ボルボの美しいステーションワゴン、V90。このクルマの生産終了のニュースを聞いて、寂しく思っている人も多いかもしれません。私も、その一人です。今回の記事では、V90の販売終了理由や正式な終了時期といった基本的な情報から、人気の背景にあった魅力までを振り返ります。
さらに、今後の後継モデルの可能性や、今からでも手に入れるための新車の在庫情報、そして活発化するであろう中古市場の動向についても触れていきます。購入ラストチャンスを逃さないためのポイントや、オーナーになった後の生産終了後のサポート体制についても詳しく解説するので、少しでも不安が解消されれば嬉しいです。切実に復活して欲しいと願うファンの方々にも、きっと役立つ情報があると思います。
- V90の生産が終了した理由と正確な時期がわかる
- V90が多くのファンに愛された具体的な魅力がわかる
- 生産終了後にV90を手に入れるための方法がわかる
- 購入後のメンテナンスや部品供給に関する不安が解消される
ボルボV90が生産終了、知っておきたい基本情報

- V90の販売終了時期はいつだった?
- これほど愛されたV90、人気の背景
- なぜ販売終了?気になるその理由を解説
- やっぱり「切実に復活して欲しい」との声
- 気になるV90の後継モデルは出るの?
V90の販売終了時期はいつだった?
ボルボV90の日本向けモデルは、2024年モデルを最後に販売を終了することが公式にアナウンスされました。2025年モデル以降の導入は現時点(2025年9月時点)ない、ということです。
この決定は、ボルボ全体のグローバル戦略に基づくもの。一部のディーラーからは2024年5月頃に情報が発信され始め、長年のファンに衝撃を与えました。最終モデルの生産や在庫がなくなり次第、新車での購入はできなくなります。
ただ、これは日本国内のセダン・ワゴンモデルに対する方針のようです。例えばイギリスでは一度販売を終了したものの、根強い需要に応える形で2024年に再導入されたという話もあります。国や地域によって、販売戦略は少しずつ違うのかもしれないですね。
いずれにしても、日本で新車のV90を手に入れる時間は、もうほとんど残されていないと考えるのが自然だと思います。
これほど愛されたV90、人気の背景
V90がこれほどまでに多くのファンから愛されたのには、いくつかの理由があると考えられます。
まず挙げられるのは、やはりその美しいデザインでしょう。スカンジナビアンデザインを体現した、シンプルでありながらエレガントな内外装は、他のどのステーションワゴンとも違う独特の存在感を放っています。特に「トールハンマー」と呼ばれるT字型のヘッドライトは、現代ボルボの象徴になりました。
次に、ボルボならではの卓越した安全性です。「インテリセーフ」と呼ばれる先進安全・運転支援技術を標準装備し、乗員だけでなく車外の歩行者やサイクリストまで保護対象とする思想は、多くのドライバーに安心感を与えました。
そして、ステーションワゴンとしての高い実用性も忘れてはならない点です。広大で使いやすい荷室はもちろん、長距離を走っても疲れにくい上質なシートや、静かで快適な乗り心地は、V90を単なる移動手段ではなく、生活を豊かにするパートナーにしてくれた、と言えるかもしれません。
これらの要素が絶妙に組み合わさることで、V90は唯一無二の価値を持つモデルとして認識されてきたのだと思います。
なぜ販売終了?気になるその理由を解説
V90の販売終了には、主に二つの大きな理由が関係していると考えられます。
一つは、ボルボが進める電動化戦略です。ボルボは2030年までに販売する全ての新車を電気自動車(EV)にすることを目標に掲げています。この大きな変革期において、既存の内燃機関モデルやハイブリッドモデルのラインナップを整理し、経営資源をEV開発に集中させるのは、メーカーとして自然な流れかもしれません。
もう一つの理由は、世界的な市場のトレンドです。近年、世界中でSUVの人気が非常に高まっています。一方で、V90のようなステーションワゴンやセダンの市場は縮小傾向にあるのが現実です。自動車メーカーとしては、やはり販売台数の見込めるSUVカテゴリーに力を入れたい、と考えるのは当然のことでしょう。
これらの理由から、ボルボはV90を含むセダン・ステーションワゴンの販売を終了し、今後は電動SUVを中心としたラインナップへと舵を切っていくのだと推測されます。時代の流れとはいえ、少し寂しい気もしますね。
やっぱり「切実に復活して欲しい」
V90の生産終了が発表されてから、SNSや自動車関連のウェブサイトでは、この決断を惜しむ声が本当に多く見られます。
「これ以上に美しいワゴンはない」「ボルボといえばステーションワゴンなのに」といった、デザインやブランドイメージに関する意見が目立ちます。また、「家族との思い出がたくさん詰まったクルマだった」「次に乗り換えるクルマが見つからない」など、V90が単なる工業製品ではなく、オーナーの人生に寄り添ってきたパートナーであったことが伝わってくる声も少なくありません。
私も、切実に復活して欲しいと願う一人です。。SUVが主流の現代において、V90のような流麗なフォルムを持つステーションワゴンは、とても貴重な存在だったと思います。
このようなファンの声が、いつかメーカーに届くことがあればいいな、と期待してしまいます。前述の通り、イギリスでの再販のような例もあるので、可能性がゼロではないかもしれません。
気になるV90の後継モデルは出るの?
