XC60の荷室サイズ【公式寸法】とリアルな積載力(ゴルフバッグ・車中泊)

こんにちは、Tです。

ボルボXC60、本当にカッコイイですよね。SUVらしい力強さと、ボルボならではの洗練されたデザインが両立していて、街中でもつい目で追ってしまいます。

XC60を検討するとき、多くの方が気になるのが「荷室のサイズ」ではないでしょうか。

「家族でキャンプに行きたいけど、荷物は積める?」

「ゴルフバッグやベビーカーは、スムーズに乗るんだろうか?」

「V60みたいなワゴンと比べて、実際のところ広いの?」

僕も以前V90に乗っていたので、ステーションワゴンの使い勝手の良さはよく知っています。だからこそ、SUVであるXC60の荷室性能は、デザインと同じくらい重要なチェックポイントだと感じます。

数字だけ見ても、なかなかイメージが湧きにくいのが荷室ですよね。

この記事では、XC60の荷室について、公式のテクニカルスペックに基づいた正確な数値から、実際の使い勝手の目安まで、詳しく掘り下げていこうと思います。

この記事で分かること
  • 現行XC60の正確な荷室容量(リットル)
  • 公式の寸法(奥行・幅・高さ)
  • ゴルフバッグやベビーカー積載の目安
  • ライバル車種やV60/XC40とのサイズ比較
目次

XC60の荷室サイズを徹底解剖

XC60 ラゲッジスペース
https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/interior-design/

まずはXC60の荷室の基本的なスペックから、じっくり見ていきましょう。

デザインが美しいモデルですが、実用性がどうなのか、気になるところです。

  • 容量は現行モデルで何リットル?
  • 詳細な寸法 (幅・高さ・奥行き)
  • 開口部の高さ (地上高) と積み下ろし
  • 床下収納 (アンダートランク) の広さ
  • 後部座席の倒し方 (6:4分割)

容量は現行モデルで何リットル?

画像参照:https://car.motor-fan.jp/article/10012378?page=3

結論から言うと、現行XC60の荷室容量は、十分な実用性を備えていると思います。

ただし、モデルによって少し数値が異なります。

  • マイルドハイブリッド (B5など): 483リットル
  • プラグインハイブリッド (Recharge): 468リットル

これは、ドイツのVDA方式という測定方法での数値(後部座席を使った状態)です。

プラグインハイブリッドモデルは、リアに駆動用バッテリーなどを積んでいるため、その分すこしだけ容量が小さくなっていますね。

ちなみに、後部座席をすべて倒したときの最大容量は、

  • マイルドハイブリッド (B5など):1,410リットル
  • プラグインハイブリッド (Recharge):1,395リットル

となります。

483リットルという数字は、このクラスのSUVとしては「平均的」か、もしくは「ややコンパクト」かもしれません。

ただ、ボルボの場合は数字の大きさ以上に、スペースの形が四角く整っていて、デッドスペースが少ないのが特徴だと感じます。

詳細な寸法 (幅・高さ・奥行き)

容量(リットル)だけでは、実際の使い勝手はわかりにくいですよね。

ボルボ・カー・ジャパンが一般向けに公開している諸元表(カタログ)には、残念ながら荷室容量(リットル)は記載されていても、詳細な「内寸」までは記載されていないことが多いです。

しかし、ボルボがグローバルで公開しているテクニカルデータや、日本の信頼できる専門メディア(例えば「Motor-Fan」誌など)が、それらを引用して日本仕様のモデルを紹介している数値があります。それによると、寸法は以下のようになっています。

計測箇所公式寸法(目安)補足(スペックコード例)
奥行き(後席使用時)960 mmL212-2
(ホイールハウス間)1,055 mmW201
奥行き(後席格納時)1,746 mmL212-1
荷室高(最大)776 mmH201/H202

(※出典:Volvo Cars グローバルテクニカルデータおよび国内専門メディア各誌の公表値)

特に注目したいのは、日本の専門メディアでも紹介されている「ホイールハウス間の幅が1,055mm」という点です。しっかり1メートルを超えていますよね。

荷室の壁の出っ張りが少ないと、スーツケースやゴルフバッグのような幅のある荷物を積むときの自由度が高まります。

奥行きも、同じく国内メディアで確認できる数値として「後席を使った状態で960mm(約96cm)」が公表されています。荷室の高さも公式データでは約78cm(776mm)とされており、日常の買い物から家族旅行まで、困ることはまずないサイズ感が確保されていると思います。

