ボルボXC40の中古車が、思ったよりも手頃な価格で売られているのを見かけたことがあるかもしれませんね。北欧デザインでおしゃれだし、安全性能も高いイメージがあるのに、なぜだろうと不思議に思うかも。
この記事では、中古のボルボXC40がなぜ安いのか、その背景にある中古市場動向やEV化シフトの影響を紐解いていきます。もしかしたら「壊れやすい?」とか、実際の故障率、維持費はどのくらいかかるんだろう、という心配もあるかもしれません。購入してから失敗や後悔をしないために、供給台数の状況や、やめたほうがいいと言われるケースについても触れていきますね。
さらに、具体的にどの狙い目グレードを選べばいいのか、リセールで有利な人気色、そして安心を重視するなら見逃せない認定中古車の話まで、幅広く情報をまとめてみました。この記事を読めば、きっと納得して中古のXC40を選べるようになると思います。
- 中古のXC40が安いのには明確な理由があること
- 購入前に知るべき故障率や維持費の実態
- 後悔しないための狙い目グレードや人気色の選び方
- 安心して乗るための認定中古車という選択肢

中古のボルボXC40はなぜ安い?理由を徹底解説!

- 今の中古市場動向が関係してる?
- EV化シフトでガソリン車が安く?
- 供給台数が多いから価格が安定
- 「外車は壊れやすい」は本当?
- XC40のリアルな故障率を公開
今の中古市場動向が関係してる?
中古のボルボXC40の価格が比較的安いのは、現在の日本の中古車市場の動向が関係していると考えられます。
まず、ボルボは新車販売時に積極的な販売戦略をとることがあります。これには、法人向けのフリート販売なども含まれるため、数年後にまとまった数の車両が中古車市場に供給される傾向があるかもしれません。
また、中古車全体の価格は需要と供給のバランスで決まります。XC40は人気のコンパクトSUVですが、日本国内ではトヨタのハリアーやヤリスクロス、ホンダのヴェゼルといった国産の競合車種が非常に強いです。これらの人気車種と比べると、中古車市場での需要が少し落ち着いているため、価格が手頃になっている可能性があります。
言ってしまえば、車の品質が低いから安いというわけではなく、市場の原理によって価格が形成されている、ということです。これは購入を考える側からすると、質の良い車を適正価格で手に入れられるチャンスとも言えるかもしれませんね。
EV化シフトでガソリン車が安く?

ボルボが電動化へ大きく舵を切っていることも、ガソリンモデルである中古XC40の価格に影響を与えている可能性があります。
ボルボは2030年までに販売するすべての新車を電気自動車(EV)にするという目標を掲げています。このようにブランド全体でEV化シフトを強力に推進しているため、市場では将来的にガソリン車の価値が下がると考える人が増えるかもしれません。
このため、新しいもの好きなユーザーや環境意識の高い層が、いち早くEVやPHEV(プラグインハイブリッド)モデルに乗り換える動きが出てきます。その結果、下取りに出された質の良いガソリンモデルのXC40が中古車市場に増えてくる、という流れが考えられます。
もちろん、すぐにガソリン車がなくなってしまうわけではありません。ただ、ブランドの将来的な方向性が、現在の中古車価格に少しずつ影響を与えている、というのは自然な見方だと思います。
供給台数が多いから価格が安定

ボルボXC40の中古車価格が安定している理由の一つに、中古車市場における供給台数の多さが挙げられます。
XC40は2018年に日本で発売されて以来、そのデザイン性や安全性、使い勝手の良いサイズ感から、世界的に見てもボルボのベストセラーモデルの一つです。日本国内でも安定した人気を保ち、毎年コンスタントに販売台数を記録してきました。
新車が多く売れたということは、数年後にはそれらの車が中古車として市場に出てくるということです。特に、最初の車検を迎える3年後や、2回目の車検にあたる5年後のタイミングで、多くの車両が中古車市場に供給される傾向があります。
実際に、カーセンサーにて調査したところ、XC40の在庫は608台となっておりました。これはXCシリーズの最上位モデル「XC90」と比較して約2倍の流通量となっています。
このように、中古車市場に流通しているXC40の玉数が豊富にあるため、極端な価格高騰が起こりにくい状況が生まれています。供給が安定していることで、購入者は多くの選択肢の中から自分の予算や希望に合った一台を見つけやすくなっている、と言えるかもしれません。
「外車は壊れやすい」は本当?
「外車は壊れやすい」というイメージは、昔から根強くあるかもしれませんね。特に、ボルボのような欧州車に対して、漠然とした不安を感じる方もいると思います。
確かに、一昔前の輸入車には、日本の気候や交通事情に合わずに故障が頻発するケースもあったようです。また、国産車に比べて部品の価格が高かったり、修理に時間がかかったりしたことも、そういったイメージを助長したのかもしれません。
しかし、現在の車づくりは大きく進化しています。ボルボもグローバルな市場で販売されることを前提に、世界中のどんな環境でも耐えうるように厳しい品質管理のもとで製造されています。特にXC40のような現代のモデルは、電子制御システムなどが複雑になっている一方で、部品の耐久性や信頼性は格段に向上していると言われます。
もちろん、機械である以上、故障が絶対にないとは言い切れません。ただ、それは国産車でも同じことです。「外車だから壊れやすい」と一括りにしてしまうのは、少し早計かもしれないですね。大切なのは、車の状態をしっかりと見極めて、信頼できるお店を選ぶことだと思います。
XC40のリアルな故障率を公開

