今のボルボはどこの国のメーカー?ジーリー買収後の信頼性と安全性の真実を本音で語る

今のボルボはどこの国のメーカー?ジーリー買収後の信頼性と安全性の真実を本音で語る

こんにちは、VOLVO LIFE JOURNALのTです。

かつてボルボV90という最高の相棒に乗り、現在はその魅力を発信しながら、いつかまたあのスカンジナビアン・デザインのリビングのような内装に浸る日を夢見ています。

輸入車を検討していると、ふとボルボはどこの国の車なのかと疑問に思うことがありますよね。かつての北欧スウェーデンのイメージがある一方で、最近は中国資本になったというニュースや、親会社の変遷、さらには製造国がどこなのかといった話題も耳にします。こうした背景から、今のボルボの品質や故障のリスク、ブランドとしての評判がどうなっているのか不安を感じる方もいるかもしれません。

私自身、V90を所有していたときはその圧倒的な安全性と知的な雰囲気に惚れ込んでいましたが、やはり購入前は資本関係や国籍による影響が気になったものです。そこで今回は、ボルボの現在の立ち位置や資本の仕組み、そして実際に乗っていたからこそ分かるブランドの本質について、正直に詳しくお伝えしようと思います。この記事を読むことで、今のボルボがどのような背景を持ち、なぜ信頼に値するのかが明確に分かるはずです。

この記事で分かること
  • ボルボの複雑な資本関係の変遷と現在の親会社の実態
  • スウェーデン本国と世界各地にある生産拠点の役割分担
  • 中国資本になってからの品質やブランドイメージの変化
  • 日本でボルボを所有する際の維持費や信頼性の目安
目次

ボルボはどこの国の車か?資本の変遷とブランドの今

https://www.volvocars.com/jp/cars/xc60-hybrid/

まずは、ボルボというブランドがどのような歴史を歩み、現在の経営体制に至ったのかを整理してみましょう。ここを知ることで、単なる国名以上の深い背景が見えてきます。

スウェーデンで誕生したボルボの起源と歴史

ボルボの歴史を語る上で欠かせないのが、1927年にスウェーデンのイェーテボリで産声を上げたという事実です。創業者のアッサール・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンの二人が掲げた哲学は、「車は人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない」という非常にシンプルな、しかし重みのあるものでした。これは単なるスローガンではなく、当時のスウェーデンの厳しい道路事情や極寒の気候、そして大型のヘラジカとの衝突といった現実的な脅威から、いかにして人々の命を守るかという切実な課題から生まれた言葉です。

この精神が形になった最も有名な例が、1959年にボルボのエンジニア、ニルス・ボーリンによって開発された「3点式シートベルト」です。驚くべきことに、ボルボはこの画期的な発明の特許を全自動車メーカーに無償で公開しました。「安全は利益よりも優先されるべきだ」というこの崇高な決断によって、今日までに世界中で100万人以上の命が救われたと言われています。私たちが今、どの車に乗っていても安全にドライブできるのは、この時のボルボの英断があったからこそなんですね。

また、ボルボの名称がラテン語で「私は回る」を意味することや、象徴的な「アイアン・マーク」がスウェーデンの伝統的な製鉄業に由来していることも、このブランドがどれほど深くスウェーデンの文化と結びついているかを象徴しています。私自身、V90に乗っていた頃は、フロントグリルに輝くアイアン・マークを見るたびに、その堅牢なモノづくりの歴史に支えられているような誇らしい気持ちになったものです。

ジーリー買収後の資本関係と中国資本の影響

https://global.geely.com/en/brand

ボルボの歴史における大きな転換点は、間違いなく2010年に中国の浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)の傘下に入ったことでしょう。当時は「北欧の良心が失われてしまうのでは?」と、世界中のボルボファンから不安の声が上がりました。しかし、それから十数年が経った今、この買収は自動車業界でも稀に見る「大成功の買収劇」として評価されています。ジーリーの会長である李書福氏は「ボルボはボルボ、ジーリーはジーリー」という方針を明確に打ち出し、ボルボの経営や開発の独立性を完全に尊重したからです。

この潤沢な資金援助と自由な開発環境のおかげで、ボルボはフォード時代には成し得なかった独自の共通プラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)」や、効率的でパワフルな新世代エンジン「Drive-E」の自社開発に成功しました。これにより、かつての質実剛健なイメージに「プレミアムな高級感」が加わり、現在の洗練されたラインナップが完成したのです。

