XC40の内装は安っぽい?外装デザインと実用性を元ボルボオーナーが本音レビュー

XC40の内装は安っぽい?外装デザインと実用性を元ボルボオーナーが本音レビュー

こんにちは、Tです。

ボルボのコンパクトSUV、XC40。デザインが個性的で、街中でもよく見かけるようになりました。

ただ、エントリークラスのSUVと聞くと、「内装はちょっと安っぽかったりしない?」「外装のデザインは上位モデルと比べてどうなの?」と気になる点も出てくると思います。

僕も以前V90に乗っていたので、ボルボのデザインや内装の質感が大好きなのですが、XC40にはV90とはまた違った、アクティブで遊び心のある魅力が詰まっているんですよね。

この記事では、XC40の内装と外装について、デザインの評価から使い勝手まで、元ボルボオーナーの視点も少し交えながら、詳しく掘り下げていこうと思います。

この記事で分かること
  • XC40の外装デザインの特徴と、人気のボディカラー
  • 内装の質感や、グレードごとの色の選択肢
  • グレードやマイナーチェンジによるデザインの違い
  • 後部座席の広さやトランク容量といった実用性
目次

XC40の内装と外装、デザインはどう?

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc40/

まずはデザイン面から見ていきましょう。XC40が他のボルボSUVとどう違うのか、人気の色やグレードによる差も気になるところですよね。

  • 外装デザインの概要と口コミ
  • 外装色、人気のカラーは?
  • 内装色の選択肢は?
  • グレードの違いで見た目は変わる?
  • マイナーチェンジでの変更点はどこ?

外装デザインの概要と口コミ

XC40の外装デザイン、これはもう「個性的」の一言に尽きると思います。

ボルボの象徴である「トールハンマー」型のLEDヘッドライトはもちろん備わっていますが、XC60やXC90が流麗でエレガントな雰囲気なのに対して、XC40はもっと力強くて、どこか武骨な印象さえありますよね。

特に目を引くのが、リアドアからグッと跳ね上がるCピラー(一番後ろの柱)のデザイン。あれがあるおかげで、止まっていても躍動感があるように見えます。

口コミを見ても、「おしゃれでカワイイ」という声と、「SUVらしくてカッコいい」という声が両立しているのが面白いところです。僕が乗っていたV90は「流れるようなサイドビュー」が命でしたが、XC40は「カタマリ感」というか、凝縮されたエネルギーを感じるデザインだなと思います。

このあたりはドイツ御三家のSUVとも全く違うアプローチで、いかにもボルボらしいですよね。

外装色、人気のカラーは?

画像のカラーはフォレストレイク
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ボディカラーは車の印象を大きく左右するので、悩みどころだと思います。

定番でリセールも強いのは、やはり「クリスタルホワイト」や「オニキスブラックメタリック」といった白黒系です。これはもう鉄板だと思います。

ただ、個人的にボルボに乗るなら、ちょっとひねった色を選びたくなるんですよね。

最近の日本仕様(MY26)だと、

  • ヴェイパーグレー: 少しベージュがかった温かみのあるグレー。
  • クラウドブルー: ソリッドカラー(メタリックじゃない)の淡い水色。
  • フォレストレイク: 深みのある緑色ですね。
  • サンドデューン: その名の通り、砂のようなアースカラーです。
XC40 MY26 諸元 & 価格表より

こういったアースカラー系は、XC40のアクティブな外装デザインによく似合うと思います。

(※ちなみに、年式や仕向け地によっては「セージグリーン」のような、また違った緑色が設定されていることもあるようです)

「人と同じは嫌だ」という方には、クラウドブルーやフォレストレイクあたり、とても良い選択じゃないでしょうか。

内装色の選択肢は?

内装の色も大事ですよね。空間の印象がガラッと変わります。

以前は「チャコール(黒系)」と「ブロンド(白系)」の2択、というイメージが強かったですが、現在の日本仕様(MY26)では、グレードによって選べる素材と色の組み合わせが細かく決まっているようです。

Essential / Plus グレード
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  • 「シティブロック プレミアムテキスタイル」という、再生素材を使ったファブリックシートです。
  • 色は「チャコール(黒系)」が組み合わされます。スポーティで汚れも目立ちにくい、実用的な選択肢ですね。
Ultra グレード
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  • 上位グレードのUltraになると、シートが「本革」になります。
  • ここでようやく、僕もV90で愛用していた「ブロンド(白系)」の内装色が選べるようになります。(もちろんチャコールも選べます)

やっぱり、ボルボならではの「北欧のリビングルーム」感を味わうなら、Ultraグレードの「ブロンド本革シート」は魅力的です。

車内がパッと明るくなって、解放感がすごいんですよね。

もちろん汚れは気を使いますが、それを補って余りある満足感があると個人的には思います。

グレードの違いで見た目は変わる?

