新型XC90(2026MY)HEICO SPORTIVボディキット完全ガイド|7ピーススポイラー・500馬力化・既存オーナー向け後方互換リアスカートを元V90オーナーが解説

新型XC90(2026MY)HEICO SPORTIVボディキット完全ガイド|7ピーススポイラー・500馬力化・既存オーナー向け後方互換リアスカートを元V90オーナーが解説

こんにちは、Tです。

先日、HEICO SPORTIVが新型XC90(2026モデルイヤー)用のボディキットを発表したというプレスリリースを見て、思わず「うわ、ついに来たか」と声が出てしまいました。V90を降りたあとも街で新型XC90とすれ違うたびに、あの押し出しの強いフロントフェイスを眺めて「ここにもう一枚リップが入るだけで表情が変わるよな」と妄想していた身としては、ドイツの老舗ボルボ専門チューナーが本気で新型XC90を仕上げてきた今回の発表はかなり刺激的です。

とはいえ、HEICO SPORTIVのボディキットって、価格だけ聞くとビビりますよね。私も最初にプレスを見た時、「これ、パーツだけで中古車1台いけるのでは……」と震えました。だからこそ、冷静に「何がいくらで、どこまでできるのか」を一度整理しておきたい。元V90オーナーとしての目線も織り交ぜながら、新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの中身を丁寧に解説していきます。

この記事で分かること
  • 新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの構成と2026MYで変わったポイント
  • 価格の内訳(ボディキット単体/エキゾースト込み/リアスカート単体)と日本での取扱い
  • e.motion®による最大500馬力化とVOLUTION®ホイール・サスペンションの全体像
  • 純正ブラックエディションとの違いと「買うべき人/見送るべき人」の判断軸
目次

新型XC90 HEICO SPORTIVボディキットとは|2026MYで何が変わったのか

https://www.heicosportiv.jp/frontspoiler-xc902-my26

まず押さえておきたいのは、新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットが「純正の雰囲気を崩さず、XC90らしさを1段階押し上げる」方向で設計されているという点です。派手なオーバーフェンダーやウイングで別物に変えるのではなく、XC90のプロポーションを尊重しながら、ディテールをドイツ的な精密さで積み重ねていく。HEICO SPORTIVらしい、いい意味で「やり過ぎない」バランスです。

HEICO SPORTIVというドイツ老舗チューナーの立ち位置

https://www.heicosportiv.jp/dealer

HEICO SPORTIVは1995年にドイツ・ヴァイターシュタットで創業した、ボルボ専門のチューニングメーカーです。全ボルボラインナップに対応するチューニングパーツを長年開発・生産してきた実績があり、ドイツとスイスのボルボ正規ディーラーを中心に、世界で約30社のプレミアムパートナーを認定しています。単なる「アフターパーツブランド」ではなく、ボルボのエンジニアリングに寄り添った立ち位置にあるのが特徴です。

正直に言うと、ボルボのチューナーと聞くと一番先に思い浮かべるのはポールスターだと思います。私もV90に乗っていた頃は「ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア」の名前ばかり意識していました。笑

ただ、ポールスターは今やEVブランドに寄り切っていて、従来型ボルボ(特に新型XC90のようなSPA2世代のSUV)向けのホット版は、以前ほど積極的にラインナップされなくなってきています。そこに対して、「SPAプラットフォーム世代のXC90を、熟成したドイツ的なアプローチでアップデートする」ポジションを一手に引き受けているのがHEICO SPORTIVです。

HEICO SPORTIVのスタンスは「走りと見た目の両方を、違和感なく底上げする」こと。ECUチューニング「e.motion®」ではストリートリーガルの範囲で明確なパワーアップを実現し、ボディキットは純正プレスラインを損なわないデザインに落とし込み、アルミホイール「VOLUTION®」は純正オフセットとフェンダーの隙間を計算し尽くして造られています。この「派手さと節度の共存」が、新型XC90という落ち着いたフラッグシップSUVにかえって合うんです。

7ピースフロントスポイラー+2ピースリアスカートという構成

https://www.heicosportiv.jp/xc902?lightbox=dataItem-mifdmpj5
https://www.heicosportiv.jp/rearskirt-xc902t5d5?lightbox=dataItem-melgiqmo2