V90の直接的な後継となるステーションワゴンモデルについて、現時点(2025年9月)でボルボからの公式な発表はありません。
ただ、いくつかの噂は存在します。例えば、ボルボが開発中とされる新型のEVセダン「ES90」です。これはS90の後継と見られていますが、このモデルをベースにしたステーションワゴン版、つまり「EV版V90」が登場するのではないか、という期待が一部で囁かれています。
しかし、ボルボの元CEOはステーションワゴンというボディタイプそのものに懐疑的な発言をしていたこともあり、実現の可能性は不透明です。
今のところ、V90が担ってきた役割は、既存のSUVラインナップ、例えば「XC60」などが吸収していくというのがメーカーの考え方のようです。V90のような低重心で美しいフォルムを持つ大型ステーションワゴンがボルボのラインナップから消えてしまうのは、本当に残念なことだと思います。
生産終了でも諦めない!ボルボV90の探し方

- まだある?新車の在庫情報をチェック
- 新車購入ラストチャンスを逃さないで!
- これからのV90中古市場はどうなる?
- 生産終了後のサポートは大丈夫?
- ボルボV90生産終了でもその魅力は永遠に
まだある?新車の在庫情報をチェック
V90の新車を手に入れるのは、正直に言ってかなり難しい状況かもしれません。2024年モデルが最終となり、すでに生産も終了しているため、基本的には国内にある在庫車を探すことになります。
在庫を見つけるための具体的な方法
探し方としては、まず近隣のボルボ正規ディーラーに片っ端から問い合わせてみることが考えられます。キャンセルが出た車両や、まだ登録されていない在庫車が奇跡的に見つかる可能性もゼロではありません。
ただ、この方法で見つかったとしても、ボディカラーやオプション、グレードなどを自由に選ぶことはできないでしょう。希望の仕様とは違うけれど、新車であることに価値を見出す、という判断が必要になるかもしれません。
現実的な選択肢としては、新車にこだわらず、登録済み未使用車や走行距離の少ない認定中古車に視野を広げるのが良い方法だと思います。
新車購入ラストチャンスを逃さないで!
もし、ディーラーなどで新車の在庫を見つけることができたなら、それは本当に最後のチャンスと言えるかもしれません。
その際に注意したい点がいくつかあります。前述の通り、希望する仕様ではない可能性が高いです。特に、最終モデルの「Ultimate B5」やプラグインハイブリッドの「Recharge」モデルは人気が高く、在庫を見つけること自体が困難を極めるでしょう。
また、生産終了が発表されたことで、希少価値から足元を見た価格設定になっていないか、冷静に判断することも大切です。もちろん、最後の新車という価値はありますが、他の選択肢、例えば状態の良い中古車と比較検討する余裕は持っておきたいところです。
このラストチャンスを検討するということは、ある程度の妥協と、迅速な決断が求められるかもしれません。後悔しないためにも、事前に自分の希望条件の優先順位をしっかりと整理しておくことをおすすめします。
これからのV90中古市場はどうなる?