これは、結構変わりますね。

現在の日本仕様(MY26)で見ると、外装の加飾がグレードによって明確に違います。

Essential / Plus グレード

フロントグリルやサイドウィンドウなどが「ブラック」で統一されています。スポーティで引き締まった印象です。

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Ultra グレード

こちらは逆に、フロントグリルやウィンドウ周りに「クローム(メッキ)」加飾が施されます。いわゆる「ブライトテーマ」ですね。光沢が出て、グッと上品で高級感のある雰囲気になります。

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これは、ちょっと面白い点ですね。

海外のレビュー記事などを見ると、スポーティな「ダークテーマ」が上位グレードだったりすることもあるので、国や年式によって仕様が異なるようです。

日本仕様(MY26)では「Ultra=クロームで上品に」「Plus=ブラックでスポーティに」と覚えておくと良さそうです。

マイナーチェンジでの変更点はどこ?

XC40は2018年に登場してから、何度かアップデートされていますが、デザイン面で一番大きな変更があったのは2023年モデルからですね。

ここで、いわゆる「フェイスリフト」が行われました。

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  • フロントフェイスの変更:
    • ヘッドライトの形状が、兄弟車であるEVの「C40」(現EX40)に近い、よりシャープなデザインになりました。トールハンマーの形状も少し変わっています。
    • フロントバンパーのデザインも、より直線的でスポーティなものに変更されています。

この変更で、前期モデルの少し柔和な雰囲気から、よりモダンで精悍な顔つきになったと思います。

中古車を探すときは、この「2023年モデル以降かどうか」でまず外装デザインが大きく変わる、という点は覚えておくと良いかもしれません。

もちろん、前期のデザインが好きという方も全然いると思います。

XC40の内装と外装、使い勝手は?

デザインも大事ですが、毎日使う車として「使い勝手」はもっと重要かもしれません。コンパクトなXC40の実用性はどうなのでしょうか。

  • 内装の口コミ、実際どうなの?
  • 内装は安っぽい?
  • シートの評価は?後部座席の居住性も解説
  • トランク容量は十分?収納スペースまとめ
  • リチャージならではの内装の特徴は?
  • まとめ:XC40の内装と外装

内装の口コミ、実際どうなの?

XC40の内装は、V90やXC60とはまた違ったアプローチで、とても個性的です。

まず、最近のボルボ車に共通する「縦型の9インチ・センターディスプレイ」ですね。これはGoogle搭載のインフォテインメントシステムになっていて、スマホのように直感的に操作できるのが良いところです。Googleマップがそのまま使えるので、ナビの更新も不要なのが便利ですよね。

一方で、口コミでよく見るのは「物理ボタンが少ない」という点。

筆者撮影 ※画像はV90のものです

特にエアコンの操作までディスプレイ内で完結するので、「運転中はちょっと操作しづらい」という声もあります。これはもう慣れの問題かもしれませんが、V90もそうだったので、僕はそこまで気になりませんでした。

あと、ピアノブラック(艶ありの黒い樹脂)のパネルが多いので、「指紋やホコリが目立ちやすい」というのも、よく聞く話ですね。

内装は安っぽい?

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これは、一番気になるところかもしれません。

結論から言うと、「安っぽい」というよりは「工夫されている」と僕は感じます。

確かに、僕が乗っていたV90の「Inscripion」グレードと比べると、使われているウッドパネルの面積や、レザーの質感には差があります。それはもう、車の価格帯が違うので当然ですよね。

XC40で特徴的なのは、ドアの内張りに使われている大きな「フェルト地」のパネルです。

これを「コストダウンだ」と言われればそう見えるかもしれませんが、実はこれ、リサイクル素材を使って環境に配慮しつつ、デザインのアクセントにもなっているんです。

そして、上位グレードの「Ultra」を選ぶと、内装の質感がグッと上がります。

  • ドリフトウッド・パネル: V90にも使われていた、本物の木を使ったパネルがダッシュボードに装着されます。これが一気にリビングのような雰囲気を出してくれます。
  • オレフォス社製クリスタル・シフトノブ: スウェーデンのクリスタルブランドが手掛けたシフトノブで、これも車内の高級感を高めてくれます。
  • harman/kardonプレミアムサウンド: V90のB&Wには及びませんが、標準オーディオとは比べ物にならないクリアな音が楽しめます。

これらは日本仕様(MY26)では「Ultra」に標準装備されているようです。

他にも、高機能な「ピクセルLEDヘッドライト」もUltra標準だったりと、装備がかなり充実していますね。(パノラマ・ガラス・サンルーフはPlus/Ultraともにオプションです)

なので、「安っぽい」と感じるかどうかは、どのグレードを選ぶか、そしてボルボの「素材の使い方」をどう解釈するかによるのかな、と思います。

シートの評価は?後部座席の居住性も解説

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ボルボといえば、シートです。これはもう、XC40でも一切手抜きはないですね。

