こんにちは、Tです。
さて、今回は「ボルボ EX40」について。
以前は「XC40 Recharge」と呼ばれていた、ボルボのコンパクトSUV型電気自動車(EV)です。
正直なところ、僕も街で頻繁に見かけるかというと、そうではない印象です。
でも、だからこそ気になる存在、という方も多いのではないでしょうか。
人と同じが嫌いな僕にとって、こういう「分かる人には分かる」モデルはとても魅力的に映ります。
今回は、そんなボルボ EX40の魅力を、元V90オーナーの視点も交えながら、徹底的に掘り下げてみたいと思います。
【結論】ボルボ EX40 は、こんなあなたにこそ最適な一台です
先に結論からお伝えしますね。
ボルボ EX40は、こんな考えを持つ方に、自信を持っておすすめできる一台です。
- どうせ乗るなら、環境に優しく最先端のEVを選びたい。
- デザインは妥協したくない。XC40のあのデザインが好きだ。
- 「いかにもEV」な未来的なデザインより、馴染みのある形が良い。
- 航続距離は500km以上ないと不安だ。
- ボルボならではの深い安心感は、EVになっても譲れない。
ボルボ EX40は、高く評価された「XC40」というデザインと実用性をそのままに、中身をパワフルなEVに置き換えたモデルです。
「EVだから」と何かを我慢するのではなく、ボルボらしい安全性とデザイン、そしてEVならではの走りを楽しみたい。そんな賢明な選択をしたい方にこそ、EX40は響くのだと思います。
そもそもEX40とは?「XC40 Recharge」からの進化とコンセプト

まずは基本情報のおさらいです。
既にお伝えした通り、EX40は、もともと「XC40 Recharge」という名前で販売されていました。
ボルボは2024年ごろから、EVモデルのネーミングルールを変更し始めたんですね。
クーペスタイルのEVは「C40 Recharge」、そしてSUVスタイルのXC40のEVが「EX40」へと名称変更されました。
ややこしいのですが、
- EX40 = EV(電気自動車)
- XC40 = ガソリン(マイルドハイブリッド)
と覚えておけば大丈夫です。
中身は違いますが、基本的な骨格やデザインはXC40と共通の「CMAプラットフォーム」を使っています。
つまりEX40は、「ボルボ初のEV専用設計」というわけではなく、「世界的に評価されたXC40を、EVとして最適化し直したモデル」ということですね。

グレード徹底比較:あなたに最適な「Plus」と「Ultra」の見つけ方
さて、EX40を新車で選ぶ場合、グレード構成は比較的シンプルです。
基本は「Plus」と「Ultra」の2種類。それに、モーターの数(SingleかTwinか)が組み合わさります。
現行グレード構成(2025年モデル)
| グレード名 | 駆動方式 | バッテリー | 航続距離 (WLTC) | 価格(税込) |
| Plus Single Motor | RWD | 73kWh | 590km | 6,790,000円 |
| Ultra Single Motor | RWD | 73kWh | 590km | 7,190,000円 |
| Ultra Twin Motor | AWD | 78kWh | 560km | 7,890,000円 |
※価格やスペックは執筆時点のものです。最新情報は公式HPでご確認ください。
大きな違いは、やはり「Single Motor(後輪駆動)」か「Twin Motor(四輪駆動)」か、ですね。
Single Motorでも航続距離は590kmと十分以上です。
個人的には、ボルボのEVがRWD(後輪駆動)になったのは興味深い点です。僕が乗っていたV90(T6)はAWDでしたが、FFベースでした。RWD化で、より素直なハンドリングが期待できるかもしれません。
Twin Motorは、前後にモーターを積むAWD。合計出力はかなりのレベルで、まさに「羊の皮を被った狼」です。航続距離は少し短くなりますが、雪道などを走る方や、力強いパワーを求める方にはこちらでしょうね。
「Plus」と「Ultra」の違いは?
装備の違いですね。
「Ultra」は「Plus」の装備に加えて、
- Harman Kardon プレミアムサウンドシステム
- ピクセルLEDヘッドライト
- 360°ビューカメラ
- パノラマ・ガラスルーフ
などが標準装備されます。
もし僕がV90オーナーの経験から選ぶなら、間違いなく「Ultra」を選びます。
理由は「Harman Kardon」のオーディオです。僕のV90はB&W(Bowers & Wilkins)でしたが、ボルボが本気でチューニングしたオーディオは、本当に車内をリビングに変えてくれます。EVの静かな車内なら、その良さは一層際立つはずです。
また、パノラマルーフが標準装備になることも大きいです。XC40であればUltraであってもオプション装備だったので、お得感がありますね。(もちろん、その分車両価格の差は大きいですが。。)
中古車で狙うなら「XC40 Recharge」時代のモデル
EX40は名称変更からまだ日が浅いため、中古車市場では「XC40 Recharge」という名前で探すことになります。
「Ultimate Single Motor」や「Ultimate Twin Motor」といったグレード名で流通しています。
新車価格がそれなりにするEVですから、保証が手厚いボルボの認定中古車「SELEKT」で、走行距離の少ないモデルを狙うのは、非常に賢い選択だと思います。
→ 📄 ボルボ EX40 / XC40 Recharge の賢い中古車選びガイド
デザイン:XC40譲りの機能美とEV専用のディテール

