こんにちは、Tです。
ボルボのXC90、気になりますよね。
あの堂々とした佇まい、街中で見かけると、思わず目で追ってしまう存在感があります。
僕もV90に乗っていた頃、ディーラーで実車を見るたびに「いつかは乗ってみたい…」と憧れたものです。
ボルボの最上級SUVということもあって、まさにフラッグシップの貫禄ですよね。
でも、実際に購入を考えると、
「実際のところ、何がそんなに凄いの?」「XC60と比べて、どう違うんだろう?」「大きいけど、維持費や燃費は大丈夫?」
と、気になる点がたくさん出てくると思います。
この記事では、元ボルボオーナーとしての視点も交えながら、XC90の凄さや魅力、そして購入前に知っておきたい現実的なポイントまで、正直に掘り下げていこうと思います。
- XC90がボルボの頂点に立つ理由
- XC60やライバル車との明確な違い
- オーナーが語るリアルな満足点
- 購入前に知っておきたい注意点や維持費
ボルボが誇るフラッグシップ、XC90の凄さ

まずは、XC90がなぜ「凄い」と言われるのか、その魅力の核心部分を見ていきましょう。
デザインや性能、他のモデルとの違いなど、基本的なところからチェックしていきますね。
- XC90の最新モデルと改良点
- 主要なグレード 違いを解説
- 旧モデルのT5 T6 違いとは?
- XC60とXC90のサイズ感を徹底比較
- XC60とXC90の比較でわかる格の違い
- 買ってよかった?ユーザーの声まとめ
XC90の最新モデルと改良点

現行モデルのXC90は、2016年に登場した2代目がベースになっていますね。
もうデビューからかなりの時間が経っていますが、街で見かけてもデザインが全く古く見えないのは、本当に凄いことだと思います。
僕が乗っていたV90も同じ「SPAプラットフォーム」という車台を使ったデザインですが、この世代のボルボのデザインは、本当に普遍的な美しさがありますよね。
象徴的な「トールハンマー」のLEDヘッドライトも、今見ても先進的で、一目でボルボとわかるアイデンティティになっています。
そんなXC90ですが、外観のデザインは大きく変えずに、中身は着実に進化しています。
特に大きな改良点は、インフォテインメントシステムだと思います。
最新モデルでは、ついに「Google 搭載型」のシステムが標準になりました。
これは、僕がV90で使っていた初期の「SENSUS(センサス)」とは、もう全くの別物と言っていいかもしれません。
初期のSENSUSも、見た目は先進的で好きだったんです。
でも、ナビゲーションの使い勝手や地図のアップデート、音声操作の精度などは、正直「もうちょっと頑張ってほしいな」と感じる部分もありました。
それが最新モデルでは、使い慣れた「Google マップ」がそのまま車載ナビとして使えて、渋滞情報もリアルタイムです。
「OK, Google」で起動する音声アシスタントも非常に賢くて、エアコンの温度調整から音楽再生まで、自然な会話で操作できるんですよね。
これは、元オーナーとして本当に羨ましいポイントです。
そして、パワートレインも時代に合わせてしっかり電動化されています。
現在の中心は、大きく分けて2種類ですね。
- B5(マイルドハイブリッド)
- 従来のガソリンエンジン(T5)に、48Vの電気モーターを組み合わせたモデルです。発進時や加速時にモーターがそっとアシストしてくれるので、とてもスムーズで静かなのが良いですよね。燃費の向上にも貢献しています。
- Recharge T8(プラグインハイブリッド)
- こちらは、エンジンと強力なモーターを積んだPHEVモデルです。自宅や充電スポットで充電できて、かなりの距離(最新モデルでは数十km以上)を電気だけで走れてしまいます。近所の買い物くらいなら、もうガソリンをほとんど使わずに済むかもしれません。
外観こそ大きな変更がない「キープコンセプト」ですが、フロントグリルやバンパーの細かなデザイン、ホイールの意匠などは年々洗練されています。
個人的には、内装の進化も大きいと感じます。
例えば、以前は上位グレードの象徴だったオレフォス社製の「クリスタルシフトノブ」が、より多くのモデルで標準装備になっていたり。