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの本丸は、7ピースのフロントスポイラー2ピースのリアスカートです(HEICO SPORTIV JAPAN公式の構成)。フロントは7分割構成で純正バンパーの下部を再構築し、ロア側にボリュームを足して車高を目の錯覚で下げに行く設計。リアは2分割で下部を引き締め、4パイプテールフィニッシャーと組み合わせることで、フロントと呼応した重心の低さを演出してくれます。

オプションとして「ピアノブラック」仕上げのデザインエアインテークも用意されています。純正バンパーは比較的あっさりしたマットブラックのロアトリムですが、ここにピアノブラックのインテークが加わると、顔つきが一段階シャープになる。私が面白いなと思ったのは、HEICO側が「ピアノブラック」という選択肢を出してきたことです。新型XC90 2026MYはフロントグリルも光沢のあるダークカラーに寄った仕上げなので、色の連続性がちゃんと計算されているんですよね。

パーツ構成狙い
フロントスポイラー7ピース顔のボリュームアップ+目の錯覚で車高ダウン
リアスカート2ピース(+4パイプテールフィニッシャー)尻下をシャープに引き締めて重心を下げる表現
ピアノブラック エアインテーク左右2ピース(オプション)ブラックパーツを繋ぎ、面構えをシャープ化
テールパイプ/スポーツエキゾースト本体に統合またはオプションリアビューの完成度を上げ、音質もアップ

実はこのキット、リアスカートは2016年以降の全XC90に後方互換で取り付け可能です。つまり、2025年のマイナーチェンジ以降の新型XC90 2026MYだけでなく、先代のXC90オーナーも、リア側だけHEICOの新しいデザインにアップグレードできる。これは地味ながら、個人的には一番「HEICOらしい大人の判断だな」と感じたポイントでした。

日本での販売ルートとプレミアムパートナー制度

日本での新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの販売は、総代理店であるHEICO SPORTIV JAPANを通じて行われています。HEICO SPORTIV JAPANはドイツ本社から定期的な技術指導を受けており、日本国内でも独本社と遜色ない整備・施工基準を維持している点が強みです。

実際に施工を受けるとき窓口になるのが、プレミアムパートナーと呼ばれる正規提携店。日本では千葉県野田市・神奈川県横浜市・愛知県北名古屋市の3拠点体制で、それぞれボルボ認証整備工場としての資格を持っています。認定指定整備工場なので、車検や整備の延長線でHEICOパーツの装着を頼めるのが安心材料。「チューニングショップに持ち込んで車検が通らなくなる」みたいな心配がほぼないのは大きいです。

私がV90の車検時期にディーラー以外の選択肢を探していた頃、「専門店に出したいけど、そのせいで保証やディーラーとの関係がこじれたら嫌だな」という葛藤があったんですよね。その意味で、ボルボ正規ディーラー経験のあるスタッフが在籍する整備工場=プレミアムパートナー経由でHEICOを入れられるというのは、オーナーの精神衛生上、かなり大事だと思います。

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの価格と内訳

https://heicosportiv-tokai.jp/models/xc90lb-ld/p4978/

気になる価格を先に整理します。HEICO SPORTIV JAPANが公開している国内希望小売価格(税込)は、ボディキットのみ(テールパイプ付き)が825,000円、スポーツエキゾーストシステム込みのフルキットが1,265,000円、リアスカート単体(テールパイプ付き)が330,000円です。ドイツ本社の欧州価格と並べると、日本での価格設定の意味も見えてきます。

パッケージ日本価格(税込)ドイツ参考価格おすすめする人
ボディキット+テールパイプ825,000円約4,411ユーロ見た目を整えたいが音は純正で十分な人
ボディキット+スポーツエキゾースト1,265,000円約7,302ユーロ排気音も含めて世界観を作り込みたい人
リアスカート+テールパイプ330,000円約2,268ユーロ2016年以降の既存XC90オーナーのお試し導入
リアスカート+スポーツエキゾースト参考価格未公表約5,285ユーロリア周りだけを徹底的に作り込みたい人