資本が中国であることは事実ですが、ボルボの意思決定やデザイン、技術開発の拠点は依然としてスウェーデンのイェーテボリにあり続けています。投資元が変わったことで、むしろボルボが本来持っていた「スウェーデンらしさ」を爆発させるためのエンジンを手に入れた、と考えるのが今のファンにとっての共通認識かなと思います。

フォード時代から現在までの親会社の移り変わり

ボルボの資本関係を語る際、多くの人が思い出すのが1999年から2010年までの「フォード時代」かもしれません。当時、ボルボはアメリカのフォード・モーターが率いるプレミアム・オートモーティブ・グループ(PAG)の一員でした。ジャガーやランドローバー、アストンマーティンと同じグループに属していた時代ですね。この時期は、グループ内での部品共有やプラットフォームの共通化が強く推し進められ、コスト効率は良くなったものの、ボルボ独自の「こだわり」が少し薄まってしまったという声も聞かれます。

私のような「人と同じが嫌い」なタイプからすると、当時のボルボは少しアメリカンな味付けが混じっていたようにも感じます。しかし、2010年にフォードを離れジーリー傘下になってからは、堰を切ったようにボルボ独自のデザイン哲学が花開きました。トールハンマーをモチーフにしたヘッドライトや、天然素材を多用したリビングのようなインテリアなど、現在のボルボが放つ「知的な色気」は、独立した開発体制を取り戻したからこそ実現できたものと言えるでしょう。

フォード時代を否定するわけではありませんが、今のボルボが持つ「高級車だけど威圧感がない」という絶妙な立ち位置は、アメリカ資本を離れたことで再定義されたものです。資本の変遷は、ブランドが自分の足で立ち、より強く進化するための必要なステップだったのかもしれませんね。

ボルボとABボルボの分離と現在の関係性

意外と知られていないのが、世界には「ボルボ」という名前の巨大組織が2つあるということです。一つは私たちが愛してやまない乗用車を作る「ボルボ・カーズ(Volvo Cars)」。もう一つは、トラック、バス、建設機械などを製造する「ボルボ・グループ(ABボルボ)」です。元々は一つの会社でしたが、1999年に乗用車部門がフォードに売却された際、資本関係が完全に切り離されました。

現在、商用車を扱うABボルボは、スウェーデンの投資会社が筆頭株主となっており、資本的にもスウェーデンの色が非常に強いまま残っています。一方のボルボ・カーズは中国資本ですが、面白いことに両者は現在も「VOLVO」というブランド名とあの有名な「アイアン・マーク」を共同で管理しています。ブランドイメージを損なわないよう、お互いに厳しい基準を設けて協力し合っているんですね。

また、安全技術の分野でも、トラックと乗用車の間で交通事故データの共有や研究結果の交換が行われるなど、資本は違えど「安全のボルボ」としてのアイデンティティはしっかりと共有されています。もし街中で大きなボルボのトラックを見かけたら、「あちらはスウェーデン資本の兄弟なんだな」と思いを馳せてみるのも、ボルボオーナーならではの楽しみ方かもしれません。

トルスランダなど世界に広がる主要な生産拠点

ボルボは現在、グローバル企業として世界各地に生産拠点を持っています。「ボルボはどこの国の車か」という問いに対して、製造国の観点から答えるなら「非常に多国籍な車」ということになります。ボルボは現在、主要な市場の近くで生産を行う「Sell where you build(作る場所で売る)」という戦略を強化しており、これがサプライチェーンの安定や環境負荷の低減にも繋がっています。

工場所在地主な役割と生産モデル
スウェーデン(トルスランダ)ボルボの「マザー・プラント」。フラッグシップのXC90やV90、V60などを生産。
ベルギー(ゲント)欧州市場向けの主要拠点。XC40や新型のEX30、EX40などの主力EVを生産。
中国(大慶・成都・台州)アジア・グローバル供給拠点。S90やXC60、EX30の初期ロットなどを生産。
アメリカ(サウスカロライナ)北米市場向け拠点。セダンのS60などを世界中に供給。

ここで重要なのは、どの工場で作られたとしても、ボルボとしての品質基準は一切変わらないということです。スウェーデン本国から派遣された技術者が厳格にラインを管理しており、最新のスマートファクトリー技術が導入されています。私たちが日本で手にするボルボも、こうした世界最高水準の管理体制の中で生み出されているのです。