開口部の高さ (地上高) と積み下ろし

荷室の使い勝手は、容量だけでなく「荷物の積み下ろしのしやすさ」も大事ですよね。

ここで面白いのが、XC60の「荷室“床面”」の地上高は、公式値で616mm(H253)と公表されている点です。

これは、SUVとしてはかなり低い数値だと思います。

僕が乗っていたV90(ワゴン)の荷室床面の地上高が約630mmだったので、それと比べても低いことになります。床が低いのは、重い荷物を持ち上げる負担が減るので、とても良いことですね。

ただし、注意したいのは、これはあくまで「床」の高さだということです。

SUVなので、リアバンパーには厚みがあります。荷物を積む際には、このバンパーの上端を乗り越えさせる必要があります。この「乗り越え高(リフトオーバーハイト)」は、床面の616mmよりは高くなるので、この点は覚えておきたいです。

ちなみに、MY26(2026年モデル)の日本仕様では、メーカーオプションで「エアサスペンション」の設定があります。

これを装着した車は、荷室側にあるスイッチ操作でリヤの車高を一時的に下げることができます(ローディング機能)。重いスーツケースやキャンプ道具を積むときには、この機能が本当に役立ちそうですね。

(※エアサスペンションの仕様は年式や市場によって異なる可能性があるので、検討される際は最新のカタログで確認するのが確実です)

床下収納 (アンダートランク) の広さ

画像参考:https://autoc-one.jp/drive/5002500/photo/0127.html

「隠れた収納」として便利な床下収納(アンダートランク)ですが、現行XC60は、このスペースは限定的です。

フロアボードを持ち上げると、パンク修理キットや工具類が収められています。

その周りに、洗車用のクロスや小さなケミカル類を少し入れておく、といった程度のスペースだと考えておくのが良さそうです。

これは、マイルドハイブリッド用の48Vバッテリーや、PHEVモデルの補機類がこのあたりに搭載されているためですね。

昔のクルマのように、大きな収納スペースが床下にあるわけではないので、この点は少し注意が必要かもしれません。

後部座席の倒し方 (6:4分割)

画像参考:https://autoc-one.jp/drive/5002500/photo/0125.html

大きな荷物や長い荷物を積むときに欠かせないのが、後部座席のシートアレンジです。

XC60の後部座席は、60:40の分割可倒式になっています。

前席と合わせて3人乗車+長尺物、といった使い方もできますね。

操作も簡単で、荷室の側面にあるスイッチ(電動またはレバー式)を押すだけで、肩口のロックが外れてシートが前に倒れます。

わざわざリアドア側に回り込まなくても、荷室側からワンタッチで操作できるのは、とても便利です。

また、後席の中央アームレスト部分だけを倒せる「トランクスルー機能」も備わっています。

スキー板やスノーボード、釣竿のような「細くて長いもの」を積むときに重宝します。4人乗りながら長尺物を積めるのは、ウインタースポーツやアウトドアが好きな方には嬉しいポイントだと思います。

XC60荷室サイズの積載性とライバル比較

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60/

基本的なスペックがわかったところで、次は「実際に何をどれだけ積めるのか?」という、具体的な積載性の目安を見ていきましょう。

ライバルとの比較も気になりますよね。

  • ゴルフバッグ何個まで積載可能か
  • ベビーカーはスムーズに積める?
  • 車中泊はフルフラットになるか
  • 便利なグロサリーバックホルダーとは
  • 新型と旧型の荷室を比較
  • ライバル比較 (GLC・X3・Q5)
  • XC40・V60との荷室比較
  • XC60の荷室サイズ総合評価

ゴルフバッグ何個まで積載可能か

画像参考:https://sakai.vc-dealer.jp/news/2811/

クルマ好きにとって、ゴルフバッグがどう積めるかは大事なポイントですよね。

公式の内寸(ホイールハウス間幅1,055mm、奥行960mm)を基準に考えてみましょう。

一般的な9.5インチのゴルフバッグは、ドライバーを入れたままだと長さが1,200mmを超えるので、真横に積むのは難しいです。

ですが、ドライバーなどの長いクラブを抜けば、バッグ本体は真横に1個積載できる幅があります。

ドライバーを入れたままでも、荷室に対して斜めにすれば1〜2個は問題なく積めそうです。オーナーさんのレビューを見ても、2個までは比較的スムーズに、工夫次第で3個積んでいる方もいるようです。

4人分のゴルフバッグ(4個)を積む場合は、後部座席の片側(40側)を倒す必要がある、と考えておくのが確実だと思います。

これはあくまで内寸からの目安なので、ご自身のバッグの形状や長さにもよります。心配な方は、ディーラーで試させてもらうのが一番ですね。

ベビーカーはスムーズに積める?