※上記は本体価格です。別途、取付工賃・塗装費・必要に応じた予備保安部品の交換費用がかかります。正確な総額はプレミアムパートナーでの見積りを前提にしてください。

825,000円のボディキット+テールパイプを冷静に分解する

ボディキットのみ(825,000円)の内容は、7ピースフロントスポイラー+2ピースリアスカート+4パイプテールフィニッシャーです。ボルボジャパンの純正アクセサリーで同等ボリュームを狙うと、エクステリアスタイリングキットで30〜50万円台、そこにリアディフューザーやエンブレム類を足していくと最終的に100万円弱になることも珍しくありません。その範囲にドイツ製のオールインワンパッケージとして収まっていると考えると、国産ディーラーオプションの延長線としては「妥当〜むしろ割安」に見えます。

正直に言うと、「30万円のリップスポイラー」には私も過去にビビった経験があります。V90の頃にオプションで「Rデザイン風パーツ」を足そうとして、フロントのデコパネル1枚だけで10万円超だったんです。あのときは「まあ、輸入車だしな……」と渋々諦めた記憶があるのですが、HEICOのボディキットは前後で7+2=合計9ピースをセットにして、純正品質の塗装まで施した状態で825,000円。1ピースあたりの単価で考えると、実はコスパ悪くないぞ、というのが正直な感触です。

1,265,000円のフルキット|スポーツエキゾーストの44万円差は何か

https://www.heicosportiv.jp/sportexhaust-xc902b5b6?lightbox=dataItem-lrubq46u

ボディキット単体(825,000円)と、スポーツエキゾースト込みのフルキット(1,265,000円)の差額は440,000円。この44万円が「HEICO SPORTIV スポーツエキゾーストシステム」の本体価格に相当します。これを「高い」と取るか「妥当」と取るかは、音に対する価値観次第です。

HEICOのスポーツエキゾーストは、バルブ開閉機構付きでECE規制(Eマーク)取得済みというのが大きい。スイッチ一つで静かな純正モードとスポーティモードを切り替えられて、さらに日本の保安基準にも合致します。要は、車検対応を心配しなくていい「公認チューニング」の扱い。みんカラ等の実ユーザーレビューでも、「おとなしく走れば純正と変わらないが、踏むと野太い音になる」という評価が多く、特にV60やV90用エキゾーストは4.75星(20件)という非常に高い評価を得ています。

新型XC90 2026MYは先代よりも静粛性が大きく改善されていて、B5の4気筒ターボもT8のPHEVも「エンジン音が聞こえない高級SUV」方向に進化しました。だからこそ、オーナーの好みが2極化するんですよね。「静かなまま快適に」派はボディキットのみで十分。「XC90がここまで走るなら、音まで仕立てたい」派は、44万円追加してでもスポーツエキゾーストを選ぶ価値がある。私の感覚では、e.motion®で500馬力化まで入れるなら、スポーツエキゾーストは絶対に合わせた方が一体感は出ると思います。

330,000円のリアスカートは既存XC90オーナーへの”神オプション”

https://www.heicosportiv.jp/rearskirt-xc902t5d5?lightbox=dataItem-melgiqmo2

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットの中で、個人的に一番語りたいのが330,000円のリアスカート単体オプションです。これ、2016年以降の全XC90(先代〜2025MY改良モデル)に後付け可能という隠れた主役なんですよ。

2016年以降のXC90って、すでに10年近い車齢のものもあるわけですが、デザインの熟成度が高いので、未だに街で見るとちゃんとカッコいい。そこに2026MYの新型リアスカートデザインを入れられるとなると、「新車1,000万円オーバーは厳しいけど、中古XC90を買ってHEICOのエッセンスを少し入れたい」という人にとって、現実的な選択肢になります。中古車ガイドでまとめたボルボXC90の中古車選びで後悔しない注意点と組み合わせて読んでもらうと、「買ってから育てる」という遊びがすごく広がります。

しかも、330,000円という金額は、輸入車のボディワーク一式としては正直控えめです。純正のリアディフューザーだけで30万近くするケースもあるので、それと同じ感覚で「ちょっと顔を変える贅沢」として入れられる価格帯。「いきなりフルキットは怖い」という人のファーストステップとしても、ここから入るのは悪くない選択だと思います。