「壊れやすい」というイメージについて触れましたが、では実際のところ、XC40の故障率はどうなのでしょうか。
具体的な故障率のデータを一般の人が正確に入手するのは難しいですが、国内外のオーナーレビューや自動車関連の調査機関のレポートを見ると、XC40の信頼性は決して低くないようです。特に、エンジンやトランスミッションといった主要な機関部分に関する深刻なトラブルの報告は、同クラスの他の欧州車と比較しても少ない印象があります。
ただし、報告されることがあるトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- インフォテインメントシステムの不具合
- ディスプレイが一時的にフリーズする、再起動が必要になるなどのソフトウェア関連のマイナートラブル。
- センサー類の警告灯点灯
- 先進安全装備が豊富なため、センサーに汚れが付着しただけで警告灯がつくといったケース。
- バッテリー関連
- アイドリングストップ機能などを多用することによる、バッテリーへの負荷。
これらは、走行に直接的な支障をきたす重大な故障とは少し異なります。多くはソフトウェアのアップデートや部品の清掃、消耗品の交換で対応できることが多いようです。
要するに、XC40が他の車に比べて極端に故障しやすいということはない、と考えて良いかもしれません。ただ、どんな車にもウィークポイントとなり得る箇所はある、という認識は持っておくと安心ですね。
なぜ安いか分かれば買い!中古ボルボXC40の選び方

- やっぱり気になる年間の維持費
- 結論、XC40はやめたほうがいいの?
- これが買い!な狙い目グレード
- カラー選びで損しない人気色は?
- 初めての外車なら認定中古車が◎
- なぜ安いか納得!中古ボルボXC40は最高の選択肢
やっぱり気になる年間の維持費

中古車は車両価格だけでなく、購入後の維持費も大切ですよね。XC40の年間の維持費がどのくらいかかるのか、大まかな目安を把握しておくと安心です。
維持費は、大きく分けて「税金・保険料」と「メンテナンス費用」に分けられます。
税金・保険料
これらは毎年必ずかかる費用です。
- 自動車税
- エンジンの排気量によって決まります。XC40のガソリンモデル(T4やB4など)は1,968ccなので、年間36,000円です。(2019年10月1日以降に初回登録された車両の場合)
- 自動車重量税
- 車両重量に応じて車検ごとに支払います。XC40は約1.6トンなので、2年で32,800円(1年あたり16,400円)が目安です。
- 自賠責保険料
- 車検ごとに支払います。
- 任意保険料
- 年齢や等級、車両保険の有無で大きく変わりますが、年間で5万円〜10万円程度を見ておくと良いかもしれません。
メンテナンス費用
車の状態や走行距離によって変動します。
- ガソリン代
- 燃費性能はグレードや年式によりますが、WLTCモードで12〜14km/L程度です。年間の走行距離に応じて計算してみてください。
- 車検費用
- ディーラーで受けるか、民間の工場で受けるかで変わりますが、法定費用に加えて5万円〜10万円程度が一般的です。
- 消耗品交換費用
- エンジンオイル、タイヤ、ブレーキパッドなどが主なものです。特にタイヤは、18インチや19インチと大径なので、交換時にはまとまった費用がかかる可能性があります。
これらを合計すると、駐車場代を除いても年間で20万円〜30万円程度の維持費がかかる可能性がある、と考えておくと良さそうです。これは同クラスの国産SUVと比較すると、少しだけ割高に感じるかもしれませんが、輸入車としては標準的な範囲だと思います。
結論、XC40はやめたほうがいいの?