人間工学に基づいて作られたフロントシートは、本当に疲れ知らずです。V90で長距離を走っても腰が痛くならなかった、あの感覚はXC40でも健在だと思います。ここはさすがボルボ、というポイントです。

一方で、気になるのは後部座席。

コンパクトSUVなので、正直「すごく広い」わけではありません。足元のスペースは十分確保されているんですが、口コミでよく指摘されるのが以下の2点です。

  1. リクライニング(角度調整):
    • 公式の取扱説明書などを見ても、背もたれの角度調整(リクライニング)に関する記載は見当たらず、基本的には固定角に近いようです。もちろん、前に倒す「分割可倒式」は可能です。※ただし、V90であっても後席のリクライニングはできなかったので、欧州車にあまりリクライニングの考え方がないのかもしれません。
    • 背もたれがやや立ち気味に感じる方もいるようなので、長距離ドライブで後ろに乗る人は、少し窮屈に感じるかもしれません。
  2. センタートンネルの張り出し:
    • (特にAWDモデルは)床の真ん中の盛り上がりが結構大きいです。後部座席に3人乗るのは、かなり厳しいと思います。

このあたりは、V90のようなステーションワゴンの後部座席と比べると、明確なデメリットかもしれません。家族4人でゆったり乗りたい、という場合は、一度試乗して後部座席の快適性を確認した方が良いですね。

トランク容量は十分?収納スペースまとめ

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トランク容量は、VDA(ドイツ自動車工業会)の換算方式で約452Lとされています。

(※この数値は、計測基準や市場によって表記が異なる場合がある点には注意が必要ですね)

V90の広大な荷室と比べるともちろん小さいですが、このクラスのSUVとしては標準的か、少し広いくらいだと思います。日常の買い物や、2〜3人での小旅行なら全く問題ない容量ですね。

それよりもXC40が優れているのは、室内の「収納」です。

  • 巨大なドアポケット:
    • 普通はドアにあるスピーカー(ウーファー)を、ダッシュボードの下に移動させるという荒業で、ドアポケットがめちゃくちゃ広いです。ノートPCや大きな水筒も余裕で入ります。
  • センターコンソールのゴミ箱:
    • フタ付きの小さなゴミ箱が標準装備されています。これは地味に便利ですよね。
  • トランクフロアのギミック:
    • トランクの床板(フロアボード)を持ち上げると、買い物袋を引っ掛けるフックが出てきます。荷物が倒れなくて済む、ボルボらしい工夫です。

こういう「かゆいところに手が届く」収納が満載なのが、XC40の大きな魅力だと思います。

リチャージならではの内装の特徴は?

https://www.webcg.net/articles/gallery/46378#image-1

XC40には、ガソリンモデル(マイルドハイブリッド)の他に、「リチャージ」と呼ばれていたEV(電気自動車)モデル(現在はEX40と呼ばれていますね)もあります。

内装の基本的なデザインは共通ですが、いくつか違いがあります。

  • センタートンネル:
    • EVのEX40(旧リチャージ)でも、後席中央の床にはバッテリー関連のハンプ(盛り上がり)が結構しっかり残っています。なので、後席3人掛けはガソリンモデル同様、ちょっと窮屈かもしれません。
  • 専用のフロアマット:
    • リサイクル素材を使った、青いアクセントカラーが入った専用デザインのマットが特徴的です。
  • メーター表示:
    • もちろん、バッテリー残量やエネルギー回生の状況を示す、EV専用のメーター表示になります。

ガソリン車から乗り換えても違和感がないように、デザインはあえて統一しているんだと思います。

まとめ:XC40の内装と外装

最後に、XC40の内装と外装に関するポイントを(最新のMY26情報も踏まえて)まとめておきます。

記事のまとめ
  • 外装はトールハンマーと力強いプレスラインが特徴
  • Cピラーのキックアップ(跳ね上がり)が個性的
  • 人気色は白・黒の定番色
  • フォレストレイク、サンドデューンなどアースカラーも似合う
  • 内装はグレードで素材が異なる(Plus=テキスタイル、Ultra=本革)
  • Ultraでブロンド(白系)本革が選択可能
  • Ultraはクローム加飾、Plus/Essentialはブラック加飾(日本MY26)
  • 縦型9インチGoogle搭載ディスプレイが標準
  • ドアトリムのフェルト地はデザインとエコの両立
  • Ultraはドリフトウッドやクリスタルシフトノブで質感が向上
  • harman/kardonやPixel LEDもUltra標準(日本MY26)
  • フロントシートの出来はさすがボルボ
  • 後席は固定角に近くリクライニングの記載なし
  • EVのEX40も後席中央にハンプ(盛り上がり)あり
  • トランク容量はVDA換算で約452L
  • ドアポケットの巨大な収納やゴミ箱などギミックが優秀
  • 2023年モデルでフロントフェイスが大きく変更(マイナーチェンジ)
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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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