500馬力化のe.motion®とXC90の走りを底上げするオプション群

https://www.heicosportiv.jp/emotion-xc902t8

HEICO SPORTIVの世界観は、ボディキットだけでは完結しません。e.motion®ECUパワーアップ、スポーツスプリングとホイールスペーサー、最大22インチのVOLUTION®ホイールまでをセットで提案してくるのが今回の新型XC90 2026MY向けプログラムの要です。見た目だけ変えて走りが置いてけぼりにならない、というのがドイツ的で好感が持てます。

e.motion®ECUチューニングで最大500馬力を引き出す

e.motion®は「efficiency in motion」の略で、純正ECUと直列配置されるサブECUをプラグアンドプレイで追加するHEICO独自のECUチューニングシステムです。純正ECUを書き換えるのではなく、あいだに割り込む形で燃料噴射タイミング・ブースト圧・レール圧を細かく最適化する方式なので、純正ECUへの物理的な変更を残さずに出力を引き上げられる。HEICOが謳っているのは新型XC90(T8 PHEV相当)で最大500馬力です。

参考までに、V60 Polestar Engineered(2023年モデル)向けのe.motion®では、462馬力→500馬力、最大トルク709Nm→765Nmまで引き上げられていて、海外のボルボ専門フォーラム(SwedeSpeed等)では「プラグアンドプレイでこの数字はヤバい」と話題になっていました。新型XC90のT8は純正でも455馬力級の領域に達しているので、そこに500馬力帯を載せると、2.3トン級のフラッグシップSUVが非日常レベルで加速します。

正直なところ、私はV90の2.0L+ターボ+スーパーチャージャーでも「2トン近い車体に対して十分すぎるほどパワフル」と感じていました。それでも高速道路の合流で、もう半歩だけ速く欲しいと思った瞬間は何度もあった。新型XC90のT8でe.motion®を入れると、たぶんその「半歩」のイメージが完全に書き換わります。2.3トンを0-100km/h 4秒台で引っ張る感覚って、もう「SUVの文脈」じゃないんですよね。

スポーツスプリングとホイールスペーサー|足まわりの調整

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットと同時に入れたいのが、スポーツスプリングとホイールスペーサーです。ボディキットだけ装着しても、ノーマル車高だとフェンダーとタイヤの隙間が悪目立ちして、「やっぱりSUVの顔」に戻ってしまいます。そこを数cmだけ落として、スペーサーで左右のトレッドを広げると、一気にワイド&ロー感が出ます。

HEICO SPORTIVのスポーツスプリングは、みんカラでも4.40星(15件)という高評価で、「乗り心地を損なわずに車高だけ下げる」方向のセッティングになっています。これが重要で、XC90は家族も乗せる大型SUVなので、単に固くなるサス交換をすると「せっかくの静粛性が台無し」という本末転倒に陥る。そこをスプリング単体で穏やかに下げてくれるのがHEICOの上手いところです。

純正エアサスペンション装着車については、スポーツスプリングは原則非推奨(エアサス制御と干渉するため)で、ホイールスペーサーでの調整が中心になります。バネサス車とエアサス車のどちらに乗っているかで選択肢が変わるので、このあたりはプレミアムパートナーに現車を見せてから相談するのが安全です。

VOLUTION®ホイール|最大22インチ、EV時代は23インチも

https://www.heicosportiv.jp/xc902-wheels

HEICO純正ホイール「VOLUTION®」は、2000年から世代を重ねてきたブランド内看板商品です。新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットと組み合わせるなら、5本スポークのVOLUTION V、7本スポークのVOLUTION VII、10本スポークのVOLUTION Xあたりが候補。サイズは19〜22インチで、純正オフセットに合わせた専用設計です。

モデルデザインサイズ特徴
VOLUTION V5本スポーク19〜22インチクラシカル。XC90の落ち着いた面に合う
VOLUTION VII7本スポーク19〜22インチスポーティ寄り。HEICOキットとの相性良好
VOLUTION X10本スポーク(コンケーブ)最大21インチ(9J×21)マットゴールドブロンズは1本187,000円の希少色
VOLUTION VII Forged鍛造最大23インチEX90 / Polestar 3 / EX30にも対応

VOLUTION Xの21インチ「マットゴールドブロンズ/ダイヤモンドカット」はHEICOが近年力を入れている数量限定カラーで、1本187,000円(税込)。4本揃えると約75万円で、決して安くはありません。ただ、XC90の立派な面にブロンズ系ホイールが入ると、「北欧の新型SUV」だったXC90が一気に「ドイツ的クラフト仕上げの1台」に化ける瞬間があるんです。

