 日本の交差点で役立つ「右折時対向車サポート」も搭載
  • パイロット・アシストは高速道路での疲労を激減させる
  • 全車速追従と車線維持をサポートしてくれる
  • ただし「自動運転」ではないので過信は禁物
  • BLISは死角にいる車をランプで教えてくれる
  • 現行型はステアリング操作もアシストしてくれる
  • 対向車との正面衝突を防ぐ世界初の機能も搭載
  • ユーロNCAPで最高の5つ星評価を獲得済み
  • 特に「成人乗員保護」のスコアが驚異的に高い
  • 「ボロンスチール」という超硬い鋼材で乗員室を保護
  • 運転中の「どっしりした安心感」も大きな魅力
  • 安全はオプションではない、という哲学が素晴らしい
  • 中古車は2017年のモデルチェンジが大きな境目

XC60を選ぶということは、この世界トップクラスの安全思想と技術を手に入れる、ということなんだと思います。

それが、他のSUVにはない、XC60を選ぶ大きな価値なのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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