さらに、上質なナッパレザーだけでなく、「テイラード・ウール・ブレンド」という肌触りの良いウール素材のシートが選べるようになったのも、ボルボらしい選択肢だなと思います。
派手なモデルチェンジを繰り返すのではなく、良いデザインは長く使い続け、中身の技術(電動化やIT)をしっかり最新にアップデートしていく。
フラッグシップとしての、とても知的な熟成の仕方だと感じますね。
主要なグレード 違いを解説
最近のボルボは新車のグレード構成がすごくシンプルになりました。 以前は「Momentum(モメンタム)」がベースで、「R-Design」というスポーティな仕様があって、豪華なのが「Inscription(インスクリプション)」でした。 僕が乗っていたV90も「T6 AWD Inscription」だったので、この名前にはすごく愛着があります。
今は、この構成が整理されて、基本的に「Plus(プラス)」と「Ultra(ウルトラ)」の2種類になっているようです。(※PHEVのT8はUltraが基本など、パワートレインによっても変わります)
Plus(プラス)
「Plus」は、いわゆる標準グレードという位置づけですね。 でも、「標準」と言っても、そこはボルボです。内容は全く標準じゃありません。
例えば、
- ボルボの代名詞である先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」
- Google 搭載のナビゲーションシステム
- 本革のシート
- 大きなパノラマ・ガラス・サンルーフ
こういった、他のメーカーなら上級オプションになるような装備が、最初からしっかり付いてきます。 安全装備や基本的な快適装備に妥協しない、というのがボルボの哲学なんでしょうね。 「Plus」を選んでも、「何かが足りない」と感じることは、まず無いと思います。
Ultra(ウルトラ)
そして、こちらが最上級グレードの「Ultra」です。 以前の「Inscription」や、一時期使われていた「Ultimate(アルティメイト)」の役割を引き継ぐ、まさに全部入りの仕様ですね。
「Plus」との大きな違いは、ひと言でいうと「五感に訴える、圧倒的な快適性と上質さ」だと思います。 「Ultra」で追加される主な専用装備は、こんな感じです。
- Bowers & Wilkins(B&W)プレミアムサウンド・オーディオシステム
- 電子制御エアサスペンション
- ファインナッパレザー・シート(ベンチレーション/リラクゼーション機能付)
- ヘッドアップ・ディスプレイ
もう、名前を聞くだけでワクワクしてしまう装備ばかりですよね。
特に、僕がV90で心から愛していたのが「B&Wのオーディオ」です。 これは、本当に別格なんですよね…。
スピーカーの数も多くて、出力も凄まじいんですが、ただ音が大きいんじゃなくて、解像度が全く違うんです。
よく「コンサートホールのような」と表現されますが、まさにその通りで。 V90で高速道路を走りながら、静かな車内でB&Wの音に包まれる瞬間は、何物にも代えがたい時間でした。
「ああ、この音を聴くためだけにボルボを買ったんだよな」と本気で思えるくらい、所有満足度を満たしてくれる装備です。(言い過ぎ?)
そして、XC90の巨体を考えると「エアサスペンション」の恩恵も絶大だと思います。 僕のV90はエアサス無しでしたが、それでもSPAプラットフォームの乗り心地はすごく良かったです。 でも、XC90のような大きなクルマで、さらに乗員や荷物が増えた時、エアサスがあれば常に車体をフラットに保ってくれるはずです。
路面からの細かな振動は消し去って、大きな段差は「トンッ」と一回でいなす。 後部座席に乗る家族の快適性は、もう全く別物になるんじゃないかな、と感じますね。
もちろん「Plus」でも十分にXC90の凄さは感じられます。 でも、もしXC90という「ボルボの頂点」を選ぶのであれば、その魅力を余すところなく味わい尽くせる「Ultra」は、価格差以上の価値が絶対にあると思います。
旧モデルのT5 T6 違いとは?