低圧鋳造で作られていて、同等の純正ホイールと比べて約6%軽量化されているのも地味に効く仕様。22インチを履かせても、バネ下重量が過剰に増えない。新型XC90のT8(PHEV)に関して言えば、バッテリーで重くなる分、バネ下は少しでも軽い方が乗り心地にとって有利なので、ここは単なる見た目以上の意味があります。

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットは買うべきか|判断軸を整理する

https://www.heicosportiv.jp/xc902?lightbox=dataItem-mifdmpj5

ここまで読んで、「で、結局買うべきなの?」という疑問が出てきていると思います。新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットは、純正オプションで近いことをやろうと思えばできなくはありません。でも、性格はぜんぜん違う。HEICOでしか出せない雰囲気は確実にあるので、判断軸を整理しておきましょう。

純正ブラックエディション・Ultimate Dark Themeとの違い

ボルボは2026年2月に新型XC90の特別仕様車「ブラックエディション」を70台限定で発表しました。エクステリアの各部を光沢ブラックに統一し、Ultimate Dark Themeに特別なタッチを加えた設定で、新車価格は1,400万円超クラス。HEICOキットをフル装備した新型XC90と、このブラックエディションは、よく比較対象になります。

ブラックエディション(純正)HEICO フルキット
台数70台限定基本的に注文生産で個別対応
見た目の方向性ブラック基調のドレスアップ純正プレスラインを活かしたボリュームアップ
走行性能純正のままe.motion®で最大500馬力、エキゾースト切替可
価格イメージ車両一体で1,400万円超車両+パーツで1,300〜1,500万円前後(個体次第)
リセール限定車プレミアムが期待できる外し戻しを前提にすれば大きな減価は出にくい

ブラックエディションの魅力は「限定」というヒストリーと、ボルボ車体番号に紐づく「メーカーが認めたコンプリートカー」という安心感。一方のHEICOフルキットは、「台数の縛りがなく、自分好みにカスタマイズできる」柔軟性と、走りそのものをアップデートできる点が決定的に違います。見た目の満足だけで終わらせたいならブラックエディション、走りを含めて「自分の車」に仕上げたいならHEICOという住み分けです。

装着による車検・保証・リセールへの影響

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットを検討するうえで一番大事なのが、車検・保証・リセールへの影響です。結論から言うと、正規ルート(HEICO SPORTIV JAPAN+プレミアムパートナー)で施工する限り、少なくとも車検に関しては問題が起きにくい設計になっています。

  • 車検
    • HEICOスポーツエキゾーストはECE規制(Eマーク)取得済み。保安基準に適合する音量・形状のため、基本的に車検対応
  • ディーラー保証
    • 純正以外のパーツ起因の不具合は保証対象外になり得る。ただし、ECU・駆動系などに影響しない外装パーツだけなら、保証打ち切りまでは行かないケースが一般的
  • e.motion®
    • パワートレイン周りは判定が厳しくなる可能性あり。事前にディーラー+プレミアムパートナー双方に確認を
  • リセール
    • パーツが取り外し可能で、純正部品を保管しておけば「戻して売る」選択が可能。HEICOのパーツ自体にもユーザーがいるため、二次流通も成立する

私がV90を売却したときの実体験として、「チューニング履歴のある車は査定で不利になる」と感じた場面がありました。ただ、それは記録簿に残るようなハードチューニングの話で、純正戻しが前提の外装パーツならむしろプラス査定の可能性もあります。HEICO専門店のネットワークで「HEICO装着車」として売るルートも存在するため、リセール時は輸入車買取店+HEICO認定店の両方で相見積りを取るのが王道です。このあたりの感覚は、ボルボのリセールは嘘?V90売却で63万円の差が出た実体験でも詳しく書いています。

こんな人に向いている/向いていない

正直に言うと、新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットは万人向けの買い物ではありません。でも「合う人」にとっては、これ以外の選択肢が無いと言ってもいいくらい刺さるはずです。

