こんにちは、Tです。
私は以前、ボルボのフラッグシップワゴンである「V90 T6 AWD Inscription」に乗っていました。あの伸びやかなサイドフォルムと、Bowers & Wilkinsのスピーカーから流れる音に包まれる時間は、まさに至福でした。
そんな私がV90を修理に出していた際、代車としてやってきたのが「V60 T5」でした。同じワゴンだし、似たようなものだろう……。そう思ってハンドルを握ったのですが、良い意味で期待を裏切られたのを今でも覚えています。
「あ、これはV90とは全く違う思想で作られた車だ」
今回は、そんな実録と最新の2026年モデルの情報を交え、現行ボルボの主軸モデルである「V60」の魅力を余すことなくお伝えします。
【結論】ボルボ V60 は、こんなあなたにこそ最適な一台です

まず結論からお伝えします。ボルボ V60は、以下のような方にぴったりの車です。
- SUVのブームに流されず、低重心で美しい「ワゴン」が好き。
- ボルボらしい落ち着きは欲しいけれど、時には「きびきび」とした走りも楽しみたい。
- 日本の道や駐車場でも扱いやすい、ちょうどいいサイズ感を重視している。
- 「人と同じ」は嫌。でも、本質的な安全性や機能性には妥協したくない。
街中で見かけるボルボの多くはXC40などのSUVですよね。そんな中で、凛とした佇まいのV60を見かけると、私は「やっぱりまとまったデザインの良い車だな」と感じてしまいます。
そもそもV60とは?歴史とコンセプトを理解する

ボルボ V60は、ボルボの中核を担う「60シリーズ」のステーションワゴンです。
ボルボといえば「240」や「850」「V70」といった、四角くて頑丈なワゴンのイメージが強いかもしれません。V60はそのDNAを受け継ぎながら、現代の「スカンジナビアン・デザイン」へと昇華させたモデルです。
現行モデルは2018年に登場した2代目。V90と同じ「SPA」プラットフォームを採用しており、上位モデルに引けを取らない上質感と、スポーティな運動性能を両立させています。2026年モデルでは、さらに洗練されたパワートレインがラインナップされています。
グレード徹底比較:あなたに最適なグレードの見つけ方

最新の2026年モデル(MY26)のグレード構成と、中古車でよく見る旧グレードの違いを整理しました。
最新グレード構成(2026年モデル)
現在は装備の充実度に応じた「Plus」と「Ultra」の2系統が中心です。
| グレード名 | パワートレイン | 新車価格(税込) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Plus B4 | 2.0L ターボ + MHEV | ¥6,590,000 | 必要十分な装備。コスパと実用性のバランスが良い。 |
| Ultra B4 | 2.0L ターボ + MHEV | ¥7,190,000 | 19インチホイールや本革シートを備えた豪華仕様。 |
| Ultra T6 AWD Recharge | 2.0L ターボ + PHEV | ¥9,190,000 | 電気だけで91km走行可能。圧倒的な静粛性とパワー。 |
中古車で狙い目の「過去の主要グレード」
中古車を検討する場合、以下の呼称を覚えておくとスムーズです。
- Inscription(インスクリプション)
- 現在の「Ultra」に相当。ナッパレザーやマッサージ機能など、私がV90で愛していた装備が詰まった豪華版です。
- Momentum(モメンタム)
- 現在の「Plus」に近い標準仕様。当時はMomentumでもレザーシートが主流でした。
- R-Design(アールデザイン)
- スポーティな内外装と専用サスペンションを備えた、走りに振ったグレードです。

デザイン:完璧なプロポーションに惚れる

V60の最大の魅力は、やはりその「見た目」ではないでしょうか。
V90はゆったりとした優雅さがありますが、V60はより引き締まった、アスリートのような印象を受けます。全長4,780mm、全幅1,850mmというサイズは、日本の都市部でも持て余すことがなく、かつ堂々とした存在感を放ちます。