デザインについては、もはや説明不要かもしれません。
XC40は、そのデザインと実用性が高く評価され、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど世界的に高い評価を受けたモデルです。
EX40も、その魅力をそのまま受け継いでいます。
僕がV90で惚れ込んだ、あの「トールハンマー」LEDヘッドライトも健在です。
ガソリン車のXC40と見分けるポイントは、フロントグリルですね。
EVはエンジンを冷やす必要がないため、グリルが塞がれた「グリルレス」デザインになっています。これが未来的な印象を与えていて、個人的にはとても好きです。
インテリアも、XC40の機能的なデザインを踏襲しています。

Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、スマホのように直感的に使えますし、なにより「Googleマップ」がそのまま使えるのが便利ですよね。
僕がV90に乗っていた頃は「SENSUS」というシステムで、これも悪くはなかったのですが、地図の更新や使い勝手は、やはりGoogleに軍配が上がると感じます。
→ 📄 EX40のインテリアを徹底レビュー!元V90オーナーが感じる北欧空間とは?
EV性能:航続距離と充電、日々の使い勝手を検証

EVで最も気になるのは、やはり航続距離と充電ですよね。
航続距離は十分か?
結論から言うと、十分なレベルだと思います。
Single Motorで590km(WLTCモード)です。
もちろん、エアコンの使い方や走り方で実航続距離は変わってきますが、カタログ値でこれだけあれば、日常生活で困ることはまずないでしょう。
東京から名古屋まで(約350km)を、無充電で走れてしまう計算になります。
週末のドライブでも、充電計画に神経質にならなくて良さそうですね。
充電について
EX40は最大150kWの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応しています。
ボルボの案内によれば、150kW級の急速充電器を利用した場合、バッテリー残量10%から80%まで約30〜35分程度を目安とした社内測定値が案内されています。
ただし、これはあくまで目安です。外気温やバッテリーの温度、使用する充電設備の仕様などによって、実際の充電時間は大きく変動します。
日本国内の急速充電器は、出力50kW〜90kW級がまだ主流で、150kWのような高出力器はエリアが限られているのが現状です。
高速道路のSAなどで30分程度充電した場合、条件次第ですが、おおよそ100〜200km前後の走行分を回復できることが多い、という“目安”で考えておくと良いと思います。
基本は自宅での普通充電(夜間に満タンにする)、遠出の時だけ急速充電、というのが理想的な付き合い方になりそうですね。
一点だけ、V2H(Vehicle to Home:車から家に給電する機能)に対応していない点は、国産EVなどと比べると少し残念なポイントかもしれません。
→ 📄 ボルボ EX40のリアルな航続距離と充電事情を徹底調査
世界が認めるボルボの安全哲学と安全装備

「安全」といえばボルボ。これはEVになっても一切変わりません。
むしろ、EVだからこその安全対策が施されています。
EX40は、床下に敷き詰められた重いバッテリーを保護するために、強固な「セーフティケージ」で囲んでいます。
万が一の側面衝突の際も、バッテリーの損傷を防ぎ、乗員を守る設計になっているんですね。
もちろん、XC40が備えている「インテリセーフ」(先進安全・運転支援機能)も標準装備です。
高速道路での「パイロット・アシスト(運転支援機能)」は、僕もV90で本当にお世話になりました。長距離運転の疲労が、まったく違います。
この安心感こそが、僕がボルボを選ぶ理由の一つでもあります。
→ 📄 ボルボの安全はEVでどう進化したか?EX40のセーフティ・テクノロジー解説
ユーティリティ:コンパクトなボディ、十分な室内空間と荷室
EX40はコンパクトSUVですが、室内空間は見た目以上に広いです。
CMAプラットフォームのおかげで、ホイールベース(前後のタイヤ間の距離)が長く取られており、後部座席の足元も窮屈ではありません。
荷室(トランク)は、標準で410リットル。
V90(560リットル)と比べるともちろん小さいですが、日常の買い物や週末の小旅行には十分なサイズです。
そしてEVならではのポイントが、「フランク」(フロントトランク)です。