ファミリー層にとって大事なのが、ベビーカーの積載性です。

荷室の奥行きは960mm、幅も1m以上あります。

このサイズ感なら、大型のA型ベビーカーも、畳んだ状態で横置きできる可能性が高いです。

とはいえ、最近のベビーカーは高機能で、畳んだときのフレーム形状やサイズも様々です。

特に横幅が、荷室の一番狭い部分であるホイールハウス間(1,055mm)に収まるかどうかがポイントになりそうですね。

これもゴルフバッグ同様、一度ご自身のベビーカーが積めるか、実車で確認してみることをおすすめします。

車中泊はフルフラットになるか

最近は、車中泊を楽しむ方も増えていますよね。

XC60で車中泊ができるか、気になるところです。

後部座席を倒したときの荷室の最大奥行きは、公式値で1,746mm(約174cm)です。

この長さが確保されているのは魅力的ですね。

ただ、「完全にフラット(真っ平ら)になるか?」というと、ここは少し注意が必要です。

倒した背もたれと、荷室のフロアボードとの間に、わずかな段差や傾斜を感じる、という声もあります。これは年式や仕様(PHEVかマイルドハイブリッドかなど)によっても、床の構造が微妙に異なり、体感が変わるかもしれません。

もし車中泊をメインで考えるなら、奥行きは174cmあるので、身長170cmくらいまでの方なら真っ直ぐ寝られそうです。

その際、厚手のインフレーターマットなどを使って段差や傾斜を解消する、という前提でいたほうが快適に休めると思います。

便利なグロサリーバックホルダーとは

これはボルボならではの、地味ながら本当に便利な機能なので、ぜひ紹介したいです。

公式マニュアルなどでは「グロサリー・バッグ・ホルダー」と呼ばれています。

これは主に、荷室の側面(内張り)などに設けられた、格納式のフックのことを指します。

スーパーで買ったお肉やお惣菜の袋、卵のパックなどをこのフックに引っ掛けておけば、運転中に荷室で荷物が転がったり、倒れたりするのを防げるんですね。

ちなみに、一部の年式やアクセサリー(オプション)によっては、荷室の床(フロアボード)の一部がパタンと立ち上がって、仕切り板兼バッグホルダーになる機能が採用されているケースもあります。

僕が乗っていたV90にはこの「床が立ち上がるタイプ」が付いていて、これが本当に便利でした。

現行XC60でこの床の仕切り板が標準装備かどうかは、年式やグレードによっても異なるようなので、中古車などで探す場合はチェックしてみると良いかもしれません。

新型と旧型の荷室を比較

XC60は、2017年に現行型(2代目)にフルモデルチェンジしました。

旧型(初代)からの乗り換えを検討している方もいるかもしれません。

荷室容量を比較してみましょう。

  • 旧型 XC60(初代 ~2017年): 495リットル / 最大1,455リットル
  • 現行 XC60(2代目 B5): 483リットル / 最大1,410リットル

意外かもしれませんが、数字の上では、現行型の方が旧型よりもわずかに容量が小さくなっています。

これは、現行モデルがデザインをより重視し、リアゲート周りをスタイリッシュに絞り込んだフォルムを採用したことが理由だと思います。

とはいえ、その差はわずかですし、床下のバッテリー搭載なども影響しています。

実際の使い勝手(特に幅の広さ)は現行型も非常に優秀なので、数字だけで「狭くなった」と判断するのは早いかな、というのが僕の印象です。

ライバル比較 (GLC・X3・Q5)

XC60を検討するなら、必ず比較対象になるのがドイツ御三家のライバルたちですよね。

荷室容量(VDA方式/後席使用時)で比べてみましょう。

車種荷室容量(後席使用時)荷室容量(最大)
ボルボ XC60 (B5)483 リットル1,410 リットル
メルセデス GLC (現行)620 リットル1,680 リットル
BMW X3 (現行)550 リットル1,600 リットル
アウディ Q5 (現行)520 リットル1,520 リットル

(※本記事の比較は、各社の最新公式公表値[主にVDA方式/後席使用時]に基づいています。年式やグレード、PHEV等のモデルによって数値は変動します。)