内装も「リビングルーム」のような心地よさ。V90オーナーだった私から見ても、質感に大きな差は感じません。派手さはありませんが、素材の良さを活かした空間は、乗るたびに心を落ち着かせてくれます。
スペックと走行性能:V90とは違う「きびきび」とした走り
最新の諸元表を見ると、ベースとなるB4エンジンでも最大トルク300Nmを1,500回転という低回転から発生させます。
私が代車でV60に乗った際、一番驚いたのがその「軽快さ」です。V90は「しっとり」とした、船で進むような乗り心地が特徴ですが、V60はとにかく「きびきび」動きます。アクセルを踏み込んだ時の反応がダイレクトで、コーナーを曲がる際も鼻先がスッと入っていく感覚。
「あ、この車はもっと走らせたくなるな」
そう感じさせる楽しさが、V60にはあります。高速道路での安定感はもちろんですが、日本の狭い路地やワインディングでもストレスなく扱えるのが、このサイズのワゴンの真骨頂ですね。
→ 📄 ボルボ V60の実燃費は?マイルドハイブリッドB4とPHEVを徹底比較(準備中)
安全性:ボルボの「標準装備」に妥協なし
「ボルボ=安全」というイメージは、最新の2026年モデルでも全く揺るぎません。特筆すべきは、エントリーグレードから最上級グレードまで、先進安全・運転支援機能に一切の差をつけていないことです。これはボルボが「安全はオプションであってはならない」という強い信念を持っているからです。
- Safe Space Technology
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最新のカメラとレーダー、超音波センサーを組み合わせた検知システム。夜間の歩行者やサイクリスト、さらには大型動物まで検知して衝突を回避します。私自身、夕暮れ時の視界が悪い時間帯に、脇道から飛び出してきた自転車に対して自動ブレーキが作動したことがありました。自分でも気づく一瞬前に「警告」と「制動」が入るあの感覚は、一度味わうと手放せません。
- パイロット・アシスト(車線維持支援)
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全車速追従機能付ACCはもちろん、車線を維持するステアリングアシスト機能も標準装備です。V90でも感じましたが、高速道路でのロングドライブでの疲労感は劇的に軽減されます。ステアリングを軽く握っているだけで、車が車線の中央を維持しようと滑らかにサポートしてくれる感覚は、一度体験すると長距離移動が苦ではなくなります。
- ステアリング・サポート付BLIS(後退時衝突回避・被害軽減)
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ドアミラーの死角に車両がいる際、車線変更をしようとすると警告だけでなく、ステアリングを補正して衝突を回避してくれます。また、駐車場からバックで出る際、接近する車両を検知して自動ブレーキをかける機能も非常に実用的です。
これらの機能は、ただ「付いている」だけでなく、その作動が非常に自然なのがボルボの特徴です。過度な警告音で驚かせるのではなく、ドライバーに寄り添うような制御が、日々の安心感に繋がっているのだと感じます。
ユーティリティ:ステーションワゴンの使い勝手
V60のラゲッジ容量は529リットル(後席使用時)。SUVが全盛の時代ですが、実はワゴンのほうが荷物の積み下ろしは圧倒的に楽な場面が多いです。
- 低床設計のメリット
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荷室の床面が低いため、重いキャンプ道具やベビーカーを高く持ち上げる必要がありません。腰への負担も少なくて済みますし、ペットを飼われている方なら、ワンちゃんが自分で乗り降りしやすいという利点もあります。
- ポップアップ式バッグホルダー
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フロアボードを立てると、買い物袋を吊るせるフックや固定用ベルトが現れます。名古屋での日常の買い物でも、卵や牛乳などの袋が荷室で転がるのを防いでくれるこの工夫は、地味ながら「分かっているな」と感じる装備です。
- フラットな広大空間
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後席を倒すと最大1,441リットルの空間が生まれます。段差がほとんどなくフラットになるため、大きな家具の運搬はもちろん、大人2人での車中泊も十分にこなせるスペックを持っています。
- 日本のインフラに最適なサイズ
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全長4,780mm、全幅1,850mm、全高1,435mm(PHEVは1,430mm)というサイズは絶妙です。V90では少し気を使っていた狭い路地や、高さ制限のある古いマンションの立体駐車場、都市部のコインパーキングでも断られることはまずありません。この「どこへでも気兼ねなく行けるサイズ感」こそ、V60が日本で選ばれ続ける理由だと思います。
維持費とよくある故障について
輸入車を所有する上で気になる維持費ですが、現実的なお話をします。国産車と比べると、パーツ代や工賃の設定はやはり高めです。しかし、傾向を理解していれば過度に恐れる必要はありません。
- 消耗品サイクル
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約1.7トンから2トン近い車重を支えるため、ブレーキパッドやタイヤの摩耗は早めです。特にボルボはブレーキの効きを重視しているためダストが多く、ホイールが汚れやすい傾向にあります。私はホイールの清掃の手間を減らすためにも、低ダストタイプのパッドへの交換を検討することをおすすめしています。
- Googleインフォテインメントの動作
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2022年モデル以降に導入されたGoogleベースのシステムは、稀に画面がフリーズしたり、地図の読み込みが遅くなったりすることがあります。大抵はセンターディスプレイ下のボタン長押しによる再起動で解決しますが、定期的な「OTA(無線アップデート)」によって、現在はかなり安定してきています。
- 48Vマイルドハイブリッドの管理
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最新のB4/B5パワートレインは非常にスムーズですが、バッテリーのコンディション維持のためにも、定期的にしっかり走らせてあげることが大切です。短距離の繰り返しばかりだとバッテリーへの負荷が高まることがあるためです。
- 保証の活用
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新車であれば5年の保証、認定中古車(SELEKT)でも手厚い保証がつきます。予期せぬ電装系のトラブルに対して「持ち出しゼロ」で対応できる環境を整えておくのが、ボルボライフを心から楽しむコツです。
→ 📄 ボルボ V60の車検費用と維持費を安く抑える3つのコツ
ライバル車との比較(3シリーズ、Cクラス、A4)
V60を検討する際、避けては通れないのがドイツ御三家との比較です。それぞれに個性があり悩みどころですね。
- BMW 3シリーズ ツーリング
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https://www.bmw.co.jp/ja/topics/brand-and-technology/3-series-engine.html コンセプトは「駆けぬける歓び」。よりダイレクトな操舵感と、ドライバーを包み込むようなタイトなコックピットが特徴です。より刺激的な走りを求めるならこちらでしょう。
- メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン
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https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/estate/c-class/overview.html 「モダン・ラグジュアリー」の極み。最新のMBUXによる巨大なディスプレイや、煌びやかなアンビエントライトの華やかさは圧倒的です。ただし、人によっては少しデジタル感が強すぎて落ち着かないと感じるかもしれません。
- アウディ A5 アバント
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https://www.audi.co.jp/ja/models/a5/a5_avant/ 従来のA4アバントの後継として登場した最新モデルです。アウディの新命名ルールにより「A5」へと統合されました。パノラマディスプレイを採用した超ハイテクなインテリアと、マイルドハイブリッドプラスによる緻密な走りが魅力です。非常にクールで都会的ですが、V60と比べると全体的にエッジが効いた「デジタルガジェット」のような印象を受けます。
対するボルボ V60は、それらとは一線を画す「リラックスできる空間」であることを何より重視しています。整形外科医が監修に関わっていると言われるシートの座り心地、柔らかな本革の質感、そして「1秒でも早く目的地に着くこと」よりも「移動そのものを心地よい時間にすること」に主眼が置かれています。