ここまで様々な情報を見てきましたが、「結局のところ、中古のXC40はやめたほうがいいの?」という疑問が浮かぶかもしれませんね。
これは、何を重視するかによって答えが変わってくると思います。
もし、あなたが車に求めるのが「とにかく維持費が安くて、故障の心配が一切ないこと」であるならば、もしかしたら国産の同クラスのSUVの方が向いているかもしれません。国産車は部品の供給も安定していて、修理やメンテナンスに対応できる工場も多いという安心感があります。
ただ、XC40にしかない魅力があるのも事実です。例えば、他のどの車にも似ていない洗練された内外装のデザイン、がっしりとしたボディがもたらす高い安全性、そして「スカンジナビアン・デザイン」と呼ばれる温かみのあるインテリア空間。こういった点に強く惹かれるのであれば、中古のXC40はとても良い選択肢になると思います。
前述の通り、XC40が特別に壊れやすい車というわけではありません。中古車である以上、ある程度のメンテナンス費用はどんな車でもかかります。その上で、XC40ならではのデザインや世界観を楽しみたいと思えるかどうか。それが一つの判断基準になるかもしれませんね。
これが買い!な狙い目グレード

XC40にはいくつかのグレードがありますが、中古で選ぶならどれが良いのでしょうか。主なグレードの特徴と、どんな人におすすめかをまとめてみました。
グレード名 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
Momentum | ベーシックグレード。シンプルで温かみのある内装。必要な装備は一通り揃っている。 | ボルボのデザインは好きだけど、コストは抑えたい。上質な標準仕様で満足できる人。 |
R-Design | スポーティな内外装。専用のシートやグリル、大径ホイールが特徴。足回りも少し硬め。 | スポーティな見た目や引き締まった走りが好きな人。他のXC40と少し差をつけたい人。 |
Inscription | ラグジュアリーグレード。本革シートやウッドパネル、クリスタルのシフトノブなど豪華な内装。 | 高級感や快適性を重視する人。ボルボならではの上質な内装を存分に味わいたい人。 |
中古市場で特に狙い目だと言えるのは、「Momentum」かもしれません。ボルボらしい安全装備や基本的な快適装備は標準で備わっていながら、価格は他のグレードよりも手頃なことが多いです。まずはボルボに乗ってみたい、という方にはぴったりの入門グレードだと思います。
一方で、少し予算に余裕があるなら「Inscription」も魅力的です。中古車なら、新車ではなかなか手が出なかった豪華な装備を満喫できるというメリットがあります。後から追加できない装備が多いので、満足度は高いかもしれませんね。
カラー選びで損しない人気色は?
車の色は、見た目の印象だけでなく、将来的に手放すときのリセールバリューにも影響することがあります。長く乗るにしても、人気の色を選んでおいて損はないかもしれません。
XC40で特に人気が高いのは、やはり定番の白・黒系のカラーです。
- クリスタルホワイトプレミアムメタリック(白)
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https://www.volvocars.com/jp/cars/xc40/ 清潔感があり、ボディのプレスラインが綺麗に見えるため、XC40のデザインが引き立ちます。有料色ですが、中古市場でも安定した人気があります。
- オニキスブラックメタリック(黒)
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https://www.volvocars.com/jp/cars/xc40/ 精悍で引き締まった印象を与えます。どんなシーンにもマッチし、高級感があるため、こちらも非常に人気が高いです。
これらの定番カラーは、中古車市場で探している人が多いため、売却時に有利な価格がつきやすい傾向にあります。
一方で、XC40には「アマゾンブルー」や「フュージョンレッドメタリック」といった、個性的でおしゃれなカラーも設定されています。こういった色は、定番カラーに比べるとリセールバリューは少し下がるかもしれませんが、自分の個性を表現できるという大きな魅力があります。
もし、あなたがその色を本当に気に入ったのであれば、リセールバリューだけを気にして諦めてしまうのはもったいないかもしれません。自分が乗っていて気分が上がる色を選ぶのが、一番後悔しない選択だと思います。
初めての外車なら認定中古車が◎