中古車市場に目を向けると、「T5」や「T6」といったガソリンモデルが主流ですね。
僕が乗っていたV90は、まさに「T6 AWD Inscription」でした。
このT5とT6の違いは、エンジンの過給システムにあります。
どちらも同じ2リッターの4気筒エンジンなんですが、
- T5: ターボチャージャーのみ
- T6: ターボチャージャー + スーパーチャージャー
というのが最大の違いです。
「T6」は、低回転域をスーパーチャージャーが、中〜高回転域をターボが担当するという、かなり凝った仕組みなんです。
このおかげで、アクセルを踏んだ瞬間からラグなくスムーズに加速して、どこまでも力が湧いてくるような感覚でした。
2トンを超えるXC90の大きなボディでも、T6なら全く力不足を感じることはないと思います。
V90であれだけ余裕の走りだったので、XC90との相性も抜群だったはずです。
T5も日常使いでは十分パワフルですが、「T6」のあの独特でリニアなフィーリングは、一度味わってみる価値が本当にあると思います。
XC60とXC90のサイズ感を徹底比較


XC90を検討する時、必ずと言っていいほど比較対象になるのが、弟分の「XC60」ですよね。
まず、サイズ感がどれくらい違うのか見てみましょう。
| 車種 | 全長 | 全幅 | 全高 |
| XC90 | 約4,950 mm | 約1,930 mm | 約1,775 mm |
| XC60 | 約4,710 mm | 約1,900 mm | 約1,660 mm |
(※年式やグレードにより若干異なります)
こうして並べると、違いは明確ですね。
全長で約24cm、全幅で約3cm、XC90の方が大きいです。
僕のV90が全長4,945mmだったので、XC90の長さはV90とほぼ同じ感覚です。
でも、注目すべきは「全幅」かもしれません。
V90が1,880mmだったので、XC90はそこからさらに5cmも広いんですね。
日本の道路事情だと、この「幅」が運転のしやすさや駐車場の制約に、一番影響してくる部分だと思います。
XC60でも十分に堂々としたサイズですが、XC90はやはり「もう一回り大きい」という認識が必要ですね。
XC60とXC90の比較でわかる格の違い
サイズの違いも大きいですが、XC60とXC90の最も大きな違いは、やはり「格」だと思います。
具体的には、「室内のゆとり」と「乗車人数」、そして「存在感」ですね。
XC90は、ボルボのSUVラインナップの頂点(フラッグシップ)です。
そのため、3列目シートを備えた「7人乗り」が基本となります。
(※一部に5人乗りや、超豪華な4人乗り仕様も存在しました)
2列目シートに乗った時の足元や頭上の解放感は、XC60とは明らかに違います。
内装に使われるウッドパネルの面積や、レザーの質感なども、XC90の方がより贅沢に作られている印象を受けますね。
家族みんなでゆったりと長距離を移動したい、どうせなら最上の快適性を求めたい、という方にはXC90が向いていると思います。
XC60は、もう少しパーソナルな使い方や、運転の軽快さも重視する、バランスの取れたモデルという印象です。
買ってよかった?ユーザーの声まとめ
実際にXC90のオーナーになった方の声を見てみると、「買ってよかった」という満足度の高い意見が本当に多いですね。
特に目立つのは、以下の3点です。
- 安全性能への絶対的な信頼感
- 「家族を乗せるクルマとして、これ以上の安心感はない」という声です。これはボルボ全般に言えますが、その頂点であるXC90は、まさに「走る要塞」のような安心感があるんでしょうね。
- 上質な北欧デザインの内装
- 「シンプルだけど温かみがあって、乗るたびに満たされる」という意見。僕もV90の内装が本当に大好きでした。派手さはないのに、素材の良さで勝負している感じ。リビングのようにくつろげる空間なんですよね。
- 長距離運転の疲れにくさ
- 「シートの出来が素晴らしい」「エアサス(装着車)の乗り心地が最高で、どこまでも走っていける」という評価も多いです。ボルボのシートは、本当によく出来ていますからね。
やはり、デザインと安全性、そして快適性。
このボルボの核となる部分で、最高レベルの満足度を得られるクルマなんだと思います。
ボルボXC90の凄さを実用面で検証

さて、ここまではXC90の魅力や「格」について見てきました。
ここからは、実際に所有することを考えた時の、もっと現実的な部分。「実用面」について検証していきましょう。
- 実際の燃費と維持費はどうか
- 卓越した乗り心地と静粛性
- ライバル車 GLE X5 Q7と比べた強み
- 購入後のXC90 後悔ポイントは?