どこの国の製造か気になるボルボの品質と維持費の実態

ボルボS60
https://jp.volvocars.com/spec_price/model/s60/my22.pdf

「資本が中国になったなら、品質はどうなの?」という疑問は、車選びにおいて非常に現実的な問題ですよね。ここからは、日本に導入されている車両の製造国や、維持費・故障に関する実態を、元オーナーの視点で深掘りしていきます。

日本仕様のボルボはどこの国の工場で作られるのか

日本のボルボディーラーに並んでいる車両の製造国は、実はモデルによって異なります。結論から言うと、日本仕様の主力モデルの多くは、現在もスウェーデンやベルギーといった「欧州工場」から届いています。例えば、私が愛してやまなかったV90や現行のV60は主にスウェーデンのトルスランダ工場製ですし、日本で最も売れているXC40や最新のEVモデルは、ベルギーのゲント工場で組み立てられています。

ただし、例外もあります。かつてのセダン「S90」の一部や、現在話題沸騰中のコンパクトEV「EX30」の初期導入分などは、中国の工場で生産されています。これを聞いて「えっ、中国製なの?」と驚く方もいるかもしれませんが、実はiPhoneをはじめ、私たちが普段使っている高品質な製品の多くが中国の高度な工場で作られているのと同じことです。ボルボの中国工場は、世界中のボルボ工場の中でも最新鋭の設備を備えており、むしろ精度が高いという評価さえあります。

自分の検討しているモデルがどこの国で作られたかを知ることは、所有する喜びの一部にもなるかもしれません。ですが、どの国で作られていようとも、最終的に私たちの手元に届くのはスウェーデン本国のエンジニアが太鼓判を押した「紛れもないボルボ」であることに変わりはありません。

中国製ボルボの品質や右ハンドル車の評判

中国製ボルボの品質について、私の正直な感想を述べます。実は、ボルボの中国工場はジーリーからの最新投資によって、世界でもトップクラスのオートメーション化が進んでいます。実際に中国生産の車両に乗ったオーナーや専門家のレビューを見ても、「建付けの甘さや塗装のムラなどは全く感じられない」という意見が圧倒的です。むしろ、フォード時代のアメリカ産ボルボよりも、今の中国産の方が内装の質感や細かいパーツの精度が上がっていると感じるほどです。

右ハンドル仕様としての作り込みについても、非常に誠実です。輸入車の中には、右ハンドル化の際にペダルレイアウトが不自然になったり、操作系が使いにくくなったりするものもありますが、ボルボはそのあたりを徹底的に研究しています。それは、「安全な運転姿勢」こそが事故を防ぐ第一歩だと考えているからです。

製造国にこだわる気持ちはよく分かります。でも、一度ショールームで実車を見て、ドアを閉める音やシートの縫製の丁寧さを確認してみてください。「どこの国で作られたか」という先入観は、その圧倒的な質感の高さの前で、きっとどうでもいいものになるはずです。

中国資本への移行でやめとけと言われる理由の真相

ネット掲示板やSNSで「ボルボは中国資本になったからやめとけ」という極端な書き込みを見かけることがあります。こうした意見の多くは、実際の製品クオリティを確かめずに、昔の「安かろう悪かろう」という中国製製品のイメージをそのまま当てはめているだけのケースがほとんどです。本質的な価値を見極めたい私たちとしては、こうしたノイズに惑わされるのはもったいないですよね。

ただ、公平を期すために「やめとけ」と言われる背景にあるかもしれない現実的なポイントも挙げておきます。

一つは、リセールバリュー(再販価値)の問題です。ボルボは非常に魅力的な車ですが、ドイツ御三家(メルセデス、BMW、アウディ)と比較すると、中古車市場での価格の落ち幅がやや大きい傾向にあります。また、最新のインフォテインメントシステム(Google搭載システムなど)に移行した直後は、ソフトウェアのバグや通信の不具合が報告されることもありました。

これらは「中国資本だから」という理由ではなく、ブランドが急速にデジタル化を進めている過程で起きている事象です。こうしたデメリットも含めて誠実に説明してくれるディーラーを選ぶことが、後悔しないボルボライフへの近道かなと思います。

故障の少なさや正規ディーラーのメンテナンス費用

「輸入車は壊れやすい」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし、近年のボルボは信頼性が飛躍的に向上しており、昔のように「突然道端で止まる」といった重大なトラブルは極めて稀です。私自身の経験でも、定期的な点検さえ受けていれば、日常使いで困るような不具合はありませんでした。