タイプ判定理由
新型XC90を一生モノとして所有したい人★★★ 向いている取り外しを前提に長く育てられる
限定車・希少性にお金を払うタイプ★★ 相性ありVOLUTION Xの限定カラー等、別軸の希少性が楽しめる
走り重視でT8の加速に物足りなさを感じている人★★★ 向いているe.motion®で500馬力化はT8オーナーの心に刺さる
3年以内に乗り換える予定の人△ 要検討投資額を回収しきる前の売却は損になりやすい
純正のまま乗るのが美徳と感じる人× 向いていないそもそも純正原理主義とは方向性が違う
静かで穏やかなボルボが好きな人△ 条件次第ボディキットのみ+純正エキゾースト構成なら相性良い

私個人の感覚で言うと、もし今V90の最終モデルを買い戻すという夢を叶えられたら、HEICOはフロントスポイラー+リアスカート+VOLUTIONの組み合わせだけで止めたいなと思っています。e.motion®まで行くと「V90の落ち着き」から少し離れてしまいそうだから。新型XC90の場合は、むしろe.motion®込みで仕立てた方が、車の性格と合います。2.3トンの鉄の塊を500馬力で走らせるのは、言い換えれば「XC90という素材の限界を引き出す」ことなんですよね。

新型XC90へ乗り換えるなら、今のボルボを最高値で送り出してあげてください

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットをフル装備で仕立てると、車両+パーツで1,300〜1,500万円クラスの世界になります。そこまで本気で夢を形にするなら、まず今乗っているボルボ(または輸入車)を1円でも高く売って、HEICOフル装備の資金に充てるのが現実的な第一歩です。

私自身の経験から言える結論は、「ディーラーの下取りだけで決めてしまうと、数十万円単位で損をする可能性がある」ということです。少しの手間で、次のボルボのオプションを一つ増やせるかもしれません。

今乗っている車に合わせて、私が実際に活用して「これなら安心」と確信した売却方法を記事にまとめています。愛車を手放す前に、ぜひチェックしてみてくださいね。

「あの時、あっちで査定しておけばよかった……」という後悔だけはしてほしくないので、まずは私の失敗と成功の記録を参考にしていただければ嬉しいです。

まとめ|新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットは”哲学の延長線”である

新型XC90 HEICO SPORTIV ボディキットを取材して一番面白かったのは、「ドイツの老舗チューナーが、ボルボというブランドに対してものすごく敬意を持って接している」ことでした。7ピースのフロントスポイラーは純正プレスラインを食わないし、2ピースリアスカートは2016年以降の全XC90に後方互換。e.motion®はECUを書き換えないサブユニット方式で、「元に戻せる」を前提にしている。要所要所で、オーナーの未来の選択肢を閉ざさない設計思想が感じられます。

価格で整理すると、ボディキットのみで825,000円、スポーツエキゾースト込みで1,265,000円、リアスカート単体だと330,000円から。これに加えてe.motion®・VOLUTION®ホイール・スプリングを追加すると、車体価格を含めて総額が1,300万円クラスに達することもあります。決して気軽な買い物ではない。ただ、「新型XC90を10年乗るための最初の仕立て」として考えると、意味合いは全然違って見えてきます。

ボルボという車には、もともと「過剰に主張しないけれど、深掘りすると奥がある」という性格があります。HEICO SPORTIVのボディキットは、その性格を大きくねじ曲げるのではなく、一歩先に延長してくれるパートナーです。もし新型XC90の購入を検討していて、純正の落ち着きに少しだけ物足りなさを感じているなら、プレミアムパートナーの展示車を一度見に行ってみてください。たぶん、「新型XC90って、こういう表情もできるのか」という新しい発見があるはずです。そのうえでどう選ぶかは、あなたの物語次第。私はVLJで、その物語の一部をこれからも記録していきます。

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この記事を書いた人

Tと申します。27歳です。元V90乗りで、ボルボ大好き人間。新型情報から維持費まで、購入検討中の方やオーナーの方に役立つ情報を発信しています。

もともとステーションワゴンが好きで、レガシィツーリングワゴンからの乗り換えの際に「デザイン・性能・ブランドイメージ、全部を満たすのはV90しかない!」と思い、社会人2年目に無理して購入しました。結婚を機に家計の事情で一度手放しましたが、いつかまたV90に乗るために、このブログを続けています。

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