- 頻発する故障や弱点はあるか
- 資産価値に影響する人気色
- まとめ:ボルボXC90の凄さと価値
実際の燃費と維持費はどうか

この大きなボディですから、燃費と維持費は最も気になるところですよね。
燃費について
まず燃費ですが、現行モデル(B5 AWD マイルドハイブリッド)のカタログ値(WLTCモード)で、だいたい 10.9km/L〜12.0km/L くらいのようです。
ただ、これはあくまでカタログ値。
2トンを超える車重とAWD(四輪駆動)ですから、都内のストップ&ゴーが多い環境だと、実燃費は 8〜9km/L くらいを想定しておいた方が現実的かもしれません。
高速道路をゆったり走れば、12〜13km/Lくらいは期待できそうですね。
僕のV90 T6(ハイオク仕様)が、街乗り7km/L、高速11km/Lくらいだったので、それより少し良いか、同じくらいかもしれません。
もしPHEV(T8)を選んで、自宅で充電できる環境があるなら、話は別です。
近所の買い物や通勤はEV走行だけでほぼカバーできるので、ガソリン代は劇的に抑えられると思います。
維持費について
維持費は、やはり国産の同クラスSUVと比べると、高くなると考えておくべきです。
- 自動車税
- 排気量は2リッターなので年額36,000円(※2019年10月以降登録の場合)ですが、重量税は重いので高くなります。
- タイヤ代
- 装着しているタイヤが大きく(19〜22インチ)、高性能なものが必要なので、交換時はまとまった費用(20万円〜)がかかります。
- 部品代・修理代
- 何かあった時の部品代や工賃は、やはり輸入車価格です。
このあたりは、ドイツ御三家(ベンツ、BMW、アウディ)の同クラスSUVと、ほぼ同じくらいか、少し高いくらいのイメージを持っておくと良いと思います。
卓越した乗り心地と静粛性

XC90の実用面で「凄い」と感じる部分が、この乗り心地と静粛性です。
特に「Ultra」グレードなどに標準装備されるエアサスペンション。
これが本当に素晴らしいようです。
路面の細かな凹凸はほとんど感じさせず、大きな段差も「トンッ」と一回でしなやかにいなす。
まるで、分厚い絨毯の上を滑るように走る、と表現する方もいますね。
僕のV90はエアサス無しでしたが、それでもSPAプラットフォーム(現行ボルボの共通車台)の剛性の高さと、しなやかな足回りで、乗り心地はとても良かったです。
XC90のエアサスは、それのさらに上を行く快適性を持っているんでしょうね。
そして、その快適な乗り心地を支えるのが、抜群の「静粛性」です。
車内は本当に静かで、エンジン音もロードノイズも遠くで鳴っている感じ。
だからこそ、あのBowers & Wilkinsのオーディオが真価を発揮するんです。
静かな空間で、クリアな音楽に包まれる…。これは、他のクルマではなかなか味わえない、最高の贅沢だと思います。
ライバル車 GLE X5 Q7と比べた強み
このクラスの大型ラグジュアリーSUVとなると、本当に強力なライバルばかりですよね。
- メルセデス・ベンツ GLE
- BMW X5
- アウディ Q7
もう、名前を聞くだけで「ああ、良いクルマだな」とわかる、ドイツ御三家のスター選手たちです。
走行性能の高さ、ブランド力、先進性、どれをとってもトップクラスなのは間違いありません。
X5のスポーティーな走りも魅力的ですし、GLEの圧倒的な高級感も素晴らしいですよね。
では、そんな強力なライバルたちの中で、あえてボルボ XC90を選ぶ「強み」はどこにあるんでしょうか。
性能面でも、XC90は決して負けていないと思います。
PHEVのT8は本当にパワフルでスムーズですし、Bowers & Wilkinsのオーディオ体験は、個人的にはライバルを凌駕しているとさえ感じます。
でも、僕が思うXC90の一番の強みは、スペック表には現れない「醸し出す雰囲気の違い」、これに尽きると思います。
ドイツのライバルたち、特にGLEやX5って、デザインで「強さ」や「スポーティーさ」、「ステータス」をしっかり主張している感じがしませんか?
大きなグリルや、アグレッシブなバンパーの造形、筋肉質なフェンダーライン。
もちろんそれが彼らの魅力ですし、すごくカッコいいんです。
ただ、XC90の持つ雰囲気は、それとは少し方向性が違うんですよね。
堂々としたサイズ感で、圧倒的な存在感はあるんです。
でも、それが「威圧感」になっていない。
トールハンマーのヘッドライトや、クリーンでシンプルな面構成のデザインは、どこか穏やかで、落ち着いていて、知的なんです。
「どうだ、凄いだろう」と主張するのではなく、「ここに、静かに居ます」という佇まい。
そこがまず、大きな違いだと思います。
そして、その違いは「室内空間の哲学」で、さらに決定的になります。
ライバルたちの内装が、ドライバーを昂らせる「スポーティーなコックピット」や、未来感を演出する「ハイテクな操作パネル」を追求しているとすれば、XC90の室内は、やっぱり「上質な北欧のリビングルーム」なんですよね。
僕がV90で本当に心惹かれたのも、まさにこの部分でした。
ギラギラとした過度な装飾はなくて、本物のウッドパネル(特にマットな仕上げの)が持つ温かみとか、肌触りの良いナッパレザーの感触とか。
オレフォス社製のクリスタルシフトノブも、派手さではなく、静かで透明な上質さを感じさせてくれます。
これみよがしな高級感ではなく、自分が毎日触れる部分の「素材の良さ」や「居心地の良さ」を最優先する。
そういう思想が一貫しているのが、ボルボの大きな強みだと思います。
僕がボルボを選んだ最大の理由も、「人と同じが嫌い」という気持ちと、まさにこの「知的な雰囲気」に惹かれたからでした。
GLEやX5も素晴らしいクルマですが、街で見かける機会も多いですよね。
XC90を選ぶというのは、そういう分かりやすい「正解」とは違う、自分だけの価値観を大切にしている、という意思表示にもなる気がするんです。
他人からの評価よりも、自分の感性や、家族と過ごす時間の「質」を大切にしたい。
XC90は、そんな方の心にピッタリとハマる、独特で深い魅力を持っているんだと思います。
購入後のXC90 後悔ポイントは?