新車の供給がなくなった今、V90を求める人々の関心は中古市場へと移っていくと考えられます。これにより、中古車の需要と供給のバランスが変化するかもしれません。
一般的に、人気モデルが生産終了すると、状態の良い中古車の価格は下がりにくくなる傾向があります。V90もその例に漏れず、特に高年式で走行距離の少ない個体は、今後価値が安定していくかもしれません。
ただ、中古の輸入車となると、どうしても故障のリスクが気になるところだと思います。
SELEKTでの実体験
実は、この記事を書いている私も、以前ボルボの認定中古車「SELEKT」で2017年式のV90 T6 Inscriptionを購入した経験があります。初めての輸入車だったので、故障に対する不安から手厚い「SELEKT保証」が付いていることを決め手に選びました。
そして、この選択は正しかったな、と後から思うことになります。
納車されてすぐ、ステアリングスイッチの左側ボタンが反応しないことに気づきました。ディーラーに相談したところ、もちろん無償で修理してもらえました。ただ、ボタン内部の小さな基盤が国内に無く、本国スウェーデンから取り寄せるのに1ヶ月ほど待ったのは、今では良い思い出です。笑
さらに、乗り始めて1年が経つ頃、エンジンの始動が少し怪しくなりました。アイドリングストップから復帰しない時があったら怖いな、と思い点検してもらったところ、セルモーターが故障寸前だったようです。「交差点の真ん中でエンジンがかからなくなるところでしたよ」と聞き、少しひやっとしました。もちろん、これも無償で交換してもらえました。
おそらく、この2回の修理だけで保証の費用分はじゅうぶんに元が取れていると思います。

SELEKTの保証内容
私の体験からも分かるように、万が一の際に大きな安心感を与えてくれるのがSELEKTの魅力です。価格は一般的な中古車より少し高めかもしれませんが、後からかかるかもしれない高額な修理費用を考えると、十分に価値のある選択だと私は思います。
具体的にどのような保証があるのか、公式サイトの情報を基にまとめてみました。
項目 | 内容 |
対象車両 | 初度登録から6年以内かつ走行距離6万km以内の正規輸入車 |
品質基準 | 100項目以上にわたる納車前点検を実施 |
基本保証 | 1年間(走行距離無制限)で、エンジンやトランスミッション等の主要部品を幅広くカバー |
延長保証 | 有償でさらに1年または2年の延長が可能 |
その他 | 24時間365日対応のロードサイド・アシスタンス・サービスが付帯 |
これからV90の中古車を探すのであれば、このような手厚い保証が用意されている「SELEKT」を中心に検討を進めると、後悔の少ない選択ができるかもしれませんね。
生産終了後のサポートは大丈夫?
「生産が終わったクルマって、部品がなくて修理できなくなるんじゃ…」と不安に思う方もいるかもしれません。でも、その心配は無用だと思います。
自動車メーカーは、法律によって、生産終了後も一定期間は修理用部品を供給する義務を負っています。一般的に、この期間は最低でも10年程度とされています。ボルボのようなメーカーであれば、それ以上の期間、部品を供給してくれる可能性も高いでしょう。
もちろん、全国のボルボ正規ディーラーでは、これまで通りV90の車検や点検、修理といったメンテナンスを問題なく受けられます。専門知識を持ったメカニックが対応してくれるので、安心感が違います。
さらに、ボルボには「ライフタイム部品保証」という制度もあります。これは、正規ディーラーで有償交換したボルボ純正部品に、そのクルマの所有者が変わらない限り、生涯にわたって保証が適用されるというものです。
このように、V90のオーナーになった後も、ボルボの充実したサポート体制によって、安心して乗り続けることができる環境が整っていると言えそうです。
ボルボV90生産終了でもその魅力は永遠に
- V90の日本向けモデルは2024年モデルが最後となった
- 販売終了の主な理由はボルボの電動化戦略とSUV市場の拡大
- 人気の背景には美しいスカンジナビアンデザインがあった
- 世界トップクラスの安全性能「インテリセーフ」も魅力の一つ
- ステーションワゴンとしての高い実用性と快適な乗り心地も評価された
- 生産終了を惜しみ、復活を望むファンの声が多数存在する
- 現時点でV90の直接的な後継モデルのアナウンスはない
- 新車の在庫は全国のディーラーに残るごく僅かな車両のみ
- 新車を見つけた場合、仕様の選択肢はほとんどないかもしれない
- 今後は状態の良い中古車の需要が高まると予想される
- 中古車価格は高年式・低走行の個体を中心に安定する可能性がある
- 中古車選びではボルボ認定中古車「SELEKT」が安心の選択肢
- 生産終了後も部品供給は長期間にわたり継続される
- 全国のボルボ正規ディーラーで変わらぬサポートが受けられる
- V90はこれからも多くの人の記憶に残る名車であり続けるだろう
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