ガツガツ走るよりも、Bowers & Wilkinsのスピーカーから流れる上質な音楽を聴きながら、ゆったりと目的地を目指す。そんな「心の余裕」を感じさせてくれるのが、V60という車の真の価値だと、私は思います。
愛車を高く売って、最高のボルボライフを!
V60のような魅力的なモデルへの乗り換えを検討する際、一番の鍵になるのは「今乗っている車をいかに高く売って、軍資金を確保するか」ですよね。
私自身の経験から言える結論は、「ディーラーの下取りだけで決めてしまうと、数十万円単位で損をする可能性がある」ということです。少しの手間で、次のボルボのオプションを一つ増やせるかもしれません。
今乗っている車に合わせて、私が実際に活用して「これなら安心」と確信した売却方法を記事にまとめています。愛車を手放す前に、ぜひチェックしてみてくださいね。


「あの時、あっちで査定しておけばよかった……」という後悔だけはしてほしくないので、まずは私の失敗と成功の記録を参考にしていただければ嬉しいです!
まとめ:V60という選択
2026年2月現在、ボルボのラインナップにおいてV90は新車で購入することができません。これは「大きな車」を求める方にとっては確かなデメリットと言えるでしょう。しかし、その分中古車市場では価格がこなれてきており、個人的には「あえて中古のV90を狙う」という選択肢も大いにアリだと思っています。
ただ、新車を求めている場合や日本での扱いやすさを重視するなら、やはり現行のV60に軍配が上がります。
しっとりとした優雅さを求めるならV90ですが、軽快な走りと完璧なプロポーション、そして「今、新車で買える最高のワゴン」という安心感を求めるなら、V60はこれ以上ない選択肢になるはずです。
もし、あなたが街中のSUVの多さに少し食傷気味なら、ぜひ一度V60に試乗してみてください。きっと、その「きびきび」とした走りと、北欧デザインの虜になると思います。
あなたのボルボライフが、素敵なものになることを願っています。
次に読んでほしい記事:
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