エンジンがないボンネット下に、約31リットルの収納スペースがあります。充電ケーブルや、あまり使わない洗車道具などを入れておくのに便利そうですね。
→ 📄 EX40の収納力は?フランク(フロントトランク)の使い勝手を辛口チェック
中古車選びの完全ガイド:「XC40 Recharge」の狙い目と注意点

中古車を検討する際、「EVの中古はやめとけ」という言葉を聞くかもしれません。
一番の心配は、やはりバッテリーの劣化ですよね。
確かに、スマートフォンのバッテリーが年々弱るのと同じで、EVのバッテリーも少しずつ劣化します。
だからこそ、EX40(XC40 Recharge)の中古車を選ぶなら、ボルボの認定中古車「SELEKT」を強くおすすめします。
SELEKTなら、初度登録から6年以内かつ走行6万km以内の車両に、原則1年間・走行距離無制限の保証が付きます(新車保証が残っている場合は、その残期間との組み合わせになるようです)。また、有償ですが延長保証も付けられます。
僕も実際にV90の時にこの保証に助けられたことが2回ありました。
ただ、バッテリーに関する保証も含まれているかは25年11月現在の情報からは確認できなかったので、購入時にしっかり確認するのが安心ですね。
2023年式の「XC40 Recharge Ultimate」あたりが、価格もこなれてきて狙い目になってくるかもしれません。
→ 📄 「中古EVはやめとけ」は本当?XC40 Recharge 中古車購入のメリットとデメリット
リアルな年間維持費:EVならではのコストと税制優遇
EVのメリットの一つが、維持費です。
- 燃料費(電気代)
- 自宅充電を中心に使う場合、ガソリン車と比べてランニングコストを抑えられるケースが多いです。
- 税金
- 購入時のCEV補助金や環境性能割の非課税、重量税減免など、EV向けの優遇措置があります(内容・金額は年度によって変わるため、最新の制度は国土交通省・経産省などの公式情報をご確認ください)。
- メンテナンス費
- エンジンオイルやプラグ交換などが不要なため、消耗品代が安く済む傾向にあります。
もちろん、新車価格はガソリン車より高いです。
ですが、この維持費の安さを考えると、5年、7年と長く乗るほど、トータルのコストは逆転する可能性も十分にあると思います。
→ 📄 ボルボ EX40の年間維持費シミュレーション!ガソリン車とどっちが得?
知っておくべき「よくある不具合」と、その修理費用
ボルボは安全性や品質面で評価が高い一方、故障リスクは使用環境や個体差にも左右されます。機械である以上、不具合がゼロではありません。
EX40(XC40 Recharge)で報告されている、あるいはEV全般で起こり得る不具合としては、
- 12Vバッテリー上がり
- メインの大きなバッテリーとは別に、電装品を動かすための12Vバッテリーが上がってしまうケース。
- ソフトウェアの不具合
- Google搭載インフォテインメントがフリーズする、といった初期的な不具合。
- 充電に関するトラブル
- 充電器との相性問題など。
特に多いのが、ソフトウェア関連かもしれません。これはOTA(無線アップデート)で改善されることが多いですが、何か不具合があれば、すぐにディーラーに相談するのが一番ですね。
僕が乗っていたV90 T6はがっつり内燃機関モデルでしたが、ソフトウェアに関する不具合は一度も発生しませんでした。
逆に、走行に支障が出るような大きな故障は一度だけありました…(セルモーターが故障しエンジンが掛からなくなる直前で異変に気づき、即ディーラーに持っていったらエンジンが掛からなくなりました。ディーラーまで頑張ってくれたんだなと思いました。笑)
→ 📄 ボルボ EVの「よくある故障」事例と、その対策・修理費用まとめ
EX40に乗ってる人はどんな人?僕の独断と偏見