中古の輸入車、特に初めて購入を考えるとき、一番の心配事はやはり購入後の故障やトラブルかもしれません。「納車されてすぐに調子が悪くなったらどうしよう」「高額な修理費を請求されたりしないだろうか」といった不安は、どうしても付きまとうものだと思います。
そんな購入後の心配事を軽くしてくれる、とても心強い選択肢があります。それが、ボルボが公式に展開している認定中古車制度「VOLVO SELEKT」です。
VOLVO SELEKTの具体的なメリット
では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
- 厳格な納車前点検
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SELEKTの車両は、納車前にボルボの専門技術者が点検を実施します。エンジンやトランスミッションといった主要機関から、ボルボの根幹をなす先進安全・運転支援機能(インテリセーフ)、電子制御システムに至るまで、極めて広範囲にわたるチェックが行われます。
また、点検時に部品交換が必要だと判断されれば、もちろんボルボの純正部品が使われます。さらに、車両の制御ソフトウェアも最新の状態へアップデートしてくれるため、機能面でも最適なコンディションで乗り始めることが可能です。
- 車両の条件で分かれる、2種類のSELEKT保証
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保証制度は、車両の年式や走行距離によって2つのカテゴリーに分けられており、どちらも購入後の安心感を高めてくれる手厚い内容です。
スクロールできます保証の種類 Volvo Selekt Approved Used Cars Volvo Selekt Approved Used Cars Light 対象車両の条件 初度登録から6年以内 かつ走行距離6万km以内 初度登録から12年以内 保証期間 1年間(走行距離無制限) 1年間(走行距離無制限) 有料延長保証 最長2年まで延長可能 ※2年延長は初度登録から4年以内の車両が対象 加入対象外 保証の対象となるのは、いずれも車両の標準装備品です。ただし、タイヤやオイル、バッテリーといった消耗品や、ボディ内外装の傷やシートのへたりといった部分は保証の対象外となります。この点は、事前にしっかり理解しておくと良いでしょう。
- 24時間365日のロード・サイド・アシスタンス
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万が一の事故や故障の際にも、24時間365日対応の「ボルボ・ロードサイド・アシスタンス・サービス」が利用できます。現場での応急処置やレッカー搬送はもちろん、遠方でのトラブル時には帰宅費用や宿泊費用のサポートまで含まれています。
価格差は「安心料」と考える
もちろん、これだけ手厚い整備や保証が含まれているため、車両本体の価格は、一般的な中古車販売店で売られている同じ年式・走行距離のXC40と比べると、少し高めに設定されています。
この価格差をどう捉えるかが、SELEKTを選ぶかどうかの分かれ道になると思います。
VOLVO SELEKT | 一般の中古車販売店 | |
メリット | ・高品質&純正部品での点検整備 ・年式に応じた1年間の手厚い保証 ・購入後のトラブルリスクが極めて低い ・ソフトウェアも最新の状態 | ・車両価格が比較的安い ・選択肢(店舗数・台数)が多い |
デメリット | ・車両価格が比較的高め ・正規ディーラーでしか扱っていない | ・品質や整備状況にばらつきがある ・保証内容が限定的な場合がある ・購入後に思わぬ出費の可能性 |
このように考えると、「初めて輸入車に乗るから、とにかく不安をなくしたい」「車のコンディションを自分で見極める自信がない」「購入後の余計な出費は極力避けたい」と考える方にとって、この価格差は将来の安心を手に入れるための合理的な費用、つまり「安心料」と捉えることができるのではないでしょうか。
保証の詳細まで理解した上で検討できるため、納得感を持って中古のXC40を選ぶことができる方法だと思います。

僕が乗っていたV90もSELEKTで購入しましたが、1年以内に2回故障し、SELEKT保証の範囲内で全て無料で修理してもらえました!
なぜ安いか納得!中古ボルボXC40は最高の選択肢
この記事では、中古のボルボXC40がなぜ安いのか、そして後悔しないための選び方について解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきますね。
- 中古XC40が安いのは品質の問題ではない
- 市場の需要と供給のバランスが価格に影響している
- ボルボのEV化シフトでガソリン車が市場に増えている
- 新車販売台数が多いため中古の供給台数も安定している
- 「外車は壊れやすい」というイメージは過去のものになりつつある
- XC40の信頼性は同クラスの欧州車と比べて遜色ない
- インフォテインメントなど軽微な不具合の報告はある
- 年間の維持費は国産同クラスより少し高めに見積もると安心
- デザインや世界観に惹かれるなら「買い」の選択肢
- コスト重視ならベーシックな「Momentum」が狙い目
- 豪華装備を楽しみたいなら「Inscription」も魅力的
- リセールを考えるなら白や黒の定番カラーが有利
- 購入後の不安を解消するなら認定中古車「SELEKT」が最適
- 認定中古車は手厚い保証がつくので初心者でも安心
- 安い理由を理解すれば中古XC40は非常にお得な選択肢と言える

XC40は人気ですし、ボルボの美学を比較的安価に体験でき、リセールも良い素晴らしい車だと思います。
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