もちろん、良いことばかりではありません。
XC90を購入した方が、後から「ちょっと困ったな」と感じるポイントも、正直にあるようです。
- やはり「ボディサイズ」
- これはもう、わかっていても直面する問題のようです。特に都心部では、行ける駐車場が限られたり、狭い路地でのすれ違いに想像以上に気を使ったり。僕のV90でも全幅1,880mmで気を使いましたから、1,930mmとなるとなおさらですね。試乗の際は、必ずご自身の行動範囲や駐車場で試してみることをお勧めします。
- 思ったより伸びない「燃費」
- 特にT5やT6、B5といったガソリン・マイルドハイブリッドモデルで、街乗り中心だと「思ったより燃費が悪い…」と感じる声はありますね。これは車重を考えれば仕方ない部分かもしれませんが、期待値とのギャップはあるようです。
- 電装系・インフォテインメントのクセ
- これはボルボ全般に言えるかもしれませんが、ナビやエアコン操作を集約した縦型タッチスクリーンの操作性が、人によっては「直感的じゃない」「反応が少し遅い」と感じる場合もあるようです。(Google搭載モデルで、このあたりは改善されていると良いのですが…)
頻発する故障や弱点はあるか
「輸入車は壊れやすい」というイメージ、昔は強かったですよね。
実際、僕がV90に乗っていた時も、セルモーターの故障に見舞われた経験があります。
XC90で中古車を検討する場合、注意しておきたいポイントはいくつかあります。
- 電装系の小さな不具合
- これはSPAプラットフォーム採用の初期モデル(2016〜2017年頃)で、稀に報告があったようです。メーターの表示異常や、センサー類の警告灯点灯などですね。多くはソフトウェアのアップデートで解消されているようですが、念のため。
- エアサスペンション(中古)
- エアサスは最高の乗り心地を提供してくれますが、構造が複雑な分、長く乗ると将来的に交換が必要になる可能性があります。その際の修理費用は高額になりがちです。中古で狙う場合は、この点も少し頭に入れておくと良いかもしれません。
もちろん、これは個体差や走行距離、メンテナンス履歴に大きく左右されます。
きちんと正規ディーラーで点検されてきた車両であれば、過度に心配する必要はないと思いますね。
資産価値に影響する人気色
最後に、クルマを手放す時のこと(リセールバリュー)も少し考えておきましょう。
資産価値に大きく影響するのが、ボディカラーです。
XC90の場合、やはりリセールが安定して高いのは、
- クリスタルホワイト・プレミアムメタリック(白)
- オニキスブラック・メタリック(黒)
この2色が圧倒的に強いですね。
もし数年後に高く売りたい、ということを最優先するなら、このどちらかを選んでおけば間違いないと思います。
ただ、ボルボって「デニムブルー」や「メープルブラウン」、「パイングレー」みたいな、ちょっとくすんだアースカラーも、北欧デザインにすごく似合うんですよね。
僕のV90も「マジックブルーメタリック」という、ちょっと珍しい色でした。(ただこの色大好きでした)
リセールは少し下がるかもしれませんが、自分が本当に気に入った色でカーライフを送る満足感も、とても大事だと個人的には思います。
まとめ:ボルボXC90の凄さと価値
- XC90はボルボの最上位SUV
- 北欧デザインが生み出す圧倒的な存在感
- 内装の質感はまさに「走るリビング」
- 7人乗りが基本でファミリーに最適
- 安全性能への絶対的な信頼感
- 最新モデルはGoogle搭載ナビが標準
- PHEV(T8)なら近距離はEV走行可能
- 中古のT6はパワフルな走りが魅力
- XC60と比べると「格」と「ゆとり」が違う
- エアサス装着車の乗り心地は格別
- B&Wオーディオは最高の車内体験を提供
- ドイツ車とは違う穏やかで知的な雰囲気
- 人とは違う本質的な価値を求める人向け
- 最大の注意点はやはりボディサイズ
- 燃費は車重なりと割り切りも必要
- 中古車は電装系やエアサスをチェック
- リセールバリューは白と黒が圧倒的に強い


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