これは完全に僕の独断と偏見ですが…。
EX40を選ぶ方は、「スマートな本質主義者」だと感じます。
- 人と同じ日本車はもちろん、ドイツ御三家のEVにはいかない。
- 環境への配慮も、デザインの良さも、両方妥協したくない。
- 「EVだから」と未来的な奇抜さを求めるのではなく、ボルボというブランドが培ってきた「安全」と「質感」を、EVという新しい形で楽しみたい。
街であまり見かけない「レア」な存在だからこそ、その選択には明確な意志が感じられます。
僕がV90を選んだ理由(人と同じが嫌い、本質的な価値)と、どこか通じるものがある気がしますね。
ガソリン車(XC40 マイルドハイブリッド)との違いは?EVを選ぶ本当の理由
「EX40と、ガソリン車のXC40(マイルドハイブリッド)、どっちが良いですか?」
これは、最も悩ましい質問だと思います。
もし僕が今、どちらかを選ぶとしたら…。
悩ましいですが、自宅に充電環境を整えられるなら、EX40を選びます。
理由は、走りの「質」と維持費です。
V90のT6エンジンも、滑らかでパワフルな素晴らしいエンジンでした。でも、EVの「無音で、どこまでも滑らかに、瞬時に加速する」感覚は、一度体験すると戻れない魅力があると思います。
また、ディーゼル車を除きボルボ車のガソリンはハイオクになります。燃料費という観点で見ても、自宅充電ができるのであればかなり燃料費を抑えられますし、税制優遇もあります。(もちろん、車両価格との差額を考える必要はありますが)
もちろん、長距離を頻繁に走る方や、充電の不安を一切持ちたくない方は、XC40(MHEV)が現実的な選択です。
どちらが優れているかではなく、自分のライフスタイルにどちらが合っているか。
それが答えだと思います。
→ 📄 EX40 vs XC40 MHEV 徹底比較!元オーナーが選ぶならどっち?
ライバル車(iX1, Q4 e-tron, EQA)との比較
このクラスのEVは、まさに激戦区です。
- BMW iX1
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https://bmw-yanase.com/column/lineup/bmw-ix1-size 価格帯は近い(669万円〜)ですが、航続距離はEX40(590km)がiX1(465km前後/WLTCモード)を上回ります。
走りの楽しさを追求するBMWか、バランスのボルボか、という比較になりそうです。
- アウディ Q4 e-tron
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https://www.audi.jp/e-tron/models/q4_e-tron/ 航続距離はQ4(613km)がやや上回り、価格も少し高め(710万円〜)。デザインの好みで選んでも良いライバルだと思います。
- メルセデス・ベンツ EQA
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https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqa/overview.html メルセデスらしい内装の豪華さが魅力です。航続距離は591kmとほぼ同じで、価格は最も高く771万円〜。
ドイツ御三家と比べても、EX40の航続距離や安全装備は全く見劣りしません。
むしろ、北欧デザインの「優しさ」や「知的な雰囲気」は、EX40にしかない魅力だと感じます。
→ 📄 EX40, iX1, Q4 e-tron, EQA – プレミアムEV SUV 5番勝負!
【最終ステップ】今の愛車を最高額で売却し、購入資金を手に入れる方法
さて、EX40の魅力に惹かれ、購入を真剣に考え始めた方もいらっしゃるかもしれません。
その時、今お乗りの愛車をどう手放すかは、非常に重要な問題です。
ディーラーでの下取りは楽ですが、それが最高額とは限りません。
僕自身、V90を手放す際には、複数の買取サービスを徹底的に比較しました。
僕がV90を売却した「輸入車買取センター」
もし、今あなたが輸入車(ボルボ、ベンツ、BMWなど)にお乗りなら、僕が実際に使った「輸入車買取センター」
を強くおすすめします。
理由はシンプルで、対面でのやり取りが無いためスケジュール調整の手間なし。対応の手間なし。しかも高かったからです。

僕のV90は、公式サイトにも「お客様の声」として掲載されています。
スマホで外装と内装の写真を撮って送るだけで、すぐに査定額が出ました。あとは電話で少しやり取りするだけで、面倒な現車確認の駆け引きもありません。
一括査定サービスで同一時間に各社(僕の時は3社でした)に来てもらって同時査定をしたり、ボルボを専門的に取り扱っている販売店に行き査定をしてもらったり、オークション出品サービスなど、色々なサービスを使って査定をしてもらいました。
最終的に他社査定のなかで最も高い金額の1万円高い金額を提示していただき、ここに決めました。輸入車の価値を本当に分かってくれる、信頼できるサービスだと感じます。
EX40の購入資金を少しでも多く確保するために、試してみる価値は絶対にあります。

国産車からのお乗り換えなら「CTN一括査定」
もし、今お乗りの車が国産車の場合は、一般的な一括査定が便利です。
ただ、一括査定は「電話が鳴り止まない」のがデメリットですよね。
そこでおすすめなのが「CTN一括査定」です。
ここは、電話ラッシュを避ける仕組みがあり、比較的ストレスなく最高額を目指せるサービスとして評判が良いようです。
まとめ:EX40がもたらす、安全で豊かなカーライフ
今回は、ボルボ EX40(旧 XC40 Recharge)について、僕なりの視点で深掘りしてみました。
街で見かける機会はまだ少ない「レア」な存在ですが、その中身は、ボルボが誇る「安全」と「デザイン」、そして「最先端のEV性能」が詰まった、非常に完成度の高い一台です。
V90で感じた「リビングのような安心感」を、EX40のEVならではの静けさの中で味わう…。
想像するだけでも、少しワクワクしてしまいますね。
この記事が、あなたのボルボ選びの参考になれば幸いです。


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