こうして並べてみると、スペック上の荷室容量は、XC60がライバルに比べて一番コンパクトだということがわかります。

特に現行GLCの容量は、頭一つ抜けていますね。

ただ、これはあくまで「VDA方式」という規格化されたブロックをどれだけ詰め込めるか、という数値です。

前述した「ホイールハウス間の幅(XC60: 1,055mm)」や「床面の地上高(XC60: 616mm)」など、実際の使いやすさはカタログの数字だけでは測れない部分も大きいです。

ボルボを選ぶ方は、数字の競争よりも、全体の雰囲気やデザイン、安全性を重視する方が多いと思います。XC60の荷室は「実用上まったく問題ないレベル」を確保した上で、あの美しいデザインを実現している、と考えるのが良さそうです。

(※ちなみに、荷室容量の測定方法にはVDA方式の他にも、ISO方式、社内測定値など複数あり、メーカーや発表時期によって採用する基準が異なります。例えば、窓下までか天井までかでも数値は変わります。そのため、これらの数値はあくまで一つの目安として比較するのが良いと思います。)

XC40・V60との荷室比較

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc40/
ボルボV60公式画像
https://www.volvocars.com/jp/cars/v60/

最後に、ボルボファミリーの中で比べてみましょう。

弟分の「XC40」と、ステーションワゴンの「V60」です。

車種荷室容量(後席使用時)荷室容量(最大)
ボルボ XC60 (B5)483 リットル1,410 リットル
ボルボ XC40約440〜460 リットル約1,328 リットル
ボルボ V60 (B5)519 リットル1,431 リットル

(※XC40/V60も年式や測定基準により数値は変動します)

面白い結果ですよね。

後部座席を使った状態での日常的な使い勝手(容量)は、ステーションワゴンのV60が一番大きいんです(V60: 519L [VDA方式/窓下])。

僕もV90オーナーだったのでよくわかりますが、ワゴンの荷室は床が低く(V60も約630mm)、奥行きが深いので、本当に使いやすいんです。

XC40は、後席使用時でだいたい440L~460L程度と言われることが多く、XC60(483L)と比べると、数値上は少しコンパクトです。

ただ、驚くことに、XC40の公式寸法を見るとホイールハウス間の幅は1,059mmもあり、なんとXC60(1,055mm)よりもわずかに広いんです。これは意外ですよね。

最大容量(後席を倒した状態)で比べると、V60は1,431L(ISO方式/天井まで)、XC60は1,410Lと、ほぼ互角です。

もし、「SUVのスタイルにはこだわらない」「とにかく荷物を楽に積みたい」という方なら、V60も候補に入れてみると、新しい発見があるかもしれません。

とはいえ、XC60の「アイポイントの高さ」や「SUVらしい佇まい」はワゴンにはない魅力ですよね。

XC60の荷室サイズ総合評価

ここまでXC60の荷室について詳しく見てきました。

最後に、この記事のポイントをまとめておきます。

記事のまとめ
  • 現行XC60の荷室容量は483L(B5)または468L(Recharge)
  • 公式の奥行きは後席使用時960mm、最大1746mm
  • 公式のホイールハウス間幅は1055mmと、1m超えで優秀
  • 公式の荷室高は776mm
  • 荷室「床面」の地上高は公式値で616mmと低い
  • ただしバンパーの乗り越え高は別途考慮が必要
  • エアサス装着車は荷室側でリア車高を下げられる(MY26オプション)
  • 床下収納はバッテリーなどの影響で限定的
  • 後席は60:40分割で、荷室側から倒せる
  • トランクスルー機能もあり長尺物もOK
  • ゴルフバッグは内寸上、工夫次第で2〜3個積載の目安(実車確認推奨)
  • 大型ベビーカーも内寸上は可能だが、形状次第(実車確認推奨)
  • 車中泊は奥行き1746mm。フラット性はマットでの調整推奨
  • 便利なグロサリーバッグホルダー(フック)が側面にあり
  • ライバル比較(VDA方式)では数値上コンパクト(例: GLC 620L)
  • V60(519L)より通常容量は小さいが、最大容量はほぼ互角
  • XC40(約440L~)よりは一回り大きいが、幅はほぼ同じ
  • カタログ数値の大きさより、形の良さ(幅広さ)と実用性のバランスを重視した設計

XC60の荷室は、「クラストップの広さ」を誇るわけではありません。

しかし、ボルボらしい真面目な作り込みによって、日常生活からレジャーまで過不足なくこなせる、非常に実用的なスペースを持っていると思います。

何より、あの美しいデザインの中に、これだけの実用性を詰め込んでいる。

そのバランス感覚こそが、XC60の荷室の最大の魅力なのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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