ただし、メンテナンス費用については国産車とは考え方が異なります。ボルボは安全性を最優先するため、ブレーキパッドやワイパー、油脂類などの消耗品を「早めに交換する」という思想があります。そのため、1回あたりの整備費用が高く感じることがあるかもしれません。

維持費の不安を解消する最強の武器は、新車購入時に加入できる「ボルボ・サービス・パス」です。これに入っていれば、初回車検までの主要な消耗品交換や点検費用がパッケージ化されるため、急な出費に怯える必要がなくなります。中古車を検討する場合も、正規ディーラーの「認定中古車(SELEKT)」を選べば、手厚い保証が付帯するので安心ですよ。

2025年以降の電動化戦略と最新のモデルラインナップ

ボルボはいま、自動車業界でも最も野心的な「電動化」への道を突き進んでいます。2030年までに販売するすべての新車を電気自動車(EV)にするという目標を掲げており、その本気度は最新のラインナップを見れば一目瞭然です。2025年から2026年にかけては、これまでの主力だった内燃機関(エンジン車)から、EVへのバトンタッチが加速する重要な時期になります。

注目は、なんといっても「EX30」です。このモデルは「どこの国の車か」という議論を吹き飛ばすほどのインパクトを持って登場しました。コンパクトなサイズながら、ボルボ伝統の安全技術と、北欧の家具のような洗練されたデザインが凝縮されています。しかも、戦略的な価格設定によって、これまで輸入車を敬遠していた層からも熱い視線を浴びています。

一方で、私のように「やっぱり大きなステーションワゴンが好きだ!」というファンに向けても、ボルボはまだ答えを用意してくれています。SUVが主流の現在ですが、V60などのエステートモデルは、その美しいサイドフォルムと実用性の高さで根強い人気を誇っています。時代の最先端を行くEVと、伝統を重んじるエステート。この二面性こそが、今のボルボの面白さかもしれません。

3点式シートベルトから続く世界一の安全性能

ボルボというブランドの根幹にあるのは、何があっても揺るがない「安全性」への執念です。彼らの目標は単に「安全な車を作る」ことではありません。「ボルボの新車に搭乗している間、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という、極めて高く、挑戦的なビジョンを掲げています。

このビジョンを裏付ける具体例として、ボルボは2020年以降、全世界で販売するすべての新車に最高速度180km/hの制限を設けました。スピードの出し過ぎが重大事故に直結するというデータに基づき、たとえ「もっと飛ばしたい」という顧客がいたとしても、人の命を救うためにこの決断を下したのです。自動車メーカーとしてこれほど誠実な姿勢があるでしょうか。

また、最新のボルボには、歩行者やサイクリスト、さらには夜間の大型動物まで検知して自動ブレーキを作動させる「シティ・セーフティ」が全車に標準装備されています。これはグレードによって差別化されるものではありません。「安全はオプションであってはならない」というボルボの信念が、ここにも現れています。(出典:ボルボ・カー・ジャパン公式『ボルボの安全性』

ボルボがどこの国の車であっても不変のスウェーデン精神

さて、ここまでボルボの国籍や資本、品質の実態について詳しく見てきました。「ボルボはどこの国の車か」という問いに対して、今の私ならこう答えます。「資本は中国、製造はグローバル、でもその魂は間違いなくスウェーデンのものだ」と。

たとえ親会社が変わっても、製造ラインがどこにあっても、ボルボの車作りの中心には常に「人」がいます。ドアを開けた瞬間に感じるスカンジナビアン・デザインの温もりや、整形外科医のアドバイスを取り入れた疲れにくいシート、そしてドライバーを包み込む圧倒的な安心感。これらは、イェーテボリの本社で働く人々が、何十年もの間大切に守り、磨き続けてきた文化そのものです。

私自身、一度は手放してしまったV90ですが、今でも街中でそのサイドフォルムを見かけると胸が熱くなります。それはボルボが単なる機械ではなく、作り手の哲学が宿った「表現」だからかもしれません。

もしあなたが、どこの国の車かという悩みで足踏みしているなら、ぜひ一度ショールームへ足を運んでみてください。そして、実際にそのハンドルを握り、シートに身を預けてみてください。そこで感じる安心と心地よさこそが、ボルボがあなたに伝えたいたった一つの真実です。具体的なモデルのスペックや最新のメンテナンスプランについては、必ず公式サイトをご確認いただくか、信頼できるディーラーのスタッフに相談してみてくださいね。あなたの後悔しないクルマ選びを、心から